2014年4月29日火曜日

デッキシューズのお手入れ。

皆様こんにちは!!
西武新宿線、井荻駅の靴修理店『doek』です!!

富士山に続いて、群馬県の富岡製糸場が世界遺産に選ばれるニュースが出ていましたね。
もちろん、歴史ある建物で、技術的にも素晴らしいんだと思いますが、まず見た目がおしゃれで驚きました!
赤いレンガと白い木材のコントラストがきれいです。
一概に古いものが全て良い!とはいいませんが、残るのは良いものだけだと思うと、当店も1日でも長く頑張っていこうと、改めて思いました!
というわけで、皆様に喜んでいただけるよう、日々頑張っております。
皆様のご来店心よりお待ち申し上げております!!


今日はというと。
レンガの赤と木材の白とは違いますが・・・
赤と白と紺のデッキシューズです。
マリンカラー全快です!!
ですが、ちょと全体にくたびれてしまった感が否めません。


白いところは汚れてしまい、赤と紺のところは擦れて色が薄くなってしまっているのが、お分かりになりますでしょうか?
ちなみに、中央の写真を見ていただくとわかると思いますが、カカトはバッチリ修理済みです。

で、これをちょっとお手入れすると・・・

いかがでしょう?だいぶすっきりしたように見えませんか!?
実はこれ、当店で他の部分のお修理でお預かりさせていただければ、このくらいまではサービスで綺麗に致します!!
どういうことかというと、これくらいまでであれば割りと簡単に、もちろん私でなくとも綺麗にできるんです。

今回使ったのはこの二点。

右が『ステインリムーバー』水性の汚れ落し、2160円になります(小さいタイプ648円)。
左の『クリームエッセンシャル』でも汚れ落し&栄養&艶出しの優れもの、こちら1944円。

タオルなどにステインリムーバーを付けて、靴の表面をこすってあげると、白い部分についていたような汚れは落とすことができます。
頑張れば、クリームエッセンシャルだけでもいけますが、やはり汚れ落しがあったほうが良いです。

で、ステインリムーバーを使った後は、クリームエッセンシャルで全体に、栄養を行き渡らせてあげます。
後は乾拭きするだけ。
油と水と蝋が入っているので、保湿もしっかりとできます。
また、蝋が表面に残ることで、細かい擦れ傷などはほとんどわからなくなります。

もし面倒でしたら、クリームエッセンシャルだけでも大丈夫です(笑)。

これらで、ギュギュッと拭いて、乾拭きするだけで小奇麗な状態で靴が履けるのは良いと思いませんか!?
白と赤と紺のクリームがないとお手入れできないと思うと、ちょっと億劫ですし、1足のために3色もクリームを揃えるのもちょっと、大変ですよね。

もちろん、黒や茶の靴にも使えますし、クリームエッセンシャルに至っては、スムース革のお洋服、鞄、ソファーなどもこれ1本でお手入れ可能です。

愛用の品、ご自分でお手入れしてあげると、さらに愛着がわきますよ!!
もっと、バッキリ綺麗にしたいなんて時は、お任せください!1080円で、より完璧に磨き上げます!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2014年4月28日月曜日

紳士靴カカト修理。ラスターヒール。

皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
井荻駅南口を下りていただいて、右へ。
みずほ銀行のATMの角を左へ、環八側道沿いを歩くと、ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekでございます!!
焼き鳥屋さんと、たこ焼き屋さんの間で10時~20時まで営業しております。
水曜日が定休日となっておりますので、お気をつけください!
ゴールデンウイーク中も変わらず営業しております。
皆様のご来店、こころよりお待ち申し上げております!!


さて、今日はこちら。
外羽のストレートチップですが、こちらはスムース革とメッシュのコンビになっております。
格好良いですね!!
これからの季節にはピッタリかと思われます。
で、どういったお修理かと言うと。
かかとがこんな感じで、積み上げの部分まで減ってしまっています。
カカトの素材はと言うと・・・。
黒く見える部分がゴムで、手前の削れている部分は革になります。
こういったヒールを、ラスターヒールと言っております。

まずは、この元々のヒールを外してしまい、削れている積み上げ部分を足します。
こんな感じで、削れているところに革を強力に接着します。
そして、これを、周りと高さを元の積み上げと同じように整えると・・・
こんな感じで、元の高さに戻すことができます。
周りの色は最終的には染めて仕上げるので、だいぶ違和感無くなる予定です。

