2017年3月12日日曜日

ヴィンテージ靴に、トゥスチール、ハーフラバー、ビブラム700番

皆様こんにちは!!

杉並区、上井草の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね
!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc





さてそんなわけで、まずはいつもの?こちら。
https://shoeslabo.0101.co.jp/article/foot-leg/shoe-care-repair-storage/30483/
https://shoeslabo.0101.co.jp/article/foot-leg/shoe-care-repair-storage/30485/
https://shoeslabo.0101.co.jp/article/foot-leg/shoe-care-repair-storage/30478/

丸井様のサイト、アシノコトにコラムを載せいただきました。
ありがたいですね。
引き続きそちらも、依頼が来ているので着々と準備中。
また更新された際は、ご紹介いたしますね!!


というわけで、だいぶ暖かくなったとはいえ、まだ肌寒い感じが残ります。
早くもう少し薄着にして、身軽の状態で仕事をしたいのですが、相変わらずの着ぶくれ状態です(笑)。


さてさて。
そんなわけで、今日ご紹介する靴はこちら!!

 外ばねウイングチップの・・・ビンテージ靴なことはわかるのですが、どこの靴ははっきりわかりませんでしたが、ガッチリしっかり作られた雰囲気のある靴でした。
で、こちらの底は・・・
 こんな感じ。
カカトも前側も、レザーソールになっております。
で、今回は。

 こんな感じで、ちょっと切り口を丸くした感じでハーフラバーを装着していきます。

カカトはというと・・・
 プラスチック??ポリプロピレン??アメリカの古い靴に良くある、接着剤の着きにくい謎の積み上げごと、今回は交換していきます。
こんな感じで、マイナスドライバーを差し込み、本体やソールに傷をつけないよう、かかとを全部外してしまいます。

で、今回はビブラムの700番ヒールをお選びいただきました。
 で、この写真、左がビブラム700番。
右の私が持っているほうが、もともとの純正ヒールとなります。
ちょっとこのままではヒールが高くなってしまいますね。

そんな時は・・・

 ごりごりごりっと、700ヒールの接着面を削り、薄くしていきます。
薄くといっても、700ヒールがおおむね、20ミリ。
アメリカビンテージ靴の定番は14ミリ程度でしょうか?
なので、ハーフラバーを装着する分を考えて5ミリ程度削り落としていきます。
一番上が純正、二番目が削ったもの、一番下が700番そのままですね。
こうしてみると厚みの違いがよくわかります。

 ここまで来たらヒールは貼り付けて、削るだけなのでいつも通りの作業になります。

で、ソールはというと。

 当然、こんな形で接着面を荒らしていくのですが、今回は切り口を丸くするので、靴側も合わせて荒らしていきます。
これがずれると格好悪いので慎重に作業します。

で、今回はつま先にトライアンフのトウスチールも取り付けました。

取り付けたトゥスチールごと削り込んでいきます。
 火花の上がるシーンを撮りたかったのですが、割とピッタリサイズで片手で靴、片手でスマホカメラを持ちながら火花が出るほど削るのは危険なので、地味な写真です(笑)。

 そして、今回はこんな感じで化粧釘も打ちました。
もちろん、はがれにくくする補強の意味合いが強いです。


で、出来上がるとこんな感じ。
 ドスン!!
 真鍮釘がいい感じですね。
700ヒール削り込み、ハーフラバー切り口丸く、化粧釘からのトライアンフトゥスチール。
ラーメンでいえば、全部乗せ!みたいな感じでしょうか(笑)。
 かかとの高さも、無事違和感なく仕上げることができました!

こちらのお修理、700ヒール3456円、ハーフラバー2138円、トライアンフトゥスチール3240円、化粧釘丸く仕上げオプション540円いただきました!
合計9374円、結構な金額になってしまいましたが、ガシガシ履ける仕上がりになっております!!

こちらのお修理、材料の在庫があれば・・・出来れば翌日、頑張れば当日お渡しも可能です(笑)。
お急ぎの場合は、がんばれ!!とお伝えください(笑)。

 というわけで、今回のような最強コンボもお修理承っております。
ぜひ、お気軽にご相談くださいね。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2017年3月11日土曜日

ニューバランスのライニング修理

皆様こんにちは!!

