2018年9月21日金曜日

ヒール、スタックの交換!

皆様こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc

また、最近、集荷配達のサービスを始めております。
お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。
集荷配達についてはこちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/blank-1



昨日今日となんだか寒いくらいの気温になっておりますね。
早速半そでエプロンは諦めて、衣替えを致しました!
元通り、ツナギの作業着を着て営業しております。
若干、小汚いですが、作業着なのでお許しいただければと思います!


さて、そんなわけで、すでに若干ノドが痛く、マスクをして作業しておりますが、今日も元気にお修理のご紹介!
こちら!!

 写真が横向きですが、エナメルの黒のパンプスになります!!
…スマホを変えてから、写真の質自体はだいぶ良くなっているようなのですが、明るさの調整などが今一つわからず、そのままでご紹介しております。
そのうち、もう少しカメラも上手に扱えるようになりたいですね…。

さて、話がそれましたがこちらの靴・・・
 こんな感じで、カカトに巻いてあるスタックが、部分的にかけて、ボロボロとしてきております。

 こちら側も。
この、木目調のようなカカトの模様、これは、5mm程度の革を何枚も積んでカカトを作った模様を再現?したものになります。
紳士靴の場合は今でも、カカトに革を2~3枚程度、10mmから15ミリくらいの厚さで革を積んで、その下にゴムのトップリフトを付けるような形で、カカトが作られております。
それを模した形ですね。
この、ヒール、スタックヒールなんて呼んだりしております。
巻いてある、縞々のものがスタックと呼ばれるものになります。
それはまた後で、説明するとして、先に進みます。


まずはカカトを外すのですが、それにあたり、中敷きを剥がします。
 そうすると、中にこんな感じでヒールを固定している釘が見えるかと思います。
子の釘を、引っこ抜いていきます。
が、力だけではきついので、専用の道具を使います。
 写真中央のニッパーの左側に写っている、棒。
この先の二本の細い棒を釘に当てて、釘を熱して引き抜きます。
…さっぱりわからないですよね、また今度わかりやすい動画を撮ります。
すみませんん!!

で、外したヒールに巻いてあるスタックを剥がしていきます。

 こんな感じで、白いヒールの土台に、薄くスライスした革が巻き付けてあります。
寄木細工のような感じで、積み上げた革をスライスした感じですね。
色々分かりづらい…

剥がすとこんな感じ。
 積んであったのがわかりやすく、接着剤の跡が残っております。
 これが、新しく用意した、スタック。
これは、ヒールに巻きやすいように、巻いた後綺麗に見えるように、湾曲させてあります。


で、ヒールの土台は、先ほどの接着剤の跡があると、綺麗に晴れないので、磨いたり、ヤスリをかけたりして、綺麗にします。
 こんな感じで、ツルリンと綺麗になりました。
これに接着剤を付けて、スタックを巻き付けていきます。
 角度がきついと、積んである、部分が割れたりするので慎重に…
 こんな感じで綺麗に巻くことが出来ました。
 この後、色を入れて染めたり、やすりをかけたりで、やはり綺麗に磨いていきます。

その後、元の通りにヒールを取り付けます。
 新しいネジで、ガッチリしっかり。

 一番下にゴムを取り付ければ、出来上がりですね!


 こんな感じ。
綺麗に磨けております。
 角度を変えて(笑)。

これでまた、安心して履いていただけるかと思います!!
こちらお修理、4320円で10日前後いただきます。
シワが入らないように、すごく気を遣う巻き革と、基本は同じ作業になりますが、こちらは磨いて綺麗にするのに時間がかかる作業となります。
もちろん、巻き革から、スタックへの変更。
その逆も可能です。
お気軽にご相談くださいね!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!


2018年9月18日火曜日

Gucci(グッチ)のバッグを染め直す

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
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皆様こんにちは!!
最近だいぶ日が落ちるのが早くなりましたね。
むしろこれから、雨が降るのでしょうか?
外が暗いです(笑)。

さて、今日ご紹介するのはこちら!!
 GucciのGGキャンバスのショルダーバッグですね!
1960年代からある、パターンだそうです。

で、こちらのバッグ…
 どうしても長く使うと、こんな感じで革の部分が、摩耗して色が剥げてしまいます。

 もちろんGucci以外のバッグでも同様に、角の部分は擦れてしまいがちですね。

そこで、今回はこちらを着色していきます。

まず色を作ります。
 なるべく近く、極力違和感のないように。
この作業は、ほぼこの工程が勝負です(笑)。
このなんというか、赤身のない茶色。
意外に難しいんです。

で、色が出来たら、専用のバインダーに顔料を少量溶かし込みます。
下地を作りつつ着色する感じですね。

で、これを丁寧、丁寧に全体に塗っていきます。
 今回は筆塗り。
革の感じによって、スプレーする場合と筆で塗る場合があります。
そのあたりは、私の勘ですね。
比較的、良い勘をしていると思います(笑)

で、この後、合成樹脂をスプレーするのですが、写真はなく、出来上がりがこちら!!

