2014年10月31日金曜日

ブーツ、ヒール交換。ビブラム100ヒール。

皆様こんばんは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

今日はハロウィンでしたね!
いつも店の前を、お散歩をしている保育園の子供達が、今日は魔女?の三角帽子とマントをきてお散歩しておりました。
わざわざ、店の前で『ハッピーハロウィーン』と叫んでくれましたよ(笑)。
全員にお菓子をねだられたらどうしようかと思いましたが、そんなこともなく去って行きました(笑)。
当店にあるのは、小腹が空いた時に舐める黒飴くらいしかありません。
ハロウィン感ゼロです(苦笑。



さてさて。
そんなこんなで今日ご紹介するのはこちら!!

 いわゆるマウンテンブーツになりますね。
履きこんで、いい具合に味が出ております。
で、今回は・・・
こんな感じで、カカトがすり減ってしまいました。
下から見ると・・・・

 こんな感じですね。
かなり外側が減ってしまっております。

こんな時は、①減ったところだけ足す。②薄く削って近いビブラムのタイプを貼る。③カカト部を全て削りとって、新しいヒールを付ける。④オールソール交換
の④つの方法がございます。

今回は、元に近い形でお直しするため、③か④でしたが、カカト部の摩耗が酷い割に、ソール側はそうでもないので、カカトだけ近いタイプに変えていきます。
 元々はカカトまで一体のタイプでした。
ですが、こういうものも、かかと部分だけ削り落とせば、まったく問題ございません。

 こんな感じ。
完全にかかと部分を削り取りました。

で、今回ご用意したのがこちら!!

 ドスンと、ビブラム100ヒール。
アメリカ製の、現状手に入る、一番ごついタイプかと思います。

 で、ガッチリと接着し、釘でしっかり固定して、周りを削ると・・・

 こんな感じで仕上がります。

コレでまた、安心してガッチリ履いていただくことが出来るかと思います!!
つま先の擦れた部分も、クリームを入れることで、しっとりいい感じになりました!!

こちらのお修理、3456円。
在庫があれば、当日のお返しが可能です!

ブーツなどハードに使うものは、部分的な補修より、カカトのブロックごと変えたほうが、しっかりと着いて安定感がますかと思います!
釘でガッチリと固定できるため、まず剥がれることはないかと思います!


タウンユースが基本ですが、こういったガッツリ系のマウンテンブーツなんかも直せたりしますよ!!
命がかかるような、山上りや、記録を目指すようなスポーツ用の物はお断りする場合もございますが、出来る限りやらせていただきますので、ご相談ください!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2014年10月30日木曜日

パンプスのヒール、巻き革交換。

皆様こんにちは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

井荻駅南口を出ていただき、右へ。
すぐ環八の井荻陸橋が上を通っていますので、井荻陸橋をくぐったら、環八側道沿いに左へ。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当doekとなっております!!
駅から1分以内の結構な駅チカのお店となっております。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

当店Facebookもやっております。
もしよろしければ『いいね!!』としてもらえると、やる気がみなぎります(笑)。
https://www.facebook.com/doek.iogi


さてさて。
このブログで、季節の変わり目なので体調に気をつけて!なんて発信しておりましたが、私まんまと風邪をひいた模様。
無理せず、治すようにいたします(苦笑。
で、それより何より、先週、先々週と概ね3年ぶりくらいに、学生の頃やっていたバスケをやりました。
体力づくりですね。
で、足の痛みが取れなく、やむを得ず定休日に病院に行った所・・・肉離れ。
やってしまいました。
幸い、当店、端から端まで3歩でいけるので、それほど負担にはならないので、良いのですけどね(笑)。
皆様、風邪、怪我共にお気をつけ下さいね。
どちらにせよ、ろくなことありません(苦笑。

さてさて。
足が肉離れしても、腕は元気なのでバリバリお修理いたします!!
今日ご紹介するのは、こちら!!

