2021年12月26日日曜日

CROCKETT&JONESのタッセルを作る!!

 こんにちは!

靴とバッグの修理、合鍵の店doekです!


西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。


遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
mail  doekrepair@gmail.com
tel     03-5310-3512
靴とバッグの修理店doek

新たにline公式アカウントを開設しました。
靴修理や合鍵作成の可否等、お写真を使ってお問い合わせいただけるとスムーズです!!


さて、年末年始ですが
12月29日(水)~1月3日(月)
をお休みとさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、お間違いの無いようよろしくお願いいたします。


さて、すっかり年末、クリスマスも終わってしまいました。
早いですね、そして寒いです。
12月はバタバタするとわかっているのに、うまく回らないのはなぜでしょうか!??
というわけで、申し訳ございません、年内仕上げは、ほぼ難しくなっております。
そもそも納期が立て込んでいるにもかかわらず、材料が手に入りづらいという、難儀な状況になっております。
場合によっては、比較的簡単なお修理も長めに納期をいただきますので、恐れ入りますが、ご了承いただければと思います。


さて、そんなわけで、年内…最後から2番目のブログになるでしょうか。
何とかもう一度最終日には更新する予定でおります(笑)。
今日ご紹介するのはこちら!!

CROCKETT&JONES(クロケット&ジョーンズ)のタッセルローファーになりますね!
クロケット&ジョーンズと言えば、1879年にイギリス、ノーサンプトン創業の靴メーカーになります。
高級紳士靴といえば!!の中に確実に入ってくるメーカーかと思います。
・・・たぶん(笑)。


で、こちらがどうなってしまったかというと、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが…
タッセルローファーのタッセルが、一つなくなってしまっております。
というわけで、今回はこちらのタッセルを作り直していきます。

まずは採寸。
外して型紙が取れると良いのですが、ついているものを敢えてばらすのも、違う気がするのでタッセルの長さや革の厚みを測ります。
この写真は革の厚みを測っているところですね。

で、概ねの長さを決めたら、四角く革を裁断、厚みを元のタッセルに近い形で漉いていきます。
で、漉機に通して、もとのタッセルと極力近い厚みにします。

計ると1.32mmくらい。
元が1.37mmくらいなので、0.05mmほど薄くなってしまいましたが、接着剤等付けることを考えるとちょうど良いかなと前向きにとらえて、作業続行です(笑)。

で、タッセルの本数を確認。
だいたい幅4mm弱で18本。
正直この本数が違っていて問題が起こることはないと思うのですが、一応数えられる程度なのであれば数えます。
で、タッセル部分をカット。
本数と幅があっていれば巻いた時の雰囲気も概ね同じくらいになるかと思うので、なるべく近い形で仕上げていきます。
さらに、タッセルの先っぽを、一本一本三角にカットしていきます。
割と好きな作業です(笑)。

で、試しに巻いてみると…
いい塩梅じゃないでしょうか!??
革が薄いと、細くなりすぎますし、本数が多すぎるとタッセル自体が太くなるので、やっぱり厚み、幅、本数とも重要ですね。

で、あとは切れてしまっていたタッセルの紐をガッチリ接着して補強した後、一目縫って、紐自体の長さを長くします。
で、新しい紐にタッセルを巻き付けて、ほかのと似た形で固定すれば出来上がりですね。
話を飛ばしてしまいましたが、革の質、色合い自体もやっぱり重要かと思います。
恐らく、このタッセルローファーに使われている革は、カーフ。
生後六か月までの子牛の革ですね。
で、当店で主に使っているのが、キップ。
生後6か月から2年程度までの牛の革になります。
若干、大きくなった牛になります。
カーフのほうがきめが細かく、傷も少なく上質なこともわかるのですが、正直なところお値段もお高くなります。
当店では、私の好みもあって、比較的状態の良いキップを好んで使っております。
牛のことを考えるとかわいそうな気も致しますが、避けられない現実ですね。
美味しくお肉を頂いて、感謝しながら皮革製品を扱うのが正しいのかと思います。



というわけで、出来上がりがこちら!!
どのタッセルが、新しく作ったものか一見するとわからない感じに仕上がっているかと思います!
こちらのお修理、2200円いただいております。
革の仕入れが必要なければ、1週間程度いただければ出来上がるかと思います。

カカトや、すべり止めといった靴底周りのお修理が一般的かとは思いますが、その他の個所でも出来る限り丁寧なお修理を心掛けております。
なにか不具合がございましたら、是非お気軽にご相談くださいね!!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!