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さて、気が付けば2月も半ば。
早いですね。
1月は気が付いたら終わっていました。
恐ろしいですね。
さて、今日ご紹介するのはこちら!
どん!
PATRICK(パトリック)のスニーカーですね。
フランス発祥のスニーカーブランドですね。
パット見てわかるデザインはやっぱりすごいです。
で、こちらが…
こんな感じでカカトの部分が剥がれてしまいました。
こういう場合、カカトだけ接着剤を入れることも出来なくはないのですが、ちょっと引っ張るとだいたい全部とれます。
こんな感じですね。
もちろん、引っ張って素材ごと千切れそうな時は、カカト部分のみ接着いたしますが、本当にだいたい、十中八九剥がれます。
あと、右足が剥がれた場合、左足も剥がれる可能性が高いです。
引っかけて剥がれたとかであれば別ですが、時間がたって劣化して剥がれる場合は片足だけと思っても、両足危ないのでお気を付けください。
で、靴修理あるあるとしては…、お預かりした右足を接着し直して、しばらくしてお客様ご来店。
「この前直してもらったのに、また剥がれちゃったよ!」
お持ち込みいただいているのは、作業していない左足。
実はこれ、ひじょーーーに多いです(苦笑)。
同じようなパターンですと、上の写真の状態でカカトだけ接着してと言われカカトを接着。
しばらくして、「修理したのにつま先側が剥がれてしまった!」というご指摘。
ちなみに、剥がれた接着面を見れば作業したか否かは、靴修理をしている人はわかります。
ですが、それを説明したところで、思い込んでしまっているとご理解されにくいです。
そもそも、立て続けに靴底が剥がれると思わないですからね。
辛いです(笑)。
ですので、カカトだけ剥がれているような場合は、出来る事ならすべて剥がします。
片足だけお持ち込みの場合は、割としつこく、「もう片足は大丈夫ですか?」との確認をします。
あまりにこういった事例が多いので、当店では片足のみお預かりの際は、左右どちらを預かったか預かり票に明記できるようにしております。
ぜひ、接着剥がれ等の場合は両足お持ち込みいただければと思いますm(__)m。
さて、そんなあるある注意事項を挟みましたが、作業は引き続き。
靴側、靴底が両方の接着面の古い接着剤を削り落としつつ、表面を荒らします。
ちょっとわかりづらいですが、左が削った方。
右が元の状態ですね。
接着剤が取れて、白いゴムが表面に出てきております。
ゴムも、表面がつるつるの状態より、ガサガサっとあれている方が接着剤の効きが良いので、しっかり表面を荒らします。
靴底面も同様ですね。
合成皮革や、本革の場合でもやりすぎると素材自体が千切れてしまうので気を付けながらですが、多少ちぎれてもその方がガッチリ接着できるので、しっかりと削ります。
そして靴底側は、今回こちらは合成皮革なので、合成皮革をしっかり接着するためのプライマーを塗布して乾燥。
最低でも1時間程度は乾かします。
時間に余裕があれば私は一晩乾かします。
そしてしっかり乾燥させた後、接着剤を塗布。
また、同様に乾燥させます。
乾燥後、接着剤を塗布してこちらも乾燥させます。
靴底に関しては写真のような感じでヒーターの中に入れて温めます。
乾燥時間割と放置することが多いので、ヒーターの中には他の材料も同時に温めております。
そして靴側の接着剤が乾いたら、ヒートガンで温めて、乾いた接着剤を熱活性。
靴底とガッチリしっかり貼り合わせていきます。

圧着機でドスン!
後は圧着機が当たらなかった場所がないか確認しながら、ハンマーを使って圧着すれば出来上がりですね。
理想を言えば1週間程度放置したほうが接着剤がしっかり揮発してガッチリ接着されますが、この状態でも十分履いていただける強度は出ているかと思います。