2020年3月30日月曜日

REDWINGアイリッシュセッターに、ビブラム9105番。RafflenbeulMS55導入!!

こんにちは!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc

さて、昨日の雪も驚きましたが、新型コロナウイルス、いよいよ危機感を感じざるを得ない状況になってきておりますね。
不要不急の外出は避ける…つまりたぶん、用がないなら外に出るなと。
手洗いうがい、あとは…用があっても人ゴミは避けたり、私の場合、店を開いている以上換気に気を使ったりという事でしょうか。
当店の場合、新型コロナウイルスもそうですが、接着剤やシンナーを普段から使うので、通年通して換気をしないとですね(笑)。

さて、そんなわけで、暗い話題が多いですが、これからまたなるべく高頻度にブログを更新しようと考えております!
こちら!!
 いきなり、機械!
この騒動の中、状態の良さそうな中古を発見し、悩みに悩んだあげく導入致しました。
Rafflenbeul(ラフレンボール) MS55!!
ドイツ製の出し縫いが出来るミシンになります。
いやあ、嬉しくて、なんなら頬ずりしたいですね(笑)。
もう見た目が良いです、色がザクッぽい(笑)。

さて気を取り直して。
こちら靴の外側にあるパーツ「ウェルト」部分と靴底を縫い合わせる「出し縫い」が出来るミシンになります。
グッドイヤーウェルテッド製法やハンドソーンウェルト製法、ステッチダウン製法の靴が縫える感じです。


要するに普段使っている八方ミシンや工業用ミシンと何が違うかというと、強力に分厚い革やゴムがゴリゴリ縫えるアイテムになります。
革底の薄いもので、4.5mmそれに靴本体のウェルト2.5mm程度でしょうか。7mm程度は楽々縫います。
なんなんら、ミッドソールを挟んでも問題なく縫えたので、かなり厚いところまで縫えそうです。
ちなみに、動力は手動!
ここが味噌ですね。
大掛かりなモーターが付いていたりすると、さらに巨大なミシンとなり、200Vの動力も必要になってきます。
ですが、こちらはクルクル手動。
良いですね、非常に良いです。
メーカーのように何十足、何百足も短期間に作ることはなく、月に何足か出し縫いをかける程度の当店では手動で充分活躍してくれるかと思います。

というわけで、早速実験台になるのは当然私の、私物。


 レッドウイングのアイリッシュセッターになります。
以前、靴底はすでに交換しており、革の4.5mmのミッドソールに、さらに同様の厚みのハーフミッドソール。
底に、ビブラム100番のファイヤー&アイスを取り付けてあります。
 こんな感じですね。
ビブラムロゴの上の十字の滑り止めが白いのが、ファイヤー&アイスの特徴。
 つま先は、この厚さ。
ちょっと剥がれてきていました。
 横から見るとこんな。
…とにかく重く、まあ、重厚で良いのですが、決して履きやすい状態ではありませんでした(笑)。
詳しくはこちらを→http://doekrepair.blogspot.com/2017/01/100.html



さて、まあ、色々作業はしておりますが、何がしたいかというと…
 冒頭のミシンで、この周りの部分の縫い目に合わせて、靴底を取り付けるミッドソールを縫い付けていきます。
ガチャガチャと良い音がします。
それはまた後日にでも…

で、縫い上がると…
 こんな感じで、綺麗にミッドソールを縫い付けることが出来ました!!
これはこれまで、当店でやろうとすると、全て手縫いで縫わなくてはいけませんでした。
さすがにそれは時間がかかってしまうので、外注という形で縫ってくれる業者に依頼しておりました。
が、こちらのミシンを導入したことで、当店で行うことが出来るようになりました♪
今回は3mm程度のミッドソールなので、余裕シャクシャクです♪
 縫い目ももちろん、綺麗に。

で、そこに今回はビブラム9105番の黒を接着して取り付けました。

 こんな感じ。
深いスリットが入っているため、非常に曲がりやすく、それなりに耐摩耗にも強いスポンジソールになるため、軽くて扱いやすいです!!
極厚仕様のままではちょっと出番が減って来ておりましたが、これでまたしっかり履いていこうと思います(笑)。


というわけで、お修理のご紹介というより、新しいミシンの紹介になってしまいました(笑)。
まだまだ、難しい時期が続くかと思いますが、せめて楽しいことを考えて過ごしたいですよね。
このミシン…私にとっては、抜群に楽しいのです(笑)。
自分のお店で好きなことをやