2014年1月31日金曜日

バッグのリフォーム

皆様こんにちは!!

西武新宿緯線、井荻駅1分の靴の修理店doekです!

まだだと思いたいのですが、若干花粉の気配を感じ始めましたが、気のせいでしょうか?
今年は鼻をレーザーで焼く手術をしようかと思ったのですが、やはりこのお店をオープンして間もないこともあり、タイミングが合わないかもしれません・・・。
すでに薬が手放せない感じです。。。


さて、花粉にも負けず、今日も頑張ります。
こちら!
こちらの、ナイロンのショルダーバッグ。
実は修理する前を、写真に撮るのを忘れ若干見えちゃっていますが、元はこんな感じのショルダーバッグでした。

ですが、お客様が、ちょっと持つところがあると便利なのよねー。
との事で、ご相談にきてくださいました。

もち手を作るとどうしても、若干高めに御代をいただいてしまうのですが、今回は


お客様がこんな紐をお持込くださいました!
ありがたいです。
どうしても、材料を用意して、ハンドルを作ってと言う作業になると、例えば革で作ると8400円程度いただくことになります。
ナイロンでも6300円になります。

そして、合わせてサンプルもお持ちくださいました。

こんな感じの長さが使いやすい!!との事です。
これも、すごく助かりました。
実は、ある程度バッグのハンドルにも基本はあるのですが、お客様の使った感じで、これが良い!と言うのがあれば、当然それがベストになります。

そこで今回は。

わざわざ当店をお選びくださって、材料とサンプルまで持ってきてくださったという事で、期待以上に仕上げたいと思い頑張ります!!

まず、こんな感じで、ナイロンのテープを作り縫い付けます。
結局材料を使っていますが、気持ちです(笑)。

そして、サンプル同様に中央部分を縫い付けて、持ちやすくしてハンドルの出来上がりです。


後は全体の長さと、手紐の間隔に気をつけてバッグ本体に縫い付けていきます。
もちろん、見苦しくないように、表と裏地の塗っている部分を剥がし、間に差し込んで縫い直します。

こんな感じで、サンプルに近い形に仕上げる事が出来ました。

こちらのお修理3150円で2~3日いただきます。

私6年ほどバッグのオーダーや修理、生産現場にいたこともあるので、バッグのお修理も得意としております。
場合によっては大きいバッグを小さくなどもしますよ!
なにかと、無理が利くかと思うのでお気軽にご相談ください!

ご要望とあれば、オーダーで1からバッグを作ることも可能です!
そちらは若干お時間がかかったりしますが、ご相談いただければ頑張ります!

皆様のご来店お待ちしております!!

2014年1月30日木曜日

バッグを染める。

皆さんこんにちは。
今日は比較的暖かいのに、雨が降ってしまいましたね。
もちろん、雨の日も当店営業しております。
なかなか、足が向かないとは思いますが、ご来店お待ちしております!!

そんなわけで、今日はこちら。

作りもしっかりしていて、革の雰囲気もとても良い鞄をお預かりしました!
是非、ながーく使っていただきたい革鞄です。

ところで・・・。
ひとえに『良い革』といっても、なかなかどうして難しいですよね。
そこで、少しだけ革について。
私の考える『良い革』のお話をさせてくだい。

私の場合は、やはり革らしい革が良い革だと思います。
どういう事かというと、『表面の加工があまりされていない革』が良い革だと思います。
たとえば、ヌメ革なんて言われる革ですね。
ルイヴィトンのバッグのハンドルのような革です。
なんとなくわかるでしょうか?
表面に水がつくと、スッと染み込んでしまうような革です。
水が染みこむという事は、皮革用クリームの油分や水分が、革にしっかり浸透するという事です。
そういう革の方が、お手入れをすることで、長持ちさせることが出来ますし、使い込んでいく過程で、いわゆる『味』が出てきます。
『今風』と言っている時点でダメな気はしますが、今風にいうとエイジングが楽しめる革ですね(笑)。

ただ、もちろん、その他の革が悪いと言うわけではありませんよ!
あくまで、個人的な意見です。

私の思う良い革とは、違う方向の考え方で、良い革ももちろんあります。
ある意味対極にあるのが、表面をビニールのような素材で塗って仕上げてある革ですね。
そういう革ももちろん、中身は革なので、ある程度の耐久性があります。
また、雨に当たっても、水が染み込んだりしないので、使い勝手が良かったりします。
実際、私は、そういう革の靴も普通に履きます。
なんといっても雨の日に楽ですから(笑)!
ローファーなどで良く見かける、ガラス仕上げなんて言われる革もそうだったりしますね。
ただ、靴クリームを塗っても、表面がしっかり作りこまれてしまっているので、水分や油分が浸透しません。
なので、どんなに丁寧に扱っても、表面が裂けてくることを防ぐことが出来ません。
それでも、合皮の靴に比べると圧倒的に長持ちはしますけどね。

