2022年9月25日日曜日

ナイロンリュックの底を交換しました!

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さて、三連休、何とか最終日に、スカッと晴れてくれましたね。

プロ野球もいよいよ、終盤戦。

パリーグ大混戦です。

相撲は今日が千秋楽。

なんと前頭同士の直接対決で優勝が決まります。。

格闘技のRIZINも本日です。

メイウェザー、やっぱり気になっちゃいますね。。。

メジャーでいえば、大谷選手の規定投球回数、ぜひ到達していただきたいです。

というわけで、スポーツの秋、ネットやテレビにかじりついていたいところですが、今日も元気に営業しております(笑)。


そんな中、今日ご紹介するお修理はこちら!!


大き目のナイロンリュック!!

私、個人的にはバッグはやっぱり、皮革製品が良いなと思っておりますが、大きなバッグは、どうしたって革だと重くなるので、ボストンバッグやリュックサックは、ナイロン素材優秀だなと思います。


ですが、今回こちら…

こんな感じで底部部分…
一番底のところだけ、ゴム引き?防水加工?がされており、その表面が擦れたり、劣化して破れて来てしまいました。
底部分の強度を出すために、違う素材を使っているのかとは思うのですが、長く使うことで逆に傷んでしまった感じですね。
例えば頻繁に地面に置くような使い方をしないのであれば、こういった素材である必要はないかもしれません。
ただ、山登りなどで、リュックを下ろして地面に置くといった場合は、やっぱりこのくらいの防水機能が必要かと思います。
難しいですね。

で、今回はこちらの素材ごと、交換していきます。

まず問題の底部分、取りはずします。
本体を傷つけないよう、前半分はファスナーなので、ファスナーの生地を傷つけないよう、糸をほどいてはずします。

で、外した底を、さらにばらし、それを型紙にして、新しいナイロンを裁断していきます。

こんな感じで、各パーツを作り直します。
そして、新しい、底を縫いなおして立体にしていきます。
裏地は元の物を使用しております。

で、こんな感じで、底部分が出来上がりました。
もちろん、元の物から型を取って作っているので、ほぼほぼ同じサイズ感で出来ているはずなのですが、本体と合わせた時に微妙にサイズがずれていないか等、不安に思いながら進めます(笑)。

で、ひっくり返した本体と、ひっくり返した底を縫い合わせていきます。

そして、縫い合わせて全体をひっくり返すと…


出来上がりですね。
底部分も、本体に近いナイロンで作り直しました。
表面はゴム引きのような感じではありませんが、一応裏面が防水処理されたナイロンを使っているので、最低限、いきなり水が染みるようなことはないようにしております。
こちらのお修理、11000円、2週間程度いただきました。

どうしても、本体をばらさなくてはならないような修理は、時間もかかるため、お値段が高くなってしまいがちです。
とはいえ、もちろん、しっかり使えるよう直していきますので、ご理解いただければと思います。

靴はもちろん、バッグも割とお修理出来る箇所が多いです。
ダメかなと思っても、お気軽にご相談くださいね!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!










2022年9月23日金曜日

SPINGLE MOVEのレザースニーカー、カカトの内側が破れてしまったら!

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さてさて、3連休初日。

天気予報通り、天候は良くなさそうですが、当店連休中も通常通り営業しております。

というわけで、秋!

秋と言えば、ブーツ!

皆様、ブーツの準備はお済ですが??

秋冬物を出した際は、カカトが減っていないか、全体にくたびれていないか、ご確認くださいね。

靴クリームで全体を磨くだけでも、きれいになったりしますよ!


そして…

ブーツといえば…

ドスン!
昨年末、レッドいウイングのミニチュアがガチャガチャ?で発売されて、さっそく揃えて店頭に飾っておりましたが…、お客様から「今年ダナーが発売されるみたいですよ!」なんて情報が!!
すぐ、調べました(笑)。

どすん!
もう大人なので、ガチャガチャしません!
先行販売を予約して、箱買い!!
大人ですから(笑)。
…また、余計なもの…、経費には…ならないだろうな(笑)
気を取り直して、マウンテンライトとダナーライト。
ケア用品やシューズボックスのミニチュアまで。
出来がいいんですよね、素晴らしい!