杉並区、上井草の靴とバッグの修理店doekです!!
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いよいよ、気候が春らしくなってきましたね。
花粉は辛いですが、やっぱり暖かくなってくると、ほっと致します。
冬物の靴、今のうちに修理をして、きれいにしてからしまってあげると、次のシーズンも安心して迎えられるかと思います。
是非、冬物の靴、しまう前にカカトやつま先部分、チェックしてみてくださいね。


さて。
というわけで、今日ご紹介するのはこちら。
 ニューバランスのレザースニーカーになりますね!
こちらがどうなってしまったかというと・・・
 こんな感じで、カカトの内側の部分が破れてきてしまいました。

そんな時は・・・
 まず、こんな感じでライニングの白い革と、表の黄色い革の縫い目をほどいていきます。
話しはそれますが、最近、私ピチッとしたビニール手袋を常時しております。
あまりにも寒かったのと、思いのほかこれが滑らず作業がしやすかった為、使い捨てで若干もったいない気もしますが、使い続けております。
新品の靴やバッグをお客様がお持ちいただいた際は、これを外せばインクなどで汚れていないきれいな手で触ることが出来ることもあり、一石二鳥どころか、三鳥かもしれません(笑)。
というわけで、当店のスーパースタッフ曰くマショマロマンの手のようなものが写り込みますが、気にしないでください(笑)。


で、話は戻り、縫い目を解ききったら、ライニングをカッターで切り取ってしまいます。

 表の革を傷つけないように慎重に作業します。

そして、切り取ったライニングを型紙にして新しい革を裁断し、ほどいた部分に縫い付けていきます。
 ちなみに、ライニングが元々布地の場合も、革で承りますので、ご了解ください。


で、写真右が縫い付けたもの。
左が縫ったものをひっくり返して内側にい込む途中の、写真ですね。
 外側に縫い付けて、ぐるっと中に入れ込む感じです。
 そして、他にも外した部分があるので、忘れずに縫い付け、もちろん靴紐を通す穴をあけます。

 こんな感じで、ポンチでドン!です。

で、出来上がるとこんな感じ。
 極力内側にシワが入らないように作業するのですが、どうしてもしわが入る場合があります。
 完全にピタッと仕上げたいのですが、どうしても作る時は平面に近い形で作るのに対して、修理の場合、立体になってから作業するので無理がくる場合があります。
 若干、しわが入ってしまいましたが、これでまた、しっかり履いていただけるかと思います。

こちらのお修理、5400円。
通常2週間程度いただきます。

スニーカーのお修理も、出来る限り承るようにしております
是非、お気軽にご相談くださいね!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!
 

2017年3月7日火曜日

ドクターマーチンのカカト修理!

皆様こんにちは!!

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さて、ここのところブログの更新が出来ておらず、久しぶりになっていしまいました。
気が付けば、もう三月、改めてドシドシ更新していく予定ですので、皆様是非お付き合いくださいね!!

というわけで、二月は例年、お預かりする靴の数が減りがちなこともあり、普段できない店の中の事や、新しいことを始めるきっかけづくりに精を出しがちなのですが、もろもろやることが多くて、あっという間に終わってしまいました(苦笑。

まずは、1月より始めた、スマホ会員!
こちらは、これまでカードの会員証をお渡ししておりましたが、これが必要なくなり、また預かり票自体もスマホの画面だけで良くなる、かなり便利なアプリとなっております。
レシートタイプの預かり票、財布の中でかさ張りますよね。
そういった、不便さがなくなるので是非ダウンロードしてみてくださいね!
一度店頭にご来店いただかないと、登録できませんので、何かお修理がある時、お気軽にお声掛けください!

でもう一点、1月から始めた、クレジットカード、PASMO、スイカ、idでのお支払い。
こちらも、思いのほかご利用してくださるお客様が多く、ほっとしております。
クレジットカードは現在、VISA、マスター、が使えます。
それ以外はご利用できませんので、お気を付けください。
また、現在お支払いが1回のみとなっております。
こちらは、現在確認中ですので、2回払い等出来るようになり次第、またこちらで報告いたしますね!!



さて。
そんなわけで、久しぶりのお修理のご紹介!!
こちら!!


 靴底を縫い付ける、黄色い糸でお分かりになる方も多いかと思います!
そう!Dr.Martens(ドクターマーチン)のブーツがやって来ました!