で、この平らになった積み上げに新しい、ラスターヒールを接着して周りを整えます。
今日は、整えている様を久しぶりに動画でご紹介。


若干、私が映っているのが、気になりますが、見てみない振りをしてください(苦笑。
こんな感じで、ぐるりと周りを整えます。
ちなみに、画面、奥は荒いペーパーで周りを整えて、手前に移動して細かいペーパーで、表面を綺麗にしています。

この後削った周りに色をいれ、表面が革のベージュ系の色のままだと、バランスが悪いので、表面を軽くやすってから染めます。
すると、こんな感じです。

底も周りも染色した後、磨くのでこんな感じでつやが出ます。
最初に継ぎ足したところが、若干色が濃く入ってしまいましたが、あまり目立たないのではないかと思います。
これで、バッチリ、今シーズンも履いていただけるかと思います!!
全体には無色のクリームを入れて仕上げました。
メッシュの間に残りがちなので、いつも以上にブラッシングは丁寧に行います。

こちらのお修理、3240円です。
お時間が、最短20分程度でしょうか。

ゴムのヒールのほうが、実用面では滑りにくいなど良いことが多いようにも思いますが、やはり、ラスターヒールが付いていると、グッと引き締まりますし、格好良いですよね!
こだわりの靴にはお勧めですよ!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!

2014年4月27日日曜日

スコッチグレインの靴に滑り止め。

皆様こんにちは!
西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

今日は暖かいと言うより、暑かったですね。
当店の温度計は26度を指していました。
もはや、夏です。
お出かけにはテンションも上がって良いかも知れませんね(笑)。

ゴールデンウイークは皆様いかがお過ごしでしょうか?
当店、通常通り、水曜日の定休日以外は10時~20時まで営業しておりますので、お気軽のご来店ください。
お待ちしております!!

さて、今日はこちらの靴。

スコッチグレイの黒い革靴です。
東京は墨田区の純国産の紳士靴メーカーの靴ですね。
しかも内羽のストレートチップ。
これはもう、必ず持っておきたい、基本中の基本です。

この形をストレートチップとかキャップトゥなんていいます。
絵のものは、つま先のところに、飾り穴が空いています。
実際今回お預かりしたものは、飾りも一切無いタイプですね。
この形が、基本的には冠婚葬祭、どこに履いていっても問題の無い形です。
もちろん、よりフォーマルになるとオペラパンプスなどもあるのですが、燕尾服などではなく、一般的なスーツで行ける様な場面ではベターかと思われます。

どこが違うの?と言う方も多いかと思うのでちなみに、
 

左から、Uチップ、ウイングチップ、プレーントゥとなります。
つま先の部分の切り替え部分の形が違うのはおわかりになるでしょうか?

もちろん、これら3足もドレスシューズですので、一般的な場面でスーツに合わせるのは全く問題ありません。
むしろ、今はもっとスニーカーのようなカジュアルな靴が多いので、びしっと決まる方かと思われます。
ですが、やはり華やかでない席では特に、上の内羽のストレートチップが基本となります。

ちなみに、この3つの絵は、どれも外羽になります。
内羽、外羽に関しては靴紐を通すところの形になります。


左側が内羽で、右側が外羽です。
紐を通す部分が、つま先側の内側に入っているのが内羽、つま先側のパーツの上側に取り付けてあるのが外羽です。
もちろん、外羽のストレートチップや、内羽のウイングチップもあります。
ややこしいかもしれませんが、靴のデザインも色々見ていくと面白いですよ!!

とりあえず、まず1足、ちゃんとした革靴を買おう!と思ったら、ぜひ、内羽のストレートチップの黒、と覚えておいてください。
実は私も、なかなか履く機会はありませんが、スコッチグレインの内羽、ストレートの黒はちゃんと持っています。
たぶん、あれは死ぬまで重宝すると思います(笑)。


という事で、いよいよ本題の修理のご紹介に入ります(笑)。
今回お預かりしたこちらは、新品です。
外羽プレーントゥの黒と平行して進めて行きます。
靴底はこんな感じ。
つま先には新品の段階でゴムが当ててあります。
どうしても、削れ易いつま先の部分が元々ゴムになっているあたり、日本製の心遣いを感じます!
ちなみに、こういった靴底に溝を掘って、その中を縫ってあるタイプ、『チャネル仕上げ』なんていったりします。
で、プレーントゥの方は縫い目が完全に見えない
こういうタイプ、これは『ヒドゥンチャネル』と言います。
靴底の革を横から切り込みを入れて起こし、その中で縫ってから、起こした部分を接着しなおして仕上げることで縫った糸が見えなくなります。

