2020年8月16日日曜日

VIBRAM9104RADY RIPPLE オールソール交換!

こんにちは!!

靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

8月も通常通り、水曜のみ、お休みをいただきます。
よろしくお願いいたします。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
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靴とバッグの修理店doek


さて、お盆休みも今日が最後という方が多いのでしょうか??
東京からは、うかうか帰省も出来ないような空気感になっておりましたね。
ある程度元通りの生活になっていくのか、割と本当に心配です。


さてさて。
憂いてばかりもいられないので、今日もお修理のご紹介。
こちら!!
カカトの高めの、レザースニーカーになります。
こちらが…
いわゆる加水分解をおこして、靴底がボロボロになってしまいました。
ウレタン系の靴底を使った靴はどうしても劣化すると、靴底がボロボロになってしまいます。
これはおそらく、遅かれ早かれ起こってしまう劣化かと思います。

こうなってしまった靴底は、元に戻すことは出来ないため、違う靴底を取り付けていきます。
ご用意したのがこちら。
VIBRAMの9104、lady rippleソールになります。

幸い…
元のソールと高さもほぼ同じ。

というわけで、さっそく取り付けていきます。
まずは古いソールを外し、残った部分を削り落としていきます。

手でボコッと。
靴ずれつつあっさり、剥がれた感じです。

そして接着面を…
古い接着剤もなるべく落とすように。
スパンコール素材の部分はあまり、やりすぎるとスパンコールが無くなってしまいそうなので、程々にしました。


そしてご用意したのが、こちらのゴムのひも状のパーツ。
こちらも接着面をフィニッシャーで荒らしていきます。
基本、接着剤を付けるところは、つるつるのままでは嫌なので、荒らします。


細いパーツなので、指を削りそうになりつつ、とはいえ軽く削るくらいは全然慣れているので、サクサク進めます(笑)。


ちょっとわかりづらいですが、私の中指の第一関節、やや下あたりから、ゴムの表面のツヤ感が違うのがお分かりになるでしょうか?
写真上のほうが削って、表面を荒らした部分。
下のほうが仕入れたままのツルっとした状況になります。
もちろん、この後全体を荒らしました。

で、靴のほうも下処理。
接着する前に靴底をなるべくフラットにしたいので、明らかに段差のある中央にコルクのシートを貼り付けました。
これを削って段差のないようにすると…
こんな感じ。
これで、接着がだいぶやりやすくなります。

新しい靴底、靴本体のスパンコール部分は、プライマー処理が、接着剤を塗布し、しっかり乾燥させました。
ちなみに、革部分とコルク部分は、接着剤を2度塗りしております。

で、温めた後、圧着。
圧着機を使って、がっちりしっかり圧着します。


で、あとは周りの余った部分を削って整えていきます。
全体になるべく滑らかになるように。
このソールは、スポンジとゴムの間くらいのイメージの素材になるため、ツヤっとはしませんが凹凸はないほうが良いので、なるべくきれいに仕上げていきます。


で、出来が上がるとこちら。
割とシンプルな靴底なので、このソール、私は好きです!

横は…
こんな感じですね。

この素材はそうそう、劣化しないタイプになるので、安心かと思います!
…20年とか30年後は何とも言えません(苦笑。
こちらのお修理、9900円、2週間程度いただいております。

劣化してしまった底も、丸っと新しい靴底にすることで、まだまだ履くことが出来たりします。
オールソール交換についてはどうしてもお値段が、お安くはないので、気に入った靴でないと難しいかとは思いますが、新しく買うよりは良いかもしれません。
是非ご検討ください。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!