ドクターマーチンと言えばイギリスのブランド、何となくロックやパンクなイメージの靴ですよね??
ところが、元々はドイツの医師、クラウスマーチンが、第二次世界大戦でケガを負った兵士のために、クッションの効いた靴をということで、古タイヤで作った靴底の靴を作ったことが始まりだそうです。
中に空洞があることで、バウンシングソールなんて言われています。


で、そのバウンシングソールが・・・
 カカトがすり減ってしまいました。
第二次世界大戦当時の革底の靴に比べ、耐久性が良かったとはいえ、やはり歩けば削れてしまいます。
通常、ここを削って新しいゴムを継ぎ足していくのですが・・・。
実は、ドクターマーチンの靴底のゴムは、ひじょーーーーに接着剤が着きにくいイメージが・・・。
パラブーツのパラゴムもそんな印象がありますが、過去に働いていたところで、この靴は受け手はいけないとまで言われておりました。

で、今回はある程度時間を長めにいただくことが出来たので、当店でご用意のあるプライマー(接着材用の接着剤)を軒並み試してみました。


プライマーを塗って、20分程度乾かし、接着剤を塗ってさらに2時間程度乾かし、同様に接着剤を塗った布をガッチリ圧着し、翌日まで放置してみました。
ちなみにプライマーは三種類。
Aプライマー・・・結構くっついているが悪意を持って引っ張ると、剥がれる。
Bプライマー・・・こちらも意外についているが①程ではなく剥がれる。
この段階で、あれ、Aで行けそうだなと踏んでおりましたが・・・
Cプライマー・・・かなりくっついており、悪意を持って引っ張ったところ、布がちぎれる。

これ、待ってました(笑)。
ドクターマーチンはCプライマーでファイナルアンサーです!!

というわけで、ここまで来ればあとはいつも通りの作業です!!

ドクターマーチのソールの場合、一体型となっているので、凹凸を削り落として平らにしてしまいます。
 で、平らにしたところに、これはCプライマーを塗っている所ですね。
プライマーを塗り乾燥させ、接着剤を塗り乾燥。
そして、材料にも同じ工程をし、しっかり温めてから、材料と靴を圧着します。
こんな感じで、圧着機でガッチリしっかり。
もちろん合わせてハンマーでの圧着も行います。

で、あとは周りを整えていきます。

 今回はビブラム1205番を使用。
残念ながらサイドの細かい溝は再現できませんでした。


 ですが、割合と違和感なく仕上がっているかと思います!
この仕様にしておけば、今後カカトが減った際は同じ修理を繰り返すことが出来ます!!


こちらのお修理、3024円。
プライマーを使用するため、出来れば翌日のお渡しだと助かります。
お急ぎの際は、ご相談ください。
お持ち帰りいただいてすぐ履かなければしっかりとした、接着力が得られるかと思います。
ちなみに、接着剤屋さんの理想の完全接着は1週間後との事です。
そこまで置かなくても大丈夫だとは思いますが、理想は1週間後です!
二回、言いました(笑)。


以前修理をしたけれど、修理した箇所が剥がれてしまった、何てことあればお気軽にご相談ください。
何日かいただければ、おそらくガッチリ仕上げることが出来るかと思います!
逆に、今剥がれて履けないから、10分で何とかして!!と言われると結構困ります(笑)。
何とかはしますが、応急処置になってしまう点、ご了解ください!

というわけで、何とかはします!たぶん(笑)!!
ぜひ、ご相談ください!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

 

2017年2月7日火曜日

靴の水洗い、クリーニング!!

皆様こんにちは!!

杉並区、上井草の靴とバッグの修理店doekです!!
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ここのところ寒かったり暖かかったり、寒暖の差が大きくて難しいですね。
2月は寒さのピークの印象がありますが、今年はどうなのでしょうか?
雪が積もるようなふりかた、しないでくれることを願うのみです。
昨年は割と雪が降った気がするので、今年はこのまま春になってほしいですね(笑)。


さてさて。
そんなわけで、今日も絶好調に、当店寒いですが、お修理のご紹介!!


こちら!!