こちら、黒のパンプスになりますね。
綺麗なパンプスです。
で、こちらがどうなってしまったかというと・・・。

 
 ヒール部の巻いてある革が、ベリっと破れてしまいました。
女性の方ならパンプスあるあるかと思います(笑)。
以前、一緒に歩いていた女性が、マンホールの穴にピンリフトが命中して、裸足になっていたことがありました(笑)。
男性だと信じられないと思いますが、ハマるみたいです、スポっと(笑)。
いつかは、自分用のパンプスを買ってみようと思っております。
断じてあちらサイドの趣味はございません(笑)。

で、今回はヒールの巻き革ごと交換してほしいとのご要望。
改めて見ると・・・
 ヒールの後ろ側のラインが、内側にキューーーっと入り込んで、細いヒールになっているのがお分かりになるかと思います。
このての、キューーーーっとラインは、非常に巻き革を巻くのが難しいです。
どうしても、角度的に無理があるので、革を伸ばしながら貼っていくのです、シワが入ったり革が裂けたりしてしまいがちです。
だいたい、お受けする段階で、その危険性をしつこくご説明いたします(苦笑。

で、それでも構わないとの、ご了解をいただいたので、それであれば『はい!よろこんでー!!』という具合に修理を進めていきます。

まずヒールを外し、元々の巻革をはがすと・・・
 こんな感じで、ヌードな感じになります。
ちなみに、ヤスッたり磨いたりして、古い接着剤や、傷ついてしまった凹凸はこの段階で極力なくしておきます。
で、革と、このヌードなヒールに接着剤をぬって、目一杯引っ張りながら、しっかりと革を巻いていきます。
 コレ巻いている最中。
いくら革が伸縮するからといって、この角度はやっぱりきついです。
ギュンギュン引っ張って、貼っていきます。

 どすん!!
いかがでしょうか??まさかの、まったくシワが寄らない、驚きの仕上がり!!
全米が泣いております!!

思わず動画にしてみました。
動画、無駄遣い(笑)。
いや、でも、これは本当にシワが入ることが正直多いのです。
実は、このくらいシワが入ることがあります、との紹介にしようと思っていたんですが、思いのほか綺麗に出来ました(笑)。

 あとは、通常通りカカトのゴムを付けて、パンプス本体にヒールを、しっかりと固定すれば出来上がりですね!!

これでまた安心して履いていただくことが出来るかと思います!!

こちらのお修理3780円
期間が1週間程度いただきます。

革の在庫がない場合、もう少し長くなる場合がございます。
ご了解ください。


駅の階段を登るときなど、意外と靴のカカトも見られておりますよ!!
ぱきっと、綺麗に直して、シャンとしてお仕事に向かいましょう!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2014年10月28日火曜日

革靴、傷の補修。

皆様こんにちは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!

今日はグッと冷え込みましたね。
木枯らし一番が吹くかもしれないようなこと、天気予報で言っておりました。
木枯らし一番って、毎年ありましたっけ(笑)??
春一番は良く聞く気がするんですけどね。。。
とにかく、そろそろ本格的に寒くなるっていうことですね。

私若干、風邪気味です!皆様も風邪などひかれぬよう、お気をつけ下さいね!!



さてさて、今日ご紹介するのはこちら。
 こちらの紳士靴、ごめんなさい、メーカーは確認し忘れました。

いわゆる『ガラス革』と言われる革で出来ています。
ガラス革とは、革の銀面(表面)を無い状態にした革を、合成樹脂で加工して、銀面(表面)を作った革になります。
革の銀面が無いというと、語弊がありますが、一般的に表面にくる銀面部分が、傷だらけだった時など、表面をヤスル、削るなどしてフラットにしてから、加工しているので、均一な表面の、それでいて革としての耐久性がある非常に扱いやすい革の加工になります。

メリットとしては、表面の凹凸が限りなく少ないので、基本ピカピカです。
ローファーなどをイメージしていただけると良いかと思います。
で、しかも表面は合成樹脂でできているため、水が染み込みにくいです。
汚れた場合も、水拭きしてしまって特に問題ありません。

デメリットとしては、逆に表面が合成樹脂で覆われているため、靴クリームがほぼ浸透しません。
表面が裂けたり擦ってしまった時などは、非常に修復しづらい一面があります。


で、そんなガラス革で出来た靴がどうなってしまったかというと…。



こんな感じで、特に爪先部分を中心に傷が入ってしまいました。

先ほど、デメリットでも上げたとおり、この手の革に関しては非常に、修復が難しいです。
特に、このお色は、ガラス革でなくても、難易度が高い色かと思います。

こんな時は靴クリームだけでは、なかなか綺麗にするのが難しいです。
そんな時、当店ではどうするかというと、まず全体をしっかりとクリーニングします。
場合によってはシンナーなどを使い極力表面の汚れ、脂分を除去します。

そして・・・
 こんな感じで、大きな傷部分を、革用のパテでしっかりと埋めていきます。
爪先部分の大きなスレも同様にパテで固める感じにします。

上の写真は、多めに持ってしまった部分を紙ヤスリで削って落としているところですね。
もちろん、極力凹凸がなくなるように仕上げていきます。


 こんな感じですね。
傷の中に白っぽいパテがしっかり残っているのがわかるかと思います。
ヤスリながら作業しているので、気持ち色が薄くなっていますね。
で、この後、極力近い色の顔料を作って、重ねて塗っていきます。
残念ながら、作業中の写真がありません(苦笑。
まあ、極めて地味に筆で塗り重ねる感じです(笑)。

で、最後にいつもどおり、靴クリームを入れて仕上げます。

 出来上がりが、こちら!!