どちらにしても、革底は滑るという事でハーフラバーを貼ります。
こんな感じでハーフラバーを貼る部分を薄く削ります。
溝を掘って、その中で縫っているので、縫い糸を全く切ることなく作業することができます。
で、接着剤を付けてしっかりと乾燥させます。
機械の上に靴を放置して、違う作業をしている事がありますが、けして、ほっちゃらかしているわけではありませんよ(笑)。
接着剤が乾くのを待っているところです。
しっかり乾かしてから、同じく接着剤を付けて乾かした後、こちらは温めたハーフラバーを剥がれないように圧着します。
上の写真は、貼っただけのところですね。
これを、カッターで余っているところをカットして、周りを整えます。

そうすると、こういった仕上がりになります。
これで安心してはくことができますね!!

こちらのお修理、一足(両足)、2138円となります。
2足お預かりしたので、最短で30分程度いただきます。


やっぱりメンズは革靴が格好良いと思います!!
ストレートチップの黒だと、さすがにジーンズに合わせるのは、ちょっと難易度が高い気もしますが、ウイングチップの茶色あたりで、ちょっとカラフルなソックスに合わせたりしつつジーンズとか、良いと思います!
お洒落男子です(笑)。
磨くと光る辺り、革靴の醍醐味でもありますよね!
お勧めですよ!

それでは、みなさまのご来店こころよりお待ち申し上げております!

2014年4月26日土曜日

スニーカー修理。ウェッジソールタイプのカカト修理。

皆様こんにちは!
靴とバッグの修理店doekです!!

早い人では、今日からゴールデンウイークの始まりなんですね。
どれだけ、ゴールデンなんだ!!なんて思いながら、ニュースを読みました(笑)。
当店、ゴールデンウイーク中も水曜日以外は通常通り営業しております。
お休みの間履かない革靴など、お修理いたしますよ!!
休み明け、きれいな靴で出勤するのも悪くないかと思います。
皆様のご来店心よりお待ちしております!!


さて、今日はこちら。
最近良く見かけるようになった、ウェッジソールのスニーカータイプの靴ですね。
こちら、かかとが減ると直せない、なんて思っている方が多いようで、メールでの問い合わせも多かったりします。

こういった形で、カカトの部分が磨り減って穴が開いてしまっています。
普通のスニーカーですと、雨の日などこの段階で中に水が染み込んで来ると思うのですが、ウェッジだとその心配は無いですね(笑)。
ですが、やはり、見た目にも気になります。

何度かご紹介しておりますが、こんな時は、このピラピラしてしまっているところを、スパッと真っ直ぐに削り落とします。
こんな感じですね。
中の白いスポンジのクッションが見えてきました。
そして、こんな感じで白い材料を剥がれないように、しっかりと圧着します。
ぐるりと整えるとこんな感じです。
横から見ると。。。
材料が着いたところだけ、汚れていないこともあり、ちょっと浮いてしまいました。
そんな時は・・・
クリーナーで、汚れをギュッギュギュッギュ落とします。
微妙につけた素材のところにも、汚れが移ったりしながら割りと目立たない感じになりました(笑)。


底から見るとちょっと目立ってしまいますが、それこそ履いていて汚れてくると、もう少し目立たなくなるかと思います。
磨り減って剥がれたゴムがチラチラ見えるよりは、だいぶすっきりしたかと思います。

こちらのお修理、1458円、お時間が20分程度いただきます。

スニーカーは履きつぶしと思っている、そこのあなた!!
スニーカーだって直せますよ!
底回りは特に直せる場合が多いです。
ぜひご相談ください!

皆様のご来店心よりお待ち申し上げております!!

2014年4月25日金曜日

バッグのリフォーム。ハンドル作成。

皆様こんにちは。

靴とバッグの修理店doekです!!
西武新宿線、井荻駅南口をでて、右へ向かってください。
みずほ銀行のATMを環八側道沿いに左へ。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekでございます!!
皆様のご来店心よりお待ち申し上げております!

お修理の紹介の前に、ちょっと先日オーダーで受けたバッグです。
 

こんな感じで、ふたの部分を折り返す形の、クラッチバッグ。
中はきれいな青でとのことで、青の生地で作りました。
こんな事もやりながら、作業しております。
修理がメインの為、なかなかすぐ作ると言うわけにもいきませんが、何かございましたらお気軽にご相談くださいね!!

