2020年3月31日火曜日

Allen Edmonds(アレン・エドモンズ)のタッセルローファーに、ダイナイトソール!!

こんにちは!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc

さて、桜もすっかり満開ですが、若干まだ肌寒い日が続きますね。
気が付けばもう3月も終わり。
明日から4月です。
早いですね、あっという間に年度末がやってきました。
明るい話題が少ないですが、気分だけでも明るく行きたいですね!

というわけで、今日も元気にお修理のご紹介。
こちら!!
 こちら、Allen Edmonds(アレンエドモンズ)のタッセルローファーになりますね。
コードバンという馬のお尻の革で出来ております。
1922年、アメリカ・ウィスコンシン州でアレン・エドモンズ氏が創業した靴メーカーですね
私、アレンエドモンズの靴は、割と非常に大好きです(笑)。
足に合うのか履きやすいイメージがありますね。
ちなみにこちらは、昨日に引き続き私物となります。

で、靴底はというと…

 手に入れた時のままの状態ですね。
カカトは確か交換しております。
今回はこちらの靴底を全て交換していきます。

というわけで、靴底を外しました。

こんな感じで、中はコルク、グッドイヤーウェルテッド製法の中ものはコルクが良いとされておりますが、思いのほかカッチカチに硬化しておりました。
今回はこちらのコルクも詰め替えていきます。

こちら新しいコルクのシートを貼り付けて横から見たところ。
中央部分が盛り上がっているのがお分かりになりますでしょうか?
つま先(写真左)のほうが緩やかに盛り上がり、いったんちょっと窪んで、その後強力に盛り上がっている感じですね。
これ、いわゆるコルクが沈んで、中底(靴の中の足が当たる底)が変形した状態。
グッドイヤーウェルテッド製法やハンドソーンウェルテッド製法の醍醐味でもある、いわゆる持ち主の人の足に合わせて中底が沈み込んだ状態になります。
買った当初より自分の足に合わせて変形した状態ですね。
オールソール交換をしても中底のこの形状は変わらないのでご安心ください。
ただ、このまま本底を貼ると、歪んでしまうので、コルクを削って平らにしてから、ソールを貼り付けていきます。

で、張ったソールを例のRafflenbeul MS55で縫っていきます。
音が良いですよね、音が(笑)。
自分で縫っているときはまだ、全然余裕がない為必死ですが、あとから動画を見て、こんな動き方をしているのかと思いました(笑)
で、縫い上がりがこんな感じ。
今回はダイナイトソールのちょっと珍しい、オリーブ色を使ってみました。
なんとなく、軍物ッぽい雰囲気もただよいますが、薄い茶色の靴にはよく合いそうな雰囲気です。

で、あとはかかとを着けて周りを整えれば完成ですね。
 こんな感じ。


ダイナイトソールは、デザインもシンプルなので主張しすぎないのが良いですね!

こちらのお修理15400円で通常3週間程度おあずかりとなります。
もう少し慣れてきたら、当店で縫い作業まで出来るようになるので、納期は縮められる予定で進めております。
現状、オールソール交換に関しては、そこを縫う作業は外の向上にお願いしていたため、一度当店で仕込んで発送、送り返していただいて仕上げといった流れになっていました。
短い納期でお渡しするのに、すぐ作業をして底縫いに送れば良いのですが、そうすると1足ごとに往復の送料がかかることを考えると、どうしてもお値段を高くせざるを得なくなることもあり、3週間程度いただいて、何足かまとめて底縫いに出しておりました。
というわけで、近々にまずは出し縫いのオールソール交換は2週間程度で回せるようにと考えております。
そのあたり、もう少しはっきりしたらこちらで、ご案内いたしますので、よろしくお願いいたします。

それでは、まだまだ不要不急の外出は減らしたほうが良いのかとは思いますが、当店現状、元気に営業しております。
是非お気軽にご来店、また配送でのお修理も承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします!

2020年3月30日月曜日

REDWINGアイリッシュセッターに、ビブラム9105番。RafflenbeulMS55導入!!

こんにちは!
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さて、昨日の雪も驚きましたが、新型コロナウイルス、いよいよ危機感を感じざるを得ない状況になってきておりますね。
不要不急の外出は避ける…つまりたぶん、用がないなら外に出るなと。
手洗いうがい、あとは…用があっても人ゴミは避けたり、私の場合、店を開いている以上換気に気を使ったりという事でしょうか。
当店の場合、新型コロナウイルスもそうですが、接着剤やシンナーを普段から使うので、通年通して換気をしないとですね(笑)。