 どうでしょう?元の色合い、革の質感をなるべく損なわないように仕上げてあります。
写真を反転させたわけではありません、逆側(笑)。
これで、またしっかり使っていただくことが出来るかと思います!!
こちらのお修理、6480円いただきました。
通常2週間程度いただきます。

バッグの色あせや、擦れてしまった傷。
着色後、仕上げ直すとだいぶきれいにすることが出来ます。
もちろん、着色後色落ちしないように処理するので、お洋服を汚すようなことはありません。
が、ずぶ濡れになるときなどは、お気を付けください。

靴だけでなく、バッグの修理や染め直しも、積極的に受付させていただいております!
是非お気軽にご相談くださいね!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2018年9月15日土曜日

JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリウァヤ)の靴の、カカト交換!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
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せっかくの土曜日だというのに、朝から雨になってしまいましたね。
降ったりやんだりの様ですが、お出かけはしずらいですね。


さて、そんなわけで、若干接着剤の乾きが悪いのを気にしつつ、今日も元気にお修理のご紹介!
こちら!!
 JALAN SRIWIJAYA(ジャラン スリウァヤ)のダブルモンクシューズになります!!
ジャランスリウァヤ は元々は、1919年に創業した、インドネシアの靴メーカーだったそうです。
オランダの植民地だったこともあり、外国向けのミリタリーシューズを作っていた工場だったの事。
で、その後2003年にジャランスリウァヤを自社ブランドして、展開することとなりました。
特徴としては、何と言ってもハンドソーンウェルテッド製法で作られた靴ということ。
靴底を縫い付ける、ウェルトというパーツの取り付け方法が、ハンドソーン、いわゆる手縫いとなります。
一般的にはグッドイヤーウェルテッド製法と言って、中底の裏にリブと言われるテープを接着し、そのテープと、アッパー、ライニングをそして、ウェルトを専用のミシンで縫い付けて靴底を取り付けていきます。
その部分の作業が、ハンドソーンの場合、中底自体を削り込み、中底に直接アッパーライニング、ウェルトを縫い付ける形となります。
そうすることにより… … …

…説明が長くなりました。
しかもわかりにくいですね(苦笑。

もう少し簡略化すると、ウェルトというパーツを手縫いでつけているため、非常に手間がかかる代わりに、返りが良く、履きやすい靴が出来ますよ!!
という感じで良いかと思います(笑)。

手間のかかった良い靴なんです!!

はい!!!

というわけで、今日ご紹介するのはカカトのお修理!!
 こんな形で斜めに擦り減ってしまいました。
長々説明したのに、ウェルトもハンドソーンも関係ないお修理です(笑)。

靴底全体はこんな感じ。
 ラスターなんて言われる、革とゴムが半々くらいになっているカカトのパーツが付いております。
まずこいつを剥がします。
 ニッパーで、グイッと。

そして、接着面をフラットに削ります。

 接着剤や釘もろとも平らにならします。

そして、カカトのパーツを取り付けるのですが、カカトのあごと言われる、写真の上側の部分。
 通常割とシンプルにくびれているだけなのですが、ジャランの靴は、若干、波型?のようになっております。
なので、接着する前に、ヒールのパーツを合わせて削っておきます。
赤丸の部分ですね。
で、この波型になっている部分をずれないように、しっかり接着します。
ハンマーと圧着機を使って、ガッチリしっかりですね。

そして、周りの余った部分をフィニッシャーで削って整えていきます。

 ここまでは、ゴムのヒールパーツと概ね同じ作業ですね。

そして、今回はラスタータイプなので、いわゆる化粧釘なんて言われる釘を打っていきます。

ただ今回は元々、革の四隅だけだったので、シンプルに同じように仕上げます。
 仕上げたとき綺麗に見えるように、真鍮の釘を使います。

そして、ニッパーでカットした後、カカトの革の表面と一緒に、釘もフラットに削ります。
 あとは、インクで靴底、カカト周りを染めて磨けば出来上がりですね!