そんなわけで引き続き店頭に飾っておりますので、気になる方はのぞいてみてください(笑)。


はい。
そんなわけで、個人的な趣味の話はこれくらいにして、お修理のご紹介。
こちら!!

SPINGLE MOVE(スピングルムーブ)のレザースニーカー!
スピングルムーブといえば、スニーカーを窯に入れ100度以上の熱で約一時間、加圧・加熱によってアッパーと靴底を結合させる、バルカナイズ製法。
アッパーを包み込むような靴底が特徴的です。
なかなか、靴修理で使うような接着剤だけでは、こういう感じには作れないので、やっぱり伝統的な製法はすごいなぁと思ってしまいます。

で、そんなレザースニーカーが…
ちょっとわかりづらいですが、カカトの内側の革が、こんな感じで擦り切れて、ボロボロっとしてきてしまいました。
今回は、こちらを直していきます。

まずは、剥がれている部分を接着して整え直してから…

こんな感じで、適切なサイズにカットして、周りを薄く漉いた革をかかと部分に貼り付けます。
そして履き口に合わせて、この革を縫い付けます。

一目つづ、ミシン目を外さないように縫います。
たまに、お客様に「内側にちょっと革を貼ってくれれば良いから!」と言われるのですが、縫っておかないと、やっぱり脱ぎ履きの際、剥がれてしまう可能性があるので、基本的には縫うようにしております。
…基本的には、と書きましたが、今回の靴くらい破れてしまっていると、縫い付け出ないとお受けできないかと思います。
ただ、傷が浅く、カカトの内側の中央が擦れてきているのが気になる…なんて場合は、イレギュラーで一番上までではなく、カカト内側中央に楕円にカットした革を接着するなんて作業を行ったりします。
そちらはまた別の機会にご紹介いたします。

で、縫い終わってから、履き口の上に飛び出した余分な部分をカットするとこんな感じ。
概ね修理した感じはわからないかと思います。
内側は元々、スエードっぽい革だったので、今回は素材感も併せてあります。
基本的には元に近い雰囲気の革を使うようにしております。

これでまた、安心して履いていただけるかと思います!
こちらのお修理、3520円、1週間程度のお預かりとなります。

傷んでいるところ最低限のサイズで革を当てるようにしておりますが、ライニングにサイズの表記や、品番等書いてある場合、そちらが隠れてしまう場合がございます。
また、履き口に縫い目がない作りの靴に関しては、縫い目を新たに入れることになるため、その点ご了解いただいてからの作業となります。

靴の外側はキレイなのに、靴の内側や、中敷が破れてしまうなんてことも。
内側、全面交換は出来なかったりしますが、部分的な補修であれば、可能です。
お気軽にご相談くださいね!
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!






2022年9月22日木曜日

New Balanceのスニーカー、ライニングとロゴ部分、リフレクターの交換をしました!

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さてさて、ぐっと気温も下がり、秋らしさが出てきましたね。

あっという間に、冬になるのかと思いますが、秋を満喫したいと思います。

それにしても、立て続けに3連休天気が荒れるようですね。

出来る事なら、からっと秋晴れになってもらいたいのですが…。

こればっかりは仕方ないですね。

当店祝日も変わらず営業しております、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。



さて、今日ご紹介するのはこちら!!

New Balance(ニューバランス)のスニーカーになりますね。
1300でしょうか。
すみません、スニーカーあまり詳しくありません(苦笑。
作りはもちろん、散々ばらしているので、だいぶわかるのですが、なかなか品番や、シリーズ名は頭に入ってきません。
引き続き精進いたしますm(__)m。

で、こちらが…
こんな感じで、後ろのロゴ部分が劣化してきてしまいました。
この部分の劣化、正直多いです。
リフレクターなんてよばれる反射素材を使ったものも、そうでない今回のようなタイプも、やはり劣化して割れてしまう印象です。

今回はこちらを交換していきます。
まずは分解。
現状私の技術では、この部分のみの交換というのが出来ません。
なので、白いライニングも外しております。
あと黄色いのは中のスポンジですね。