 外ばねのストレートチップになりますね!!
こちらの靴どうなってしまったかというと・・・




 写真が逆さまになってしまいましたが、つま先からサイドにかけてモヤモヤと染みになっているのがお分かりになりますでしょうか?
お話を伺ったところ、雪の中で履いてしまい、シミが出来てしまったとのこと。
それならばいつも通り、水洗いで綺麗になりますよ!!と、いつも通り張り切ってご説明していたところ・・・
 靴全体にある、この縦じま、実はこれも元々はなかったとのこと。
雪でシミになってしまい、乾かしたら、縞になってしまった・・・え!??
私、てっきり製品段階の手染めの縞かと思っていたので、驚いてしまいました。
正直なところ、再度のモヤモヤっとしたシミは落とせるのではと思ったものの、この縞は難易度が高そうです。

ま、どちらにしても、まずは洗ってからだな、ということで・・・
 とりあえず、水道でダイレクトに濡らしていきます。

で、革用の石鹸「サドルソープ」で、全体を泡立てながら洗っていきます。

さて余談ですが、このサドルソープ、なんだか賛否両論あるようで。
普通の石鹸や、ハンドソープを使った方が良いなんて、話も聞いたことがあります。
なんでかというと、アルカリ濃度が高すぎたり、油分が多すぎてかえって革に悪いと。

私も実は、過剰な水洗いを含むクリーニング作業自体あまりお勧めしておりません。

ただ、必要に応じて、使い方を間違わなければ概ね問題ないというか、サドルソープ自体ベターな選択肢なのではないかと考えております。

例えば、月に一回水洗い!!こうなると、もうサドルソープの問題ではなく、何度も何度も水を入れる事自体、革にダメージが残りますし、あまり良いことには思えません。
通常の靴クリームでのケアを基本にして、どうにもならない染みや、白い塩が出た時に使うといったイメージで良いのではないでしょうか?
私の私物に関しても、10足以上靴はありますが、まともに洗ったことがるのは3足程度、それ以外は、あえて水洗いをしたことはありません。
その程度のイメージで、とらえていただければと思います。


で、話は戻り。

 こんな感じで、十分に水で泡立てて、優しく洗っていきます。
水で薄まっていれば、革に悪いことないと思うんですけどね・・・。

で、この泡をざっと流してみると・・・
 つま先の部分、水が染み込んでいないのが、お分かりになるかと思います。
こういう、水が染みた部分と、染みない部分の差が出来てしまうのが、シミの原因になるので、思い切って全体に水を染み込ませていきますj。
 こんな感じで、キッチンペーパーで巻いて、そのまま濡らして、パック状態にして、しっかり全体に水を染み込ませます。
 そうすると、こんな感じ。
全体にしっかり水が染みこみ、色が濃くなったのがわかるかと思います。

そして、再度しっかり泡立てて全体を洗います。
 で、先ほどのキッチンペーパーで泡を拭き取ります。
 新しいタオルでも良いのですが、もったいないですからね(笑)。
で、あわを完全に洗い流すのではなく、ふき取る程度にしておいた方が、良いそうです。
ガッツリ流すと、必要な油分が流れてしまい、固くなる原因になります。

で、そのまま一晩放置。
・・・この段階で、縞々がなくなっていない恐怖。
乾いたら、すっきりなくなっていると信じて、店を後にします。
 翌朝。
・・・知ってた。
 サイドのシミは概ね取れましたが、縞々は残っていますね(笑)。

 ひょっとして上の方は・・・
 はい。
残念ながら、しましまです。
で、このあともう一度洗って、一晩乾かし、ほとんど状態は変わらなかったので、次の手段に出ました。

全体を溶剤で拭いてみる。
要するにシンナーですね。
ですが、このしましまなくならず、最終的には全体を、メラミンスポンジで軽くこすっていきました。
いわゆる激落ち君ですね。
これはほんとに軽く、あまり強力にこすると、表面が荒れる恐れがあります。
とはいえ、普段使っている紙やすりに比べれば、だいぶ優しいので、メラミンスポンジにシンナーを垂らして、こすっていきました。
方法としては、そこそこ危険性を伴います。
ご自宅でチャレンジする際は、なるべく優しくお願いいたします(笑)。

で、この時の写真を撮り忘れたのが悔やまれるのですが、その後靴クリームでしあげなおしていきました。
 それでもまだ、若干の縞は残りますね・・・。
 で、最終的な仕上がりが、こちら。
だいぶ違和感が少なく馴染ませられたかと思うのですが、いかがでしょうか?
 サイドのシミはほぼわからなくなりました。

こちらのお修理、3240円、いただいております。
何度か洗うことになるため、1週間程度いただきます。

また、基本靴の中はジャブジャブ洗うことはしませんので、ご了解ください。
水ぶきと除菌剤が基本となります。 

まだまだ、想像超える修理がやってきて、勉強してばかりです。
どうしたらよいか、わからないものなども、お気軽にご相談くださいね。
試行錯誤しながらですが、出来る限り綺麗に仕上げようと心がけております!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。

2017年2月5日日曜日

ジョージコックスのマッドガード交換!!