さて、そんなわけで、暗い話題が多いですが、これからまたなるべく高頻度にブログを更新しようと考えております!
こちら!!
 いきなり、機械!
この騒動の中、状態の良さそうな中古を発見し、悩みに悩んだあげく導入致しました。
Rafflenbeul(ラフレンボール) MS55!!
ドイツ製の出し縫いが出来るミシンになります。
いやあ、嬉しくて、なんなら頬ずりしたいですね(笑)。
もう見た目が良いです、色がザクッぽい(笑)。

さて気を取り直して。
こちら靴の外側にあるパーツ「ウェルト」部分と靴底を縫い合わせる「出し縫い」が出来るミシンになります。
グッドイヤーウェルテッド製法やハンドソーンウェルト製法、ステッチダウン製法の靴が縫える感じです。


要するに普段使っている八方ミシンや工業用ミシンと何が違うかというと、強力に分厚い革やゴムがゴリゴリ縫えるアイテムになります。
革底の薄いもので、4.5mmそれに靴本体のウェルト2.5mm程度でしょうか。7mm程度は楽々縫います。
なんなんら、ミッドソールを挟んでも問題なく縫えたので、かなり厚いところまで縫えそうです。
ちなみに、動力は手動!
ここが味噌ですね。
大掛かりなモーターが付いていたりすると、さらに巨大なミシンとなり、200Vの動力も必要になってきます。
ですが、こちらはクルクル手動。
良いですね、非常に良いです。
メーカーのように何十足、何百足も短期間に作ることはなく、月に何足か出し縫いをかける程度の当店では手動で充分活躍してくれるかと思います。

というわけで、早速実験台になるのは当然私の、私物。


 レッドウイングのアイリッシュセッターになります。
以前、靴底はすでに交換しており、革の4.5mmのミッドソールに、さらに同様の厚みのハーフミッドソール。
底に、ビブラム100番のファイヤー&アイスを取り付けてあります。
 こんな感じですね。
ビブラムロゴの上の十字の滑り止めが白いのが、ファイヤー&アイスの特徴。
 つま先は、この厚さ。
ちょっと剥がれてきていました。
 横から見るとこんな。
…とにかく重く、まあ、重厚で良いのですが、決して履きやすい状態ではありませんでした(笑)。
詳しくはこちらを→http://doekrepair.blogspot.com/2017/01/100.html



さて、まあ、色々作業はしておりますが、何がしたいかというと…
 冒頭のミシンで、この周りの部分の縫い目に合わせて、靴底を取り付けるミッドソールを縫い付けていきます。
ガチャガチャと良い音がします。
それはまた後日にでも…

で、縫い上がると…
 こんな感じで、綺麗にミッドソールを縫い付けることが出来ました!!
これはこれまで、当店でやろうとすると、全て手縫いで縫わなくてはいけませんでした。
さすがにそれは時間がかかってしまうので、外注という形で縫ってくれる業者に依頼しておりました。
が、こちらのミシンを導入したことで、当店で行うことが出来るようになりました♪
今回は3mm程度のミッドソールなので、余裕シャクシャクです♪
 縫い目ももちろん、綺麗に。

で、そこに今回はビブラム9105番の黒を接着して取り付けました。

 こんな感じ。
深いスリットが入っているため、非常に曲がりやすく、それなりに耐摩耗にも強いスポンジソールになるため、軽くて扱いやすいです!!
極厚仕様のままではちょっと出番が減って来ておりましたが、これでまたしっかり履いていこうと思います(笑)。


というわけで、お修理のご紹介というより、新しいミシンの紹介になってしまいました(笑)。
まだまだ、難しい時期が続くかと思いますが、せめて楽しいことを考えて過ごしたいですよね。
このミシン…私にとっては、抜群に楽しいのです(笑)。
自分のお店で好きなことをやっている醍醐味かと思います。
楽しいこともないとですよね。

というわけで、暇があれば新しいミシンをいじっておりますが、今のところ当店、通常通り水曜日定休、10時から20時の営業となっております。
国や都、区から何か要請がきて、営業できなくなる際は改めてご連絡いたしますのでよろしくお願いいたします。
それでは引き続き、当店をよろしくお願いいたします!!



2020年3月15日日曜日

PATRICK(パトリック)のスニーカーのライニング修理!

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さて、昨日はまさかの雪。
今日も若干寒い一日のスタートになりました。
その前が暖かかったので油断しましたね。
三寒四温なんて言いますが、油断しました。
それにしても、新型コロナウイルスの件、何がどうなっているか良くわかりませんね。
大好きなプロ野球も開幕が決まらない状態、東京オリンピックは本当に出来るのでしょうか!?
とはいえ、話を聞いていると、結局移りやすい風邪みたいな感じの様で…。
どこまで警戒すれば良いかよくわかりません。
日々の生活を、淡々と、規則正しく過ごしていきたいですね。

