2018年2月26日月曜日

ダイナイトソールのカカト交換!!

皆様こんちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc
また、最近、集荷配達のサービスを始めております。
お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。
集荷配達についてはこちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/blank-1

早いもので、もう2月も終わりですね。
そろそろ、春らしくなってくるのでしょうか?
今年はなぜか、若干ですが、花粉症が軽い気がしております。
毎日食べているヨーグルトが良いのか、以前よりかなり高頻度になったレンコンか、それとも単純に花粉の飛散量が少ないのか(笑)。
いろいろ対策をしているので、もはや何が効いているのかわかりません!
とりあえず、症状が軽いのは良いことなので、今年はこの程度で乗り切れれば…なんて、甘いことを考えております(笑)。


さて、そんなわけで、今のところ絶望的な鼻づまりに襲われることもなく、快調にお修理を進めております!
本日ご紹介するのはこちら!!

 またしても、ブランドがうろ覚えなのですが、おそらくロイドフットウェアのうちばねストレートチップ!!
これ一足あれば、冠婚葬祭オールOK、抜群の汎用性ですね!
当然、made in England。
革靴好きなら、グッときちゃいますね!!

でこちらがどうなってしまったかというと…
 こんな感じで、特にもちろん、全体にすり減っておりますが、カカトの部分がやはり先にすり減って来てしまいました。
 こんな感じですね。

正直一番多いお修理になるかと思います。
カカトのゴム交換。

で、今回ゴムを外そうとしたところ、恐ろしくガッチリ接着してあり、無理やり剥がすと上の革の層まで痛めそうな雰囲気だったので、カカトを削り落としていきます。
 がーーーーっと。
この辺、無理にやると、せっかくの革の積み上げがモサモサっと、ほぐれてしまったりするので、剥がれないなと思ったら早めに削るようにしております。

で、削り落とすと、こんな感じ。
 釘がたくさんありますね。
革の積み上げと、ヒールのゴム自体を固定していた釘になります。

で、この面と、材料にも接着剤を塗って、乾くまでしばらく放置。
ざっと最低20分程度。
 こんな感じですね、もう少し乾いてから圧着します。

ほぼ乾いた段階で、ヒートガンで接着剤を温め、ずれないように固定してから、ガッチリ圧着します。
 ドスンと、圧着機で。

そして、釘で固定。
もちろん、純正のソールと同じ、made in Englandのダイナイトヒールを装着しております。
メーカー独自のソールは手に入らない場合が多いですが、ダイナイトや、リッジウェイ、ビブラムといった、有名どころのソールは手に入る場合が多いので、ぜひお気軽にご相談ください!

で、しっかり圧着、釘で固定したら、余った部分を削り込んでいきます。
 こんな感じでガーーーっと。
で、出来上がるとこんな感じですね。
 つるっとなめらか。
過剰にはツヤは出さないで仕上げております。
そのあたりも靴の雰囲気に合わせるようにはしております。

 ダイナイトのような柄のハッキリ、しかも外側まで、柄が来るような材料は、接着するときに曲がると、目立つので注意が必要です。
もちろん、今回もほぼ左右対称に、ズバッと入れることが出来ました。
これでまた、安心して履いていただくことが出来るかと思います!!
こちらのお修理、3456円となっております。
ダイナイトヒールはある程度在庫を持っているので、その日のうちに出来る場合も多くありますが、実はサイズ展開が非常に多く、全ては揃えていないので、ズバッとサイズまで同じものをご要望の際は1週間程度いただく場合がございます。

ちなみに、上の写真靴の前のほうもいくらかすり減って来ております。
全体の交換の場合は、ダイナイトソールの交換で、14040円となります。

お気軽にご相談くださいね!!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2018年2月23日金曜日

Koosのブーツのカカトに穴が開いてしまった!!

皆様こんちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc
また、最近、集荷配達のサービスを始めております。
お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。
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さて、それにしても寒いですね。
昨日は小雪が舞っておりました。
やっぱり当店にも、扉が欲しいなあなんて、思ったりするのですが、なかなか扉を着けるとなると大ごとなので、まだしばらくは耐えるのみですね(笑)。

さてさて。
そんなわけで、さすがに今日は、若干手が、かじかんでおりますがお修理のご紹介。
…ブログを書き始めた途端、エアコンが霜取り運転に入りました…がんばれ!エアコン(笑)。

さて。
いよいよ、修理のご紹介(笑)。
 こちら!!
とても革が柔らかい履きやすそうなブーツになりますね。
ちょっとしっかり覚えていないのですが、おそらくKOOSのブーツになります。
2001年に、オランダと日本の方が一緒に始めたブランドとのこと。
比較的新しいブランドですね。
で、靴底は…
 天然クレープ(生ゴム)の底になっておりました。
靴の雰囲気に合っていますよね、ナチュラルな感じ。

天然クレープの底は、クッション性もあり私も好きなのですが、いわゆる黒い合成ゴムの靴底に比べると、摩耗には強くないかと思います。
また、冬硬くなり、夏は柔らかく、場合によってはちょっとベタベタしたりします。
クラークスのブーツでも使われている、定番の靴底ですね。