そんな感じです。
本当は、『革』についてはもっと、もっと話したいところですが、読むのもしんどいと思うのでこの辺にします(笑)。

ようやく本題に入ります(笑)。



良い革なのですが、鞄の場合、角や、縁がどうしても擦れてきてしまいます。
これも、避けては通れない状況かと思います。

そんな時は。
まず全体に、埃や汚れを落とします。

細かいところまでブラシでシャシャっと綺麗にしていきます。
皮革製品の日常的なケアでしたら、こうったブラッシングだけでもしていただけると、良いと思いますよ。
たまってしまった埃が水分を吸ってカビの原因に、何てこともあったりします。
埃を落とすような、日常的な軽いケアには、馬の毛のブラシが良いですよ!
化繊や豚の毛のブラシに比べ、毛が適度に柔らかいので、デリケートな素材にも問題なく使えます!
当店では1260円でご用意してあります。



今回は擦れている部分の色も落ちてしまっているので、まず全体に軽く下地剤を塗っていきました。
これは、アクリル樹脂なのでごく軽くにします。
『表面加工があまりされていない革が良い』と言ったのにこれを、あんまり厚く塗ると表面に、しっかり膜が出来てしまうので、気をつけながらの作業になります。

そして、しっかり乾燥させてから、今度は染料で色の抜けている部分に補色していきます。
先ほどの良い革の話ではないですが、染料をしっかり染みこませます。


ここでまた少しだけ。
靴やバッグの修理店でバッグや靴の半分だけ綺麗に染めてあるサンプルをご覧になったことはありませんか?
ああいった物の場合、染めるとは言いますが、厳密に言うと表面を塗っています。
染み込ませるのではなく、塗っている形です。

今回私が使っている『染料』は、染みこませて染めるものです。
それに対して表面を塗るものは、『顔料』と言われるものになります。

これもまた、顔料が悪いと言う話ではなく、ケースバイケースでの使い分けがとても重要になってきます。

顔料で表面を塗ると、概ね新品のように仕上がります。
ですが、永く使ううちに、顔料が剥がれます。
また表面の『良い革』の雰囲気がなくなってしまうのが大問題です。
自然な革の色の濃淡がなくなり、ペタッとした完全に同じ色になってしまいます。

そのあたり、修理依頼をする際は皆様お気をつけください。
思いのほか雰囲気が変わることがあります。


さて、また戻ります(笑)。


全体を綺麗に染め直したら、色止めをします。
これもまた液体のものを塗りこんでしっかりと乾かします。

ショルダー紐や、ハンドルに関しては色落ちすると、お洋服を汚す恐れがあるので、スプレータイプの合成樹脂も使い、しっかり色止めをします。
これも、本当はしたくないくらいですが、色落ちはやはり、良くないので必要最低限、使っていきます。

ちなみに顔料ですと、色落ちの心配はほとんど無かったりします。
やはり、一長一短ですね。


一通り、作業が済むと。

いかがでしょうか?
綺麗に色も入り、ツヤも戻りました。

後は全体に、無色の乳化性のクリームを薄く塗り、油分を補給してあげます。
そして、しっかり乾拭きをします。

シャシャシャッと乾拭きしています。

いかがでしょうか?
全体に自然なツヤ感がもどり、擦れた部分も色が入ったので落ち着きます。
擦れたところに関しては、若干の合成樹脂と、最後の乳化性のクリームに入ったワックスでだいぶ擦れた感じが抑えられて、綺麗に仕上がります。

こちらのバッグのお手入れ、3150円で最長1週間程度いただきます。

やはり染料で染めているので、永く使ったことによる革のムラ感がのこり、また良い雰囲気です。
この鞄、欲しいです(笑)。

みなさま、皮革製品、適切なお手入れで本当に良い状態で使うことが出来ますよ!!
ご自分でお手入したい!と思ったら、相談だけでも来てください!

皆様のご来店、心よりお待ちしております!!

2014年1月28日火曜日

スニーカーの修理。

皆さん、こんにちは!
西武新宿線、井荻駅南口、徒歩一分の靴修理店、doekです!