というわけで、むやみに元気も出さずに、平らかに今日もお修理のご紹介です(笑)。
こちらPATRICKパトリック)のスニーカーですね。
ジャーマントレーナーっぽいです。
とても良いです、シンプルで。
好きです。
1892年、西フランス、プゾージュ村でパトリックベネトーさんが靴を作り始めたのが、ブランドの起源だそうです。
1892年。
歴史が長い、120年以上後までブランドが続いて、世界で愛されているとはパトリックベネトーさんも思わなかったでしょうね。
素晴らしいです!
あやかりたい(笑)。

さて。そんなスニーカー。
カカトの内側が…
 こんな感じで、裏地側の合成皮革が劣化して、ボロボロになってきてしまいました。
正直、スニーカーあるあるです。
パトリックに限らず、ニューバランスやナイキの靴でも起こる症状ですね。

というわけで、こちらを交換していきます。
 以前にも同じお修理をご紹介したこともありますが、やっぱり数が多いです。
まず、こんな感じで、ライニングを綺麗に外します。
表の革を傷つけないように慎重に。

で、外した合成皮革を型紙に、同じ形で本革でライニングを作り、縫い付けていきます。
 八方ミシンなんて言われるミシンで、カタカタと。
なるべく違和感が出ないように、引っ張ったりなんだりしながら、縫い付けていきます(笑)。

で、縫い終わるとこんな感じ。
 あとからカットするので、大きめに靴を覆うような感じ外側に縫い付けました。

これをグルっと内側に巻き込んで、元々縫ってあった箇所を縫い直していきます。
 これは外した靴ひもを通す部分の革を縫っている所ですね。

で、出来上がるとこんな感じに。
 カカトの内側若干シワが入ってしまいましたが、しっかり履ける状態になったかと思います。
こちらのおお修理5500円。
通常2種間程度お預かりになります。
本革にすると、擦り切れたり汚れることはあっても、同じような劣化は怒らないので、安心かと思います。

というわけで、短縮営業のお店もチラホラ見受けられますが、当面よっぽどのことがない限り、通常通り水曜定休、10時から20時で営業しております。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!

2020年3月7日土曜日

DIEMMEのマウンテンブーツにシャークソール装着!!

こんにちは!
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さてさて、だいぶ更新の間が開いてしまいました。
反省ですね…。
なかなか心身ともに調子が良くなかったり、なんだか商店街だったり、プライベートだったりとやることも多く、バタバタと…。
とりあえず、新型コロナの症状が出ていないので、そこは安心です。
やっぱりあれですね、調子が良くないと文章を書く気が起こりません。
どこの偉い作家先生か!??と思いますが、意外に本当にパソコンに向かう気になれませんでした(笑)。

というわけで、久しぶりに張り切ってお修理のご紹介!
こちら!!
 こちら、DIEMMEのマウンテンブーツになりますね!
イタリア、ヴェネト州で、1991年に出来たメーカーだそうです。
ガッチリした見た目と裏腹に、軽快な履き心地が特徴とのこと。

で、靴底を見ると…
 ビブラムのシャークソールが付いていました。
ビブラムのシャークソール、見た目は厳ついのですが、非常に溝が深いため曲がりやすく履きやすいのが特徴です。
ですが、軽快とは程遠い、重さが難点かと思っております。
が…
 !!
わかりにくいかと思いますが、靴底の中央に「GUMLITE」の文字が!
ビブラム社のガムライト、堅牢なゴムではなく、どちらかというとスポンジ素材に近い、発泡させたゴムの様なイメージの素材になります。
独特のクッション性と、ゴムよりかなり軽い仕上がり。
また、スポンジソールほど摩耗に弱くはないので、たしかに履き心地、実用面においては抜群な気がいたします。
一応デメリットも書くと、やはりゴムに比べると摩耗は早いです。
スポンジ<ガムライト<ゴム
摩耗に関してはこんな感じです。

で、こちらを交換していきます。

まずはソールを剥がします。
 べローンと。

剥がした面はこんな感じ。
 この表面を薄く削って、古い接着剤等を除去します。
で、除去すると…
 こんな感じですね。

で、ここに接着剤をより着きやすくするためにプライマー処理。
 割とサラサラな、液体を塗ります。
で、乾燥後接着剤を、靴、材料両面に塗布し、乾燥、温め、圧着をしてきます。

こんな感じで、プシュッと圧着。
プシュっなんていっていますが、手を挟んだらたぶん、漫画みたいに平たくなります。

で、ガッチリ圧着したら、周りを削って整えます。
 で、出来上がりがこちら!!

 もちろん、ガムライトのシャークソールを使用しております。

これでまたガシガシ履いていただけるかと思います!
こちらのお修理、12100円いただきました。
通常2週間程度いただきます。

お気に入りの靴、靴底が擦り減ってくると、捨てちゃっている方、いらっしゃいませんか!??
靴底、直せる場合が非常に多いです。
是非一度、ご相談くださいね。
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!