2018年9月15日土曜日

JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリウァヤ)の靴の、カカト交換!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc

また、最近、集荷配達のサービスを始めております。
お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。
集荷配達についてはこちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/blank-1


せっかくの土曜日だというのに、朝から雨になってしまいましたね。
降ったりやんだりの様ですが、お出かけはしずらいですね。


さて、そんなわけで、若干接着剤の乾きが悪いのを気にしつつ、今日も元気にお修理のご紹介!
こちら!!
 JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリウァヤ)のダブルモンクシューズになります!!
ジャランスリウァヤ は元々は、1919年に創業した、インドネシアの靴メーカーだったそうです。
オランダの植民地だったこともあり、外国向けのミリタリーシューズを作っていた工場だったの事。
で、その後2003年にジャランスリウァヤを自社ブランドして、展開することとなりました。
特徴としては、何と言ってもハンドソーンウェルテッド製法で作られた靴ということ。
靴底を縫い付ける、ウェルトというパーツの取り付け方法が、ハンドソーン、いわゆる手縫いとなります。
一般的にはグッドイヤーウェルテッド製法と言って、中底の裏にリブと言われるテープを接着し、そのテープと、アッパー、ライニングをそして、ウェルトを専用のミシンで縫い付けて靴底を取り付けていきます。
その部分の作業が、ハンドソーンの場合、中底自体を削り込み、中底に直接アッパーライニング、ウェルトを縫い付ける形となります。
そうすることにより… … …

…説明が長くなりました。
しかもわかりにくいですね(苦笑。

もう少し簡略化すると、ウェルトというパーツを手縫いでつけているため、非常に手間がかかる代わりに、返りが良く、履きやすい靴が出来ますよ!!
という感じで良いかと思います(笑)。

手間のかかった良い靴なんです!!

はい!!!

というわけで、今日ご紹介するのはカカトのお修理!!
 こんな形で斜めに擦り減ってしまいました。
長々説明したのに、ウェルトもハンドソーンも関係ないお修理です(笑)。

靴底全体はこんな感じ。
 ラスターなんて言われる、革とゴムが半々くらいになっているカカトのパーツが付いております。
まずこいつを剥がします。
 ニッパーで、グイッと。

そして、接着面をフラットに削ります。

 接着剤や釘もろとも平らにならします。

そして、カカトのパーツを取り付けるのですが、カカトのあごと言われる、写真の上側の部分。
 通常割とシンプルにくびれているだけなのですが、ジャランの靴は、若干、波型?のようになっております。
なので、接着する前に、ヒールのパーツを合わせて削っておきます。
赤丸の部分ですね。
で、この波型になっている部分をずれないように、しっかり接着します。
ハンマーと圧着機を使って、ガッチリしっかりですね。

そして、周りの余った部分をフィニッシャーで削って整えていきます。

 ここまでは、ゴムのヒールパーツと概ね同じ作業ですね。

そして、今回はラスタータイプなので、いわゆる化粧釘なんて言われる釘を打っていきます。

ただ今回は元々、革の四隅だけだったので、シンプルに同じように仕上げます。
 仕上げたとき綺麗に見えるように、真鍮の釘を使います。

そして、ニッパーでカットした後、カカトの革の表面と一緒に、釘もフラットに削ります。
 あとは、インクで靴底、カカト周りを染めて磨けば出来上がりですね!


 こんな感じ。
革の部分も黒く染めたので、若干わかりづらいですが、もちろん履き心地は、ラスターのそれです。
染めても靴底なので、しばらくすると革の色が出てしまうかとは思うのですが、染めたほうが綺麗にまとまるのもあり、こんな感じで仕上げました。

 カカト周りはこんな感じですね。
地味な感じですが、コテも入れてあります。
こちらのお修理、3240円で、2時間程度いただけると安心です。
稀に在庫がない場合がございますので、お時間は余裕を持っていただけると助かります。


というわ分けで、どうしても擦り減りやすいカカトのお修理、これは婦人靴でも紳士靴でもとても多いお修理となります。
もちろん、ゴムのカカトから、ラスタータイプに変更も出来ますし、逆にラスタータイプをゴムに変更も可能です。
革の入ったラスタータイプの場合、どうしても滑りやすいデメリットがあったりもしますので、お気軽にご相談くださいね!
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!