環八沿い、みずほ銀行ATM、ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店です!!
皆様のご来店を、今か今かと、待ち構えております(笑)。

さて、今日は、スニーカーに良くある修理です。


べり・・・

べりりりり・・・・
あわわわわ・・・・・


と、言うことで。
すっかり2つに分かれてしまいました。
スニーカーには正直なところ、良くあるお修理です。
ちょっと剥がれたから、引っ張ってみたら『あわわわわ・・・』です(笑)。

こんな時は、まあ、それしかないのですが、『接着』です。

ここで少しだけ、どんな風にするかというと

まず全体の汚れを出来るだけとります。
そして、ヤスリを使ったりしながら、表面を荒らします。
グラインダーを使える場合は、グラインダーで、表面だけ削ってしまうのですが、スニーカーなどの場合は、形がフラットでない場合が無いので、紙やすりで削ったりします。

その表面に、接着剤が、より着きやすくなる様に下処理をして、それから通常使う接着剤を両面、全体に塗ります。

そして、乾燥させてから、温めます。
いままさに、靴底、温められています。
本体を温めると、余計なところが剥がれたりするので、そういう心配のない、底材のみ今回は温めます。

靴修理で使う接着剤は、両面に塗って、乾かして温めてからつけるのが、コツです。
市販されている、革やゴム用の接着剤も、取扱説明書を読むと、温めるまで書いていないまでも、両面に塗って、手で触って付かない程度まで乾かしてから着けると書いてあると思います。

イメージとしては、にゅ~っと片側に塗って、ぎゅっと押し付ければ着く気がしませんか!?
実はそうではない接着剤が割りと多くあるので、ご自分で修理なさる際は念のため、取扱説明書をご一読くださいね(笑)。
面倒なら、是非当店にお持ちください!!



さて、そんなわけでしっかり温めて後は貼り付けてしっかり圧力をかける感じです。
これでまた安心して履いていただけると思います。

底が剥がれて、その部分が劣化して崩れたり、割れたりしていなければ、スニーカーでも概ね直すことが出来ますよ!!
是非ご相談ください。

接着片足525円で承っております。
両足ですと、1050円です。

お時間は・・・出来れば乾かしてから温めたりしますので、30分程度いただけると助かりますが、今剥がれて歩けないのよ!!!っていう時はご相談ください。
経験と知識から裏技も無くは無いです!!

皆様のご来店心よりお待ちしております!!

2014年1月27日月曜日

靴がゆるい(涙)そんな時は!!

皆さんこんばんは。
昨日は日中暖かかったのに、夜からとんでもなく寒くなりましたね。
風も強かったので余計に身にしみました。
今日も寒いですが、明日からまた少し、暖かくなるようなことをテレビで言っていました。。。
まあ、朝様子を見ましょう(笑)。


さて、今日はこちらの靴。
新しい靴を買ったが、ゆるくてパカパカしてしまうとの事。

以前このブログでご紹介した、ちょっと、ゆるいどころではなくハーフサイズ大きいくらいゆるくて、このままでは履けない(涙!!
なんて状況の時の修理です。

残念ながら物理的に靴自体を小さくすることは今のところ私の技術ではできません。
ですが、それでも何とか履けるようにするということで今回は。
こんな感じのスポンジを用意しました。
若干のクッションがあります。
それを、こういうイメージで靴のカカトの内側に入れて、フィッティングをあげよう、という修理です。

ですが、このまま貼るのでは、市販のシールタイプと同じで、剥がれてきてしまったり、ベタベタがはみ出したりする恐れがあります。

まず薄い革を縫い目に合わせて、カカトの部分に縫い付けていきます。


一目一目合わせながら縫っていきます!

ばんざーい!!みたいな感じで革を縫い付けたら、先ほどのスポンジを中に接着します。
そして・・・
ばんざーいをグイッと内側に折込、余分な部分を中敷の下に隠すとこういった形になります。
これで、カカトの内側に厚みができて、中が単純にきつくなるというやり方です。
もちろん、外側から見たらわかりません。

このスポンジの厚さは、お客様の具合に合わせて調整することができるので、受付の際何度か履いて試していただくようにしております。

あんまり厚いと、ちょっと格好悪いですが、履けないのはもったいないので、何とかいたします!!

脱いでもそれほど、見苦しくは無いと思います。

こちらのお修理、1週間程度で男女共通3650円となっております。

こういった、つま先側の浅いパンプスや、ローファーで良くあるご相談かと思います。
中敷など入れても、いまひとつしっくりこない、なんて時には是非ご相談ください!!

私が何とかいたします!!

皆様のご来店お待ちしております!!!!!

2014年1月25日土曜日

滑り止め ハーフラバーソール

皆さんこんにちは。

今日はなんだか、暖かいですね。
まだまだ春はやってこないとは思いますが、少しほっと致します。

ブーツなどカカト磨り減っていませんか?
カカトの修理はピンヒールなら5分程度、それ以外のものでも15分あれば、だいたい直りますよ!!
皆様のご来店お待ちしております!