極論、上に革を縫い付けるような作業であれば可能なのですが、どうしてもそうすると、かかと部分のスポンジや裏地ごと縫うことになり、あまり見た目も良くない上に、スポンジがつぶれる等、機能的にも、あまりお勧めできないので、内側含めて交換していきます。


で、スポンジはそのまま使用するので、今回は劣化したロゴ部分と、ライニングの型紙を作ります。
ライニングは縫った後、カットするので大きめに。

で、こんな感じで、ロゴ部分を貼り付けます。
残念ながらロゴはなくなってしまいますが、本革になるので、擦れることはあっても、劣化して表面が割れてくるようなことは、よほど時間がたたない限り、無いかと思います…たぶん。
合成皮革やリフレクターよりは間違いなく持ちます!
これは自信を持って言えます(笑)。
で、ロゴ部分を縫った後、こんな感じで、ライニングを外側に縫い付けていきます。
そして外側に縫い付けたライニングを、ぐるっと内側に巻き込んで、元々の縫い目に合わせて縫い留めていきます。
後は、内側の大きく切ってあったライニングの余った部分を切り取り、靴ひもを通す穴を開け直せば出来上がりですね。

劣化していた部分はこんな感じに。

ロゴはなくなってしまいましたが、きれいになりました。

中はこんな感じ。
もともと、布のライニングでしたが、こちらも本革のライニングに交換されております。
これでまた安心して履いていただけるかと思います♪
ロゴを何とか入れることが出来れば…なんて思ったりしますが、何か問題が起こりそうな予感がするので、そちらは今後の研究課題とさせていただきます(笑)。

こちらのお修理、7700円、内訳はライニング交換5500円+ロゴ部分2200円という感じになります。
破れたライニングのみの交換であれば、5500円になる感じです。
通常2週間程度のお預かりとなります。


ニューバランスのスニーカー、ライニングやリフレクターの交換、比較的多くなっております。
不具合が起きた際はぜひご相談くださいね!
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!




2022年9月18日日曜日

ALDEN、コードバンチャールズパッチ。

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さて、9月のせっかくの三連休、台風14号の影響が出てきましたね。

当店のあたりも、朝から割としっかり大雨です。

大雨といえば、当店が移転する前のお店、いま八百屋さんがあるところで営業していた時は、あわや床上というところまで水が来て、店の前の道路は川のような状態でした。

移転したとはいえ、同じ通り沿いで、20m程度しか場所は変わらないので、あんまり雨が降られると心配になります。

排水溝?が詰まってないかチェックしながら営業しております。


さて、そんなわけで、外出しづらい3連休になってしまいましたが、今日も元気に営業中。

本日ご紹介するのはこちら!!

ALDEN(オールデン)と…ダブルネームだった気がするのですが、はっきり記憶にありませんが、コードバンのブーツになります!
ブランドはともかく、格好いいですね。
やっぱりコードバンはグッとくるものがあります。

で、こちらが…
コードバンにありがちな、ひび割れが起こってしまいました。
クラックなんて言ったりもします。

両足、内外ともクラックが入り、外ばねの付け根も割れかかっています。

そこで今回はここにパッチを当てて補強していく修理となります。

用意したのはこんな感じのパッチ。
形は付ける場所やサイズによって、勿論変えていきます。
今回はコードバンで作っております。

で、こんな感じで靴ひもを通す外羽根の付け根部分を外し、その下に用意したパッチを入れて縫い付けていきます。
こうすることで、クラックを塞いで補強しつつ、羽根の付け根も併せて補強します。
で、もちろん外羽根の付け根を縫いなおします。
そうするとこんな感じに。
内側。
外側も同様に。
一時期なるべく細かく外側ギリギリを縫っていたのですが、私物で試していたところ、あまり外側を縫うと、パッチ自体外側は薄く漉いている為、パッチの革が切れることが判明したので、やや内側を縫っております。
とはいえ、写真程度。
前はもっとピッチも細かく縫う位置は外側に、革の切れ目は目いっぱい薄くと攻めておりました。
今はどちらかというと、見た目と強度の良いとこどりをするように心がけております。
もちろん、パッチのところを手に取って見ると、修理をした感じがしっかりありますが、Kの程度に離れてみると、コードバンでパッチを作ったこともあり、比較的目立たないかと思います。
これが、ズボンをはいて歩いていたら、普通はわかりません。
もし気づかれたら、良いものを直して、しっかり履いていると胸を張ってください(笑)。

