2019年1月14日月曜日

YANKOの靴のオールソール交換!!

みなさま、こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc


さて、今日は成人式でしたね。
例年、不思議と晴れ着の新成人を見ることがなく、井荻には新成人はいないのか!??と不思議に思っていたのですが、今年は当店の前を通り過ぎる晴れ着姿の新成人を見ることが出来ました。
井荻がそこまで、過疎化していなくて一安心です(笑)。
それにしても、成人式。
とうとう今年、ダブルスコアになってしまいます。
さすがに昨日のことのようには覚えていませんが、20年近く経った気はしませんね(笑)。

さてさて、そんなわけで、まだまだ気分は20代で、今日も元気にお修理のご紹介です、こちら!!
 YANKO(ヤンコ)のパンチドキャップトゥになりますね!!
パンチドキャップトゥなんて言ってみましたが、穴飾りのある、ストレートチップです!
ヤンコと言えば、スペイン、マヨルカ島で1961年に創業した、シューズブランドですね!
ヤンコを作ったホセアルバラデホさんは、90年代にカルミナも操業していますね。
単純にすごいです!

で、こちら。
 靴底はこんな感じ。
元々レザーソールのタイプにハーフラバーが貼ってありました。

ですが、コバを見ると…

 若干ですが、ウェルトと靴底の間に隙間が空いているのがお分かりになるでしょうか?
出し縫いの糸が切れて、靴底が剥がれかかっております。
ハーフラバーを貼った際、出し縫いの糸を切ってしまったのかなと思ったのですが、貼っていないレザーの部分まで糸は切れていたので、ある意味で出し縫いの糸の寿命だったのかもしれませんん。

今回はこちらをオールソール交換してきます。
まずは…
カカトを積み上げ事、バコッと外します。
思いのほか苦戦して、カカトの中の革がボロボロになってしまいました。
この部分も交換するので、問題はありませんが、何となく綺麗に外したかったです(笑)。

で、次に、切れていない部分含めて、靴底を外すために、靴底を縫ってある糸を全て削り落とします。
 こんな感じで、革ごと削って、そこが剥がれるようにします。
そして、靴底を剥がすと…・

 こんな感じ。
これは、残った靴底を縫っている、出し縫いの糸を抜いている所ですね。

中央部分はコルクが詰まっていたのですが、ボロボロと崩れる状態だったので取り除いてしまいました。
縁取りのような白い部分が、「リブ」なんて言われるパーツになります。
革の中底に接着したリブに、靴の裏地、アッパーの革、ウェルトをまとめて縫い付けてある状態ですね。
このリブがダメになると、非常に大ごとになります。

今回はもちろん、全く問題ないので、そのまま進めます。

 これは、新しいコルクを詰めて接着剤を塗ったところですね。
リブや中底は見えなくなっています。

で、ここに新しいレザーソールを圧着。
 ガッチリしっかり圧着します。

で、形を整えます。
 完全に決めても良いのですが、何となくあと一息、くらいのギリギリで止めます。

で、今回はオールソール後、ハーフラバーを貼るので、縫う前にハーフラバーを貼る部分を荒らしておきます。
こんな感じで、フィニッシャーの粗いペーパーで、がりがりがりーーーっと削ります。

で、当店靴底を縫う機械がない為、工場で縫ってもらい、その後ハーフラバーを貼っていきます。
 ハーフラバーを貼る前の写真がなく、愕然としました…。
もともと削って、溝も掘ってもらい縫ってあるので、靴底が剥がれる心配がありません!!
と言いたかったのですが、まあ、そういうことです(笑)。

で、ハーフラバーもろとも、全体の形を整え直します。
 土踏まず部分は丸コバカッターを使って、コバを丸く仕上げます。
元の仕様になるべく近づける感じですね。
 こんな感じで、フラットな部分と、丸く削った部分の境目が、パキッと綺麗に矢筈な感じになるとご機嫌です(笑)。

で、あとはかかとを着ければ概ね出来上がりですね。
元々のカカトも、かなり剥がれなかったので、同様にガッチリ固定します。
 抜けにくいスクリュー釘でがっちりと。

で、トップリフトを付けて、周りを削ります。
 元々と同じようにラスタータイプを取り付けました。
 後はコバを磨いて仕上げれば、完成です。


靴底はこんな感じ。
 ハーフラバーがすでに貼ってあるので、安心ですね!
 横から見るとこんな感じ。

これでまた、安心して履いていただけるかと思います!!

こちらのお修理、レザーオールソール交換13824円+ハーフラバー2138円でいただいております。
期間は通常3週間程度。

紳士靴のオールソール交換も、もちろん承っております。
なるべく近い仕様にするようにしておりますが、ご要望があればカスタムのように靴底の仕様の変更も可能です。
お気軽にご相談くださいね。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!