さて。
と言うわけで今日はこちら!
このバッグ、結構大きめなバッグです。
写真に撮っている状態でも紐を、かなり短くしているのですが、斜めに掛けて、まだバッグが下に行き過ぎるくらいのサイズ感です。
こちらの紐がどうしても使いづらいとのことで、今回は本体はそのまま、紐だけ交換していきます。

まずは、当店でご用意したj黒い革で、こんな感じの紐を作ります。
芯材でこの形を作り、薄めの革を回りに巻いた感じですね。

そして、バッグ本体から、元々付いている紐や金具類など、口元についているものを全て外してしまいます。

次に元々付いていた、ショルダー紐はもう使われないとのことだったので、分解します。
こんな感じで、うらの黒い牛革の部分と、ワニ柄の革の部分に分解してしまいます。
で、今回使うのはワニのほう。

バックルの穴など開いていないところだけ先ほど作った紐の中央に乗せます。
で、これを縫い合わせていきます。
そして、紐ができたらミシン目をほどき、バッグ本体の裏地と胴判の間に出来上がった紐を差し込んで、ずれないようにしっかり接着します。

そして、ミシンのほどいたところを、いつものようにミシン目がずれないように、縫い合わせていきます。
こんな感じで慎重に縫っていきます。
元々の金具など外したところも、もちろん忘れずに縫います。

当店で用意した革で手紐の裏表作っても良かったのですが、ショルダー紐からワニの部分を移植することができたので、バッグ全体との雰囲気も違和感が少ないかと思います。


出来上がりはこんな感じですね。
見た目の雰囲気もだいぶすっきりしました!
しっかりしたバッグなので、これでまた使ってもらえると嬉しいです!

こちらのお修理、元々の革が使えたこともあり、6480円となっております。
ハンドル作成に関しては材料や作りによって、6000円から8000円程度の幅がございます。
お見積もりだけでも、結構ですのでお気軽にご相談ください。
お時間は、材料の仕入れが無ければ、1週間程度で出来上がります。

お手持ちのバッグで、もうちょっと持ち手が長ければ、逆に短ければなんてことありませんか?
ショルダー紐を取り付けるなんて事もできますよ!!
使わないでしまってあるバッグ、やはりもったいないので使いたいですよね。
ぜひご相談ください!

それでは、皆様のご来店こころよりお待ち申し上げております!!

2014年4月24日木曜日

靴の履き口が、ほつれたら。

皆様こんにちは!
昨日は当店水曜日という事でお休みをいただきました。
私、定休日はだいたい材料を探しに行っております。
昨日は久しぶりに、浅草と蔵前へ行ってきました。
蔵前の小学校には、もう鯉のぼりが泳いでおりましたよ。
天気も良かったので、ちょっとした散歩気分で行ってきました(笑)。
浅草の方はそうでもなかったのですが、帰りに立ち寄った渋谷の駅は、警察官の方々がホームや駅にいて、若干警備が強化されているなと言う感じでした。
早い時間に回ったせいか思ったよりは、物々しい雰囲気も無くいつもと変わらない平日の午後でした(笑)。

さて。

今日はこちらの靴。
履き口のところがほつれて一部革が破れてしまっています。
カカトの内側のところも、穴が開いているので一緒に直すことをお勧めしようかとも思ったのですが、今回は上の部分だけ気になるとのことで、片足だけお持込いただいたので、上の部分だけ直していきます。
まず、ほつれている部分を、もう少し広い範囲糸を切って開いて、裏地とアッパーの革を開いてしまいます。
そして、こんな感じで、薄く漉いた革を破れている部分に接着して被せて、余っている部分は裏地の下に隠して縫います。
バタバタしていたせいか、写真が少なくてすみません。
バチッと、裏地とアッパーを合わせて縫い合わせます。


出来上がりです。
中央部分に革が足してあるのがわかるかとお思います。
といっても、履いていたら、まずわかりません。

これでまた、しっかり履いていただけるかと思います。
他の部分がきれいなので、何の問題も無いですね!!

こちらのお修理、1296円で、翌日以降のお渡しとなります。

カカトの履き口に関しても比較的痛みやすい部分になってしまうかと思います。
靴べらを使用するとだいぶ軽減できるのですが、それでも、なってしまいがちです。
これだけで、履けなくなってしまうのは、あまりにもったいないので、ぜひご相談くださいね!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!