 こんな感じ。
革の部分も黒く染めたので、若干わかりづらいですが、もちろん履き心地は、ラスターのそれです。
染めても靴底なので、しばらくすると革の色が出てしまうかとは思うのですが、染めたほうが綺麗にまとまるのもあり、こんな感じで仕上げました。

 カカト周りはこんな感じですね。
地味な感じですが、コテも入れてあります。
こちらのお修理、3240円で、2時間程度いただけると安心です。
稀に在庫がない場合がございますので、お時間は余裕を持っていただけると助かります。


というわ分けで、どうしても擦り減りやすいカカトのお修理、これは婦人靴でも紳士靴でもとても多いお修理となります。
もちろん、ゴムのカカトから、ラスタータイプに変更も出来ますし、逆にラスタータイプをゴムに変更も可能です。
革の入ったラスタータイプの場合、どうしても滑りやすいデメリットがあったりもしますので、お気軽にご相談くださいね!
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2018年9月14日金曜日

スコッチグレインの靴に、革半張り!レザーハーフソール!

皆様こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
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さて、なんだか涼しい日が続いて、調子が狂いそうですが。
今日はなんと…
お気に入りの眼鏡が天寿を全うしました…。
作業をしていたら、不意に、いつも使っているフィニッシャーのパーツが外れ顔に向かって飛んできて、眼鏡直撃。
眼鏡が床に落ち、ふらついたところで、踏むという…。
幸い?折れなかったので、ラジオペンチで曲げて、どうにか掛けることが出来るようになりましたが、スーパースタッフにプライベート用メガネを持ってきてもらい、事なきを得ました。
まあ、かれこれ長くかけていた眼鏡なので、仕方ありませんが残念です。
機械のメンテナンスを怠り過ぎですね。
皆様そんなことないように、お気を付けくださいね!!



というわけ?で、今日ご紹介するのはこちら!!

 スコッチグレインの外羽根Uチップの靴になります!
こちらも、もちろんビジネスシーンにはばっちりですね!

で、こちらがどうなってしまったかというと…

 こんな感じで、レザーソールに穴が開いてしまい、中物が見えてきてしまっております。
ちなみにスコッチグレインの靴は、中に割としっかりとしたスポンジが詰まっています。

で、今回はハーフソールを貼るのですが、元に近い形でということで、革のハーフソールを装着していきます。

まずはつま先部分が、ゴムで修理してあったので、このゴムを剥がします。
 ゴムを剥がすと、こんな感じで、カチッと段差が出来ておりました。

で、このつま先の段差と、中央の穴部分を、革で埋めていきます。
 中央と、つま先部分に革を貼って、フィニッシャーで全体にフラットに整えていきます。

フラットにしたのがこんな感じ。
もちろん、穴を塞ぐのですが、逆にそこが盛り上がってしまうと、歩くときに違和感が出てしまうので、なるべくフラットに仕上げます。
 で、ここに下の写真のような感じで、3ミリ程度の厚みの革を、しっかりガッチリ接着していきます。

元々、よくある革靴の底の革の厚みが、4.5mmから5mm程度でしょうか。
ドレス感が強かったりすると、もっと薄く、カジュアルなイメージの靴は、もう少し暑いと思います。

で、ハーフソールに使う革は3mm。
穴は塞いで、3mmくらいの厚みにはなっていると思うので、3mmたして元と同じか、やや厚いくらいのイメージで仕上げます。
計れるわけではないので、イメージなのですが…。
で、中央部分にくらべ、周りは若干厚くなります。
もちろん同じ厚みにしたいのですが、出来るだけ縫ってある糸を、切ってしまうにしても長く残したいという気持ちもあってですね。


 で、しっかりガッチリと貼り付けたら、周りの余っている部分をカットして、フィニッシャーで仕上げていきます。
 こんな感じで、ぐいーーんと削り込みます。
で、最初に近い形で、つま先にはゴムを接着。
 こんな感じで、厚めのゴムを貼って、全体の高さを整えます。

 荒く削った後、ハーフソールの銀面と一緒にゴムの厚みも削って整えていきます。
革の表面はこの作業をすることで、染料が入りやすく、染められる状態になります。
 つま先のゴムはこんな感じですね。
6mm程度あったゴムが、2ミリ程度まで削り込みました。
 で、染料で染めていきます。
この作業はのんびりやっていると、ムラになるので、なるべく手早く。
写真を撮っている場合ではありません(笑)。

で、出来上がるとこんな感じ!
 いかがでしょうか??
比較的違和感なく仕上がっているかと思います。
 横から見るとこんな感じですね。
土踏まずの部分に比べ、前のほうが厚くなっているのがわかるかと思います。
こちらのお修理、レザーハーフソール、4320円+つま先ゴム1080円いただきました。
納期は1週間程度いただく場合がございます。


オールソール交換をするには、ちょっと早い気がするし、お値段的にも結構かかってしまう。
でもソールは革が良い!なんて時は、レザーハーフソール、おススメですよ!
もちろん、このお修理を行った後、オールソール交換も可能です。

是非お気軽にご相談くださいね!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!