皆様こんにちは!!

杉並区、上井草の靴とバッグの修理店doekです!!
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さて。
寒いのに花粉がきつい。
なかなかダブルパンチですね!!
暖かくても寒くても、飛ぶものは飛ぶんですよね、きっと。
最近、口の中の上が痒くて、寝不足になる勢いです(笑)。 
さて、そんなこんなで、不完全な体調で頑張っておりますが・・・

ありがたいことに、また丸井様の運営するサイト、『アシノコト』にコラムを掲載していただきました。
皆様、ぜひご一読くださいね!!
読まないまでもポチッと押してみてください。
 https://shoeslabo.0101.co.jp/article/foot-leg/shoe-care-repair-storage/30462/
うそです、ぜひ読んでくださいね(笑)。


というわけで、早いもので二月!
もう2017年の一月は終わってしまいました。
今月も頑張っていくので、宜しくお願い致します。

今日はこちら!
 ジョージコックスのスウェードギブソンでよろしいでしょうか?
特徴的な甲の編み込みが印象的ですよね。
で、もう一つジョージコックスといえば、分厚いラバーソール。
 ブローセル・クリーパーなんていう名前があるそうです。
なんでも、ラバーソールを初めて取り付けたのが、1906年創業のジョージコックス社。
足音のしない靴という意味があるそうです。

ところが今回はそちらが・・・
かかと部分はすり減り・・・
つま先はこんな感じで回りに巻いてある、『マッドガード』なんて言われるゴムが、破損してしまいました。

そこで、今回はこの靴底を直していきます。
まずは、この周りの摩耗してしまった、マッドガードをはがしていきます。

が、ニッパーで引っ張っても、天然クレープ素材のマッドガードがちぎれるだけで、剝がすことが出来ません。
そんな時は・・・
グラインダーで削り落としていきます。
過剰に削らないように、慎重に削っていきます。


で、削り終えると、こんな感じ。
なぜか天然クレープ素材の上のミッドソール部分は、左右色の違うスポンジ素材でした。
おそらく軽量化の目的があるのはわかりますが、色が違うのはちょっとわかりません(笑)。

で、今回は、マッドガードを取り除いた状態で、かかと部分とつま先のすり減りを補修します。
いつものコーナー修理の要領で、かかと部分をつぎ足します。
ちなみにマッドガードは黒い天然クレープでしたが、本底にあたる部分は黄色い天然クレープでした。

で、つま先も、すり減りを足してから、周りに一周新しい、マッドガードを巻いていきます。
ちょっと黒いのでわかりづらいですが、黒のベルト状のものが、今回用意した天然クレープのマッドガードになります。
もちろん、接着剤がしっかり塗ってあります。

で、こちらをできる限りしっかり圧着して、余った部分を削り落としていきます。
こんな感じで、靴底を平らに仕上げます。
圧着に関しては、靴の横になるということで、圧着機に入れることもできないので、ハンマーを使ってできる限りしっかり接着しました。
そして、そのままではマッドガードも、やや厚すぎたので、全体に周りを削り込み、形を整えました。

そうすると・・・
こんな感じ!
つま先、かかととも高さを戻してから、周りに巻いているので、新品に近い形で仕上がります!
底面からみるとこんな感じ。
かかととつま先、継ぎ足した部分がわかるかと思います。
ただ、同じ天然クレープを使用していますし、歩いていたら、まずわからないのではないかと思います!

これで、またがっちり歩いていただくことが、できるかと思います!!

こちらのお修理、かかと継ぎ足し1944円。
つま先補修、1296円。
マッドガード交換5400円。
合計8640円いただきました。

期間は2週間程度いただきます。


天然クレープのソールは直さないというお修理屋さんも散見いたしますが、当店天然クレープも、もちろんお直し可能です!
是非お気軽にご相談くださいね!
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!