で、摩耗に強くないといいましたが…
 こんな感じ。
おそらく、気が付かないうちに…と、いうことなのかとは思うのですが、天然クレープの底が無くなり、上側の革も削れて穴が開いてしまいました。
柔らかくて履きやすい反面、若干摩耗に弱いのと、上の革自体も柔らかく、型崩れを起こして、地面に擦ってしまったのかと思います。

で、今回は、カカトだけでなく靴底全体に摩耗が見られるので、全て交換していきます。
 まず、靴底を削り落としていきます。

そうすると、穴の開いていたところが、こんな感じに。
 靴底に巻き込んであった部分は無事でした。

で、今回は出来る限り近い色の用意して、貼り付けるような形で補修していきます。

 周りを出来るだけ薄く漉いて、段差が目立たないように処理していきます。

そして、破けている部分にかぶせて、しっかり接着。
 こんな形ですね。
底部分に巻き込む部分は長めに残してあります。

で、上のラインを縫うので、ミシン目のラインを付けます。
 こんな、先の車がコロコロ回るような道具で跡をしっかり付けます。

そして、その跡を目安にしっかり縫い付けていきます。
 そうすると…
 こんな感じですね。
元々ダブルステッチなので、合わせて2本縫い目を入れてあります。

そして、靴底側に巻き込むほうの革は、しっかり接着剤を着けて、ハンマーを使って形を整えながら圧着していきます。
 こんな感じで、金属の台に入れて、そこそこ力を入れて叩いて整えていきます。

あとは、同じく天然クレープの底を用意して、ガッチリしっかり接着していけば、OKですね!
 圧着機でドスンと、圧着します。

そうすると…

 いかがでしょうか??
概ね、違和感なく、穴もふさがり靴底も新しくなっております。
 横から見ても比較的違和感ないかと思います。
私の親指の上が、革を継いだところですね。

 これでまた、安心して履いていただけるかと思います!!

こちらのお修理、トータル10800円いただきました。
3週間程度のお預かりとなります。

どうしても履いているうちに傷んでしまうことありますよね。
もうダメかなと思っても、一応相談してみてくださいね。
直せる場合も多多ございます。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2018年2月22日木曜日

Tod's(トッズ)の靴底交換!!

皆様こんちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
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早速ですが、いつも当店をご利用いただき、ありがとうございます。
大変申し訳ございません。
本日、15時から、一時間程度お店を閉めさせていただきます。
商店街の会議に出なくてはならない上に、当店スタッフが都合がつかないという、凡ミスになってしまいました。
終わり次第、すぐ戻り店を再開いたします。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


さて、そんなわけで、ちょっと時間も無くなってきたので、サササッと今日もお修理のご紹介!!
こちら!!
こちら、トッズのスリッポンになりますね!!
トッズといえば、イタリアのドライビングシューズのイメージが強い、メーカーになりますね。
返りが良く、すごく履きやすそうな印象の靴が多いですよね!!

ですが…

 こんな感じで…、お分かりになるでしょうか?
革底にはしてあるのですが、革に穴が開いており、そこから滑り止めのゴムがポツポツと出ているようなデザインになっております。
このゴムが、ウレタン系の素材になっており、劣化してしまうことが非常に多くあります。
このポツポツが、最大の特徴なのに、難しいところですね。
日本の気候には合いにくいのでしょうか…。

でえ、そこで今回は靴底を全て取り換えていきます。

 こんな感じの靴底をまずは、縫ってある糸を全て切って、取り外します。

 こんな感じですね。
黒い劣化したゴムの残りが前のほうに残っております。

これもすべて除去していきます。
で、カカトの部分が厚くなるのですが、そこも硬質のプラスチックのような素材が使われているので、今回は革を積んで、近い形に削りだしていきます。
 こんな感じで、革を削っていきます。
うっかりすると、指を削るので要注意です。
しかも私、よくうっかりします(笑)。

で、こんな感じで。

下の黒いのが元々の積み上げ部分、上が新たに作ったパーツになります。

そして今回は、カカトをのパーツを本体に取り付け、薄いゴムを一枚噛ませます。

 で、つぎにちょっと雰囲気は違いますが、トッズのポツポツのようなドット柄のゴムをご用意いたしました。
こんな感じで、ざっくり近い形に切り出します。
 土踏まずのポツポツは削って無くしてしまいました。

これを、しっかり接着し、形を整えたら、さらに周りの部分のポツポツを削り落としていきます。
 こんな感じで、周りをフラットにします。

カカトのほうは、当店のミシンで、縫っていきます。
 縫えるか心配でしたが、ちょっと無理をしながら、ゴツゴツと縫っていきます。
さすが工業用です!!