さて、今日は靴修理の定番。
滑り止めのハーフラバーソールです。

こちらのパンプス。
やっぱり形が綺麗です。

で、底はというと。
こういった感じ。
レザーソールです。
靴底に本革を使用してあると、足馴染みもよく、やはり高級感があります。
汗抜けが良いとも言われます。

デメリットとしては、どうしても滑りやすいのと、磨耗にはゴムの方が強いです。

そこで今回はゴムの滑り止めを貼り付けます。

よーく見ると、つま先の部分の革が磨り減って、なくなってしまっています。

そこで、こういう時は元の位置までつま先を作り直します。
まずこんな感じで、元の底と同じ革を、減っている部分にしっかりと貼り付けます。
それを、グラインダーで整えて元の形に寄せていきます。
こんな形ですね。
底から見るとこんな形。
あとは、材料と靴底にしっかり接着剤を付けて乾燥させます。
『?』と思った方、そうなんです。
靴修理で広く使われている接着剤は両面にしっかりと塗りこんで、乾燥させてから圧着します。
こんな感じで、手で触っても付かないくらいまで乾燥させます。
どうしても、このお修理でお時間がかかってしまう工程です。
ここで慌てると、剥がれやすくなってしまうので、ご了解ください。

そうしたら、ビブラムのハーフラバーをしっかりと圧着します。

後は、余っている部分をカットして、整えると・・・
底面はもちろん、横から見ても薄く綺麗に仕上がっています。

後は全体を磨いて出来上がりです。

これで、グリップ力も磨耗にも強くなりました!
安心して履いていただけるかと思います。

こちらのお修理、お名前、ご住所、電話番号を記入していただき、会員になっていただくと、2100円のところ、1890円となります!
10パーセントオフですね。
お時間は、15分位かと思います。

ちなみに紳士靴の場合、2079円となっております。

もちろん、ゴム底の靴にもできますので、お気軽にご相談ください!

色とりどりに揃えてお待ちしております!!


2014年1月24日金曜日

ムートンブーツのしみ 修理

皆さんこんにちは!
井荻駅南口、徒歩一分の靴とバッグの修理店doekです!!

今日は幾分温かい気がしますね。
気のせいでしょうか?

さて、今日は。
こちら。

もはや冬の大定番となりましたね。
ムートンブーツ。
軽くて暖かいので、やはり良いのかと思います。

さて、こちら、ムートンブーツ。
実はかなりお修理が多いです。
その中でも、良くあるムートンブーツのしみのご相談を受けました、

つま先の方が黒ずんでしまっています。
写真でわかるでしょうか?
ムートンブーツ雨に濡れると、結構な割合でこの手の染みになってしまいます。

実はムートンブーツのお手入れ、割と得意ではあるのですが、毎回状態によって靴によって、場合によっては右足と左足でも違うくらい、いくつかやり方がありまして・・・。
紹介が非常に難しい(笑)。

というわけで、アフターの写真行きます。

はい!
どうでしょう。
すっきりさっぱりです。
もちろんこちらの足も。
これで安心して履いていただけるかと思います。
こちらの、お修理・・・というか靴のお手入れ、シューズケアです。

1050円となります。
先ほど、申し上げましたが、若干スムーズに行かない場合もございます。
これまで、綺麗にならなかったことは、ほとんど無いと思うのですが、お時間はちょっとかかる場合がございます。
できれば、中1日、今日お預かりして明後日以降のお渡しくらいの余裕をいただければと思います。

ちなみに・・・
ムートンブーツのかかとの磨り減りも、同じような色の材料で継ぎ足すこと出来ますよ。
婦人ムートンブーツ両足で、1417円です。
あと、ムートンブーツが裂けて破れてしまった場合なども直せます!
是非ご相談ください!


上の写真のワイヤーブラシ、こちらスエード用のブラシです。
通常の毛の中に金属製のブラシが入っております。
これは必ず使います。
スエードの場合、しっかりスエードのケバケバを毛羽立たせることが重要なので、金属の入った固いものを使います。

あと、下の段の写真の中央の背の高い、スエードカラーフレッシュスプレー、こちらも最後に必ず使います。
スエードに栄養分を行き渡らせます。
つるつるの革の様にクリームを塗ることが出来ないのでスプレーで栄養俸給しつつ、防水効果も発揮してくれます。
不思議と白っぽくなってしまった色も戻ってきます。
やはり、スエードも革ですので乾燥すると白っぽく見えてしまうようです。
それに、適量の水分と油分が補給されるので見た目にも良くなります。

ワイヤーブラシ735円
スエードカラーフレッシュスプレー 1575円

スエードのお手入れ、難しいと諦めてしまっていませんか?
是非ご相談ください!!
スエード大好きです(笑)!