2017年7月20日木曜日

バッグの合成皮革が割れてしまった。本革にしちゃいましょ!!

皆様こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね
!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc


さて、それにしても、東京は雨が降らないですね…。
降ってほしいわけでもないのですが、あっという間に梅雨が明けてしまいました。
先日、ドーーーっとまとめて降った、あれくらいだったような気がします。
水不足が心配ですね。

さて、そんなこんなで、猛暑の夏になっておりますが、当店元気に営業しております!!

今日ご紹介するのはこちら!!
 ワンショルダーのボディバッグで良いのでしょうか??
ちょっと名前はわかりませんが、最近?よく見かける形ですね!

今回、これがどうなってしまったかというと…

 革の縁のところが、かけてきたり…

 合成皮革が劣化して、割れてきたりしてしまっています。

合成皮革の場合、素材自体の劣化は、ご相談も多く、おそらく良くある症状なのかと思われます。
ただ、この劣化、上から色を入れても違うところがヒビ割れると意味がありませんし、表面にコーティングして!!なんてことも言われるのですが、土台が劣化しているものの表面をコーティングしても、どうしても土台ごと崩れてくるので、お修理が出来ません。

で、今回はそれでもやはり使いたいとのことで、合成皮革を本革に交換していくことにいたしました。
同じ合成皮革にすると、また同じことになってしまうので、今回は本革にしていきます。

というわけで、まずバッグを解体していきます。
 まずはバッグ自体、裏表をひっくり返して、内側から解いていきます。
もちろん、素材は気を傷つけないように糸だけ、慎重に切り進めていきます。

で、すっかりバラバラになったのがこちら。

 まさにバラバラですね!!
正直、きちんと戻せるか不安になったりしますが、ここまでやって戻らないとは言えないので、後には引けません(笑)。

ちなみに今回は、合成皮革が使われていたのは表だけだったので、残されたバッグはこんな感じ。
 ちょっとわかりづらいですが、前胴だけ取り外してあります。

で、次に、バラバラにしたパーツを型紙にして革を裁断してきます。
 こんな感じで、同じ形になるように、キッチリ裁断します。

で、あとは組み立て。
簡単ですね!!!


…簡単じゃあ、ありませんよ!!

というわけで…
 前胴のパーツが出来上がりました。
ファスナーは元のものを使用しております。
ポケットはもちろん、同じ仕様に。

で、あとは元通りになるよう、本体と前胴を縫い合わせていきます。
 こんな感じで、印をつけながら、ずれないように縫い進めます。

最後は周りをバイアス…じゃないですね、ナイロン系のテープで巻いて、紺のキャンパス地がほつれないように、縫いとめていきます。
 これ気を付けないと意外に難しいんです。
割と苦手です(苦笑。

で、全て縫い終えたら、元通りぐるっとバッグ自体をひっくり返して、縫い目が中に来るようにします。

 くるりんぱ!っと。

どうでしょうか??
若干の柔らかさは出たものの、パチッと仕上げることが出来たかと思います!!

こちらのお修理、8640円いただいております。
期間は2週間程度。

合成皮革と違って、皮革用クリームが浸透するので、細かな傷や、乾燥はクリームを塗ることでしっかり保護できるかと思います!

もうダメかな??と思った靴やバッグ、お気軽にご相談くださいね。
もちろん、お見積りは無料となっております。
正直なところ、新しいものを買うのと、それほど変わらないお値段になってしまうような、お修理もございます。
「もうちょっと出して、新しいの買うわ(笑)!!」と笑っていただければ、全然問題ありません(笑)。
出来れば、「高い!!そんなに高いなら買うよ(怒)!!」と怒らないでください(笑)。
同じ結果なのですが、後味が違います(笑)。

それでも、ご相談いただかないよりは、全然良いので、ぜひお気軽にご相談くださいね!
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!