で、縫い終わるとこんな感じ。
これで、カカトのまくり上がっている部分も剥がれる心配がありません。

 そして、底面の周りをぐるっと縫ってもらいました。
これは、当店のミシンでは無理なので、縫っていただいております。
バッチリ、外側のポツポツを削ったところを縫っていただきました!
 これで、また劣化するということはないかと思うで、しっかり履いていただけるかと思います!
こちらのお修理、9720円で、3週間程度いただきます。

もうダメかな??
っと思っても、直せる場合、意外に多くありますよ!
是非お気軽にご相談くださいね!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2018年2月20日火曜日

オールデン(Alden)のコードバンが、割れた!!直せるのか!??

皆様こんにちは!!
杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
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井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
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お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。


さて、早いもので二月も終盤に入りましたね。
あっという間過ぎて、怖いです!!
いろいろ、やりたいことを試したり、新しいリーフレットを作ったり、体調を崩したり、食べ過ぎて太ったり…。
ろくなことがありません(笑)!!
とはいえそれなりに、元気に頑張っております。
最低週2!!と思っていたブログの更新も、ここのところ、滞ってしまっておりました。
何とかまた、平常に戻せるように頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。


というわけで、今日ご紹介するのはこちら!!
 靴の全貌を撮り忘れてしまったのですが、オールデンのコードバン、ウイングチップになります。
もう、ご紹介するまでもないですね!!
1884年からある、アメリカの靴メーカーAlden!!
なんといっても、あの独特の光沢のある、コードバンが格好良いですよね。
馬のお尻の革になります。

で、写真が暗くてちょっとわかりづらいですが、一部コードバンが三角に割れて無くなってしまっているのが、お分かりになりますでしょうか?

 フラッシュ(笑)。
小指の当たるあたりですね。
コードバン、非常に良い革なんです。
独特の風合い、ツヤ感、重厚な雰囲気。
ですが、正直なところ、牛革に比べると、耐久性という意味では若干落ちるような印象があります。
とはいえ、もちろん1年2年の話ではなく、10年単位での耐久性なので、十分に丈夫だとは思うのですが(笑)。

ヴィンテージの靴を好まれる方は、わかると思うのですが、コードバンに関しては、この写真のような割れや、ヒビ、裂けてしまうといったことが、どうしても起こりがちです。
基本的にはこういう場合は、完全に修復するは、ほぼ不可能かと思います。

で、今回は、そういったことも、ご了解いただいたうえで、少しでも補強出来ればとのことで、お周をお受け致しました。


で、まずはこの部分に補強を入れるといっても、表に革を貼るのは、よっぽどセンスがないと非常に格好悪いことになるので、まずは周りの糸をほどいていきます。
 こんな感じで、元のコードバンをこれ以上傷めないように慎重にほどいていきます。
割れてしまったとはいえ、コードバン自体に、割と厚みがあるのがお分かりになるかと思います。

で、補強を入れるにあたり、この厚みがあると、どうしても直した際の違和感が大きいので…
 こんな感じで、硝子盤を当てて、何とか傷の部分の厚みを漉いて薄くしていきます。
うっかりしたら、びりっと破きそうなので、非常に緊張感のある作業になります。

そして、今回ご用意したのがこちら。
ヌメ革の表面を、やすりで削って、ヌバック上にしたものを、三角に切りました。
 わかりにくいかと思いますが、三角の一辺にカッターでギザギザを入れております。

で、中央に穴。
 こんな感じですね。
ギザギザを入れた部分以外は、包丁を使って薄く漉いてあります。

で、これを軽く染めます。
 こんな感じ。
で、これを、コードバンの割れてしまっていたところに、はめ込みます。
さぷらーいず。
コードバンの厚みも漉いていたため、大きな段差も出ることなく、はめ込むことが出来ました。
色合いは、あとで補正していくので、明るすぎない程度で充分です。

で、ただここまでの作業は外から見た、見た目の話なので、もちろんキッチリ補強をしていきます。

で、今回用意したのが…
 三角の革ごと覆える、こんな感じの半円状の革。
これも牛のヌメ革になります。
これを周りを出来る限り薄く漉いて、段差が出ないようにした処理して、内側に仕込んでいきます。
 接着前、接着剤をしっかり乾かしてから圧着するため、こんな感じで、ほどいた部分に木のペースを挟んで乾かします。
ちなみに内側もほつれていたので、こちらも同様の作業をしていきます。

で、乾いたら、先ほどの半円状のヌメを三角の裏側にがっちり接着して、あとは元通りに縫っていきます。
 なるべく違和感のないように慎重に…

で、縫い上がるとこんな感じ。
あとはコードバンクリームで色をシッカリなじませてあげれば、OKです。
 出来上がりがこちら!!!

 どうでしょう??この角度、ほぼわかりません(笑)。

で、ちょっと角度を変えて…
 こちらからだと若干、わかりますね。
やはり完全にわからない様にというわけにはいきません。
が、頑張れたのではないかと思います!!

もちろん、見た目だけでなく、本命の補強は内側に入れた、半円状のヌメ革になります。
おそらくこれで、またしばらくしっかり履いていただくことが出来るかと思います。

こちらのお修理、4320円いただきました。
通常2週間程度のお預かりとなります。

もうダメかな???
と思っても、出来る限りは頑張るようにしております!
お気軽にご相談くださいね!
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!