 ドスン!
一番大きな長い傷は若干見える感じです。
コレが見えなくなるほど厚塗りは怖くて出来ませんでした。
 傷が多かった左足もこんな感じ。
だいぶナチュラルに直せたのではないかと思います。


写真の具合で、ちょっと最初より濃くなったようなイメージですが、ほとんど色は変わらず仕上げております。

こちらのお修理、6480円いただいております。
期間は1週間。
キズ補修は、傷の状態、革の種類によって、かなりやり方、時間に差がでてしまいます。
お値段がその分前後することもございますので、目安程度に考えていただければと思います。

ガラス革に関しては、もともと表面がかなり作ってあるので、顔料での仕上げが非常に愛称が良いです。
逆にアニリン仕上げの革や、クリームの入りやすいカーフなどは、表面の良さを殺してしまう場合があります。
その辺り含めて、ご相談させていただければと思います。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!


2014年10月26日日曜日

ダナーのブーツ。カカト修理。

皆様こんばんは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

なんだか今日は一日暖かかったですね。
ここの所、寒暖の差が思いのほか大きく、油断しがちなので、厚着をしてきたら汗をかきながら仕事をするはめになりました(笑)。
なかなか、難しい季節ですね。

さてさて、ちょっと暑くても、こんな季節、履きたくなるのはやっぱりブーツですよね!!

というわけでこちら!!
 言わずと知れた、Dannerのブーツになりますね!!当ブログでも何度かご紹介しております。

で、どうなってしまったかというと。
 どんなに堅牢な作りのブーツでもやっぱり、カカトはすり減ってしまいますね。
上のスポンジ部分に掛かる前にお持込みいただきました!!
このタイミングが、お修理をするベストかと思います!!

もう少し減ってしまうと、スポンジを足すので、殆どわからなく仕上げますが、若干の違和感が出たり、お値段も540円プラスになってしまう場合がございます。

 で、ダナーのブーツといえば、やっぱりこのマーク。
ビブラム社のパーツが使われております。

もちろん修理に使うのも・・・
 ビブラム社の純正のパーツをご用意いたします!!

で、どうするかというと。
 作業中の写真を撮り忘れましたが、こんな感じでスパッと、ゴムの部分だけ切り落としてしまいます。
今回ダメージが有るのはカカトの方だけなので、コレで十分しっかりと履いてただけるように出来ます。

 いかがでしょうか?
スパッと削った所に、ビブラムのヒールをはめ込んでしっかりと接着し、周りを整えるとこんな感じになります。
このくらいの距離で見るとほとんど違和感がないかと思います。

もちろん、サイドも。
 こんな感じですね。
バツチリでございます!!
こちらのお修理、3024円。
ヒールの在庫があれば、当日のお渡しが可能です。

基本的には在庫のあるタイプとなっておりますが、不安な場合はお電話でご連絡いただければ、在庫の確認が出来ますので、よろしくお願い致します。
特に、カカトのサイズが大きい物が、稀にあるので、そんな時はお時間を頂く場合がございます。

これから、ブーツの季節ですね!!
履きこんで出てくる『味』と、履きつぶしてくたびれるのは違いますよ!
ぜひ、『味』を楽しんでくださいね!
お手伝いはいくらでもいたします!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2014年10月25日土曜日

ローファーにシャークソール!!

皆様こんにちは!!

西武新宿線井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!
井荻駅南口を出ていただき、右へ。
環八の井荻陸橋をくぐり、環八側道沿いを左へ。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekでございます!!
皆様のご来店、お待ち申し上げております!

当店、配送でのお修理も積極的に受け付けております。
メールかお電話でお気軽にお問い合わせください。
写真を添付して送っていただければ、お見積りも可能です!
配送でのお修理は、こちらをご覧ください!!
http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc


さてさて。
今日はいい天気でしたね。
井荻名物のフリーマーケットも大好評だったようです!
私すっかり忘れていて、こちらで宣伝しそこねてしまいました(苦笑。
フリーマーケットは今日だけのようですが、明日も天気は上々のようなので、皆様のご来店お待ちしておりますよ!!