というわけで、パッチ補強、こちら一か所1650円いただいております。
普通の?牛革の場合、1320円。
コードバン等、高級素材は少し高く設定させていただいております。
パッチのサイズにもよるので、ご相談いただければと思います。


というわけで、いいものは長く使いたいですよね。
修理業に携わる人はもれなくそう思っているかと思います。
そんなお気持ちの、お手伝いを出来ればと切に願っております。
お気軽にご相談くださいね!
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2022年9月16日金曜日

革靴のつま先の傷を直します!!

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さて、ようやく、いくらか過ごしやすい気温になってきましたね。

私の格好も、上は半そでのシャツで、足元はブーツと、季節感が良くわからないことになってきました。

季節感が良くわからないといえば・・・


大輪のハイビスカスの下に、彼岸花!
出勤途中ですが、毎年、違和感を覚えます。
季節の変わり目ですね(笑)!

というわけで、季節の変わり目、皆様体調を崩さないよう、お気を付けください。
今日ご紹介するのはこちら!!


そろそろ出番が少なくなってくるでしょうか?
茶色のローファーになります。
こちらが…
こんな感じで、つま先部分が削れてしまいました。
左足の方も、ガサガサっと。
どうしても、若干つま先が長めのデザインなので、ぶつかりやすいのかもしれません。

カカトの部分にも擦り傷が。
この程度の擦り傷であれば、靴クリームを塗るだけでもだいぶカバーできるかと思います。

というわけで、今回はこちらをなるべくきれいにしていきます。

まず、こんな魔法のペースト。
…嘘です、魔法というほどの物ではありません。
市販の、革のボサボサを抑えるのに使える、クリーム的なものになります。
レザークラフト関連で売っている、バスコの目止め液や、トコノール、コバコート。
液体だとバインダーなんかでも良いかもしれません。
革のボサボサが抑えられて無色で、ある程度固められるものであれば、なんでも行けると思います。
多分、でんぷんノリでも行けます。
むしろ、でんぷんノリ良さそうです。

ちなみに、究極なところでいえば、アロンアルファでも良いかもしれません。
要するに固まれば。
ただ、アロンアルファとう、ほんとにガチガチに固まるものは、つま先の芯材が入っている部分とはいえ、後から割れる恐れがあるので、お勧めしません。
やらないでくださいね、ほんと。
…履き捨てるなら、あるいは…やめておきましょう(笑)。
で、あくまで軽く固めたら800番とか1000番程度の細かいヤスリで整えます。
そうすると、こんな感じに。
この段階でだいぶナチュラルです。
で、当店のdoekエクセレントクリーム、チョコ!
こちらを全体に塗布して、ブラシで仕上げていきます。
ちょっとつま先を濃いめにしたかったので、つま先だけ、いつも黒に使っているブラシでゴシゴシと磨きます。
靴クリームを塗った後に使う、豚毛のブラシは、ブラシ自体にクリームが乗っているので、割とそれだけでも色がうっすらついたり、ツヤが出るので便利だったりします。
これは、毎日のように、靴を磨いているからかもしれませんね。
ちょっとしたテクニックですが、意外に難しいかもしれません。


で、出来上がるとこんな感じ!
凹凸がないといえば、嘘になります。
が、だいぶ納まった感じになります。
傷の深かった左足もこんな感じ。


動画の方がわかりやすいかもしれません。
履いて歩いていたら、概ねわからないかと思います!

こちらのお修理、1650円、3日程度お預かりできると安心です。

凹凸を完全になくそうと思うと、パテを使ったり、さらにヤスリをかけたりと、一概に靴にとって良いことかというと、微妙な感じになります。
ある程度、傷がつくのも考慮しつつ、お手入れをしながら、履いていけるのが良い気がいたします!!

それでも、どうしようもうない傷や、靴磨き自体、自分ではやらないよ!っていう方も多くいらっしゃるかと思います。
是非お気軽にご相談くださいね!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!