さて。
今日ご紹介するのはこちら!
 いわゆるスリッポンタイプのローファーになります。
形としては、コブラヴァンプに近い形ですが、この写真だとわかりづらいですが、カカトの所がトゲトゲしております。

で、こちらがどうなってしまったかというと・・・
 靴底に穴が、カカトも結構すり減ってしまっております。

で、今回はガラリと雰囲気を替えて、シャークソールを取り付けられないかと、ブログをご覧になってお問い合わせいただきました。
もちろん、出来ますよ!!

ということで、早速靴底を剥がしていきます。
 こんな感じで、ベリベリっと。
写真よく見ていただくとわかるかと思うのですが、親指が当たる辺り、中底にも穴が開いてしまっております。
そんな時は・・・
 こんな感じで、中敷きを剥がしてから、中底を補強します。
0.8ミリ程度の中底なので、極端にサイズが小さくなるような事は無いかと思います。



 周りのギザギザしているのは、新たに巻いたウェルトになります。
押し縁なんて言ったりもします。
実はこちらの靴、恐らく何度か修理をされております。
靴底に近い位置が破れてしまい縫ってあったり、履き口の辺りも革が足してありました。
きっと、お客様のお気に入りで、直しながらずっと履いているんだなと思うと、頑張らなくてはと、気が引き締まる思いがします!!

で、この下に3ミリ程度のミッドソールをしっかりと接着します。
 この写真、なんのことかわからないですね(笑)。
とりあえず、3ミリのゴムを貼った所です。
横から見ると、こんな感じ。
トゲトゲしております。

 で、ミッドソールを縫って、カカトの辺りを釘で固定したのがこちら。
これ、『マッケイ縫い』になります。

 靴の中にも縫い目が入りました。
靴の中から、ダイレクトに靴底を縫い合わせる製法になります。
イタリアの靴などに多い製法ですね。
グッドイヤーウェルトに比べると、靴底のコバがスッキリ仕上げることができるので、全体的にシュッとした仕上がりなります。
マッケイ製法だと、オールソール交換が出来ないなんて、都市伝説もありますが、そんなことありませんよ!
しっかりお直し出来ます。

 で、踵の部分は少し厚みを出したいので、こんな感じに1センチのゴムを詰みました。

 で、満を持して、シャークソールの登場です!!
こいつを、がっちりしっかリと、接着いたします。

 で、周りを、グイーン!!と削りこむと…


 こんな感じで出来上がりました!!

 かかと部分には、『Vibram』のロゴが!!
シャークソールも、ビブラム社の製品をご用意しております!!

 横から見るとこんな感じ!!
カカトのトゲトゲ具合も相まって、かなり格好良いと思いませんか!??
攻め攻めな感じです(笑)。

シャークソール、見た目のインパクトはもちろんなのですが、特徴の一つに返りの良さというのがございます。
『返り』とは何かというと、靴が曲がった時の曲がり具合の事を言います。

・・・説明がヘタですみません、要するに・・・
上の写真のように、履いた時に靴底含めて靴が、グッと曲がりやすいということですね。
これ、結構履きやすさに、つながってきます。
極端なことをいえば、木で出来ている下駄や、時々流行がやってくる厚底の靴は、まったく返りが無い、ちょっと変わった靴になります。
下駄の場合鼻緒で足を止めるので、かかと部分がフリーなので良いのですが、厚底ブーツでサイズが合っていないと、パカパカかかとが抜けて、すごく履きづらい印象になることがあります。

で、しかも今回はローファーということで紐で調整が出来ません。
例えば、このブーツをごつくしたいので、厚底にして欲しいというご要望でしたら、積極的にはお受け出来ないお修理でした。
ですが、シャークソールに関しては、全体の厚みの割に、谷になった部分が深いため、すごく曲がりやすいのです。
そういう意味でも、デザイン、機能ともグッドチョイスだったかと思います!!

これで、また長く履いてもらえると思います!!
ローファーにシャークソールは初めてつけたのですが、新鮮で良い感じです!
自分の靴にもやってみたくなる雰囲気ですね。

こちらのお修理、12960円。
お時間最短、10日程度いただきます。

ちなみに、ミッドソールを縫う必要のない作りの場合は、10800円となります。
その辺りも含めて、直接拝見させていただければ、ご説明いたします!!

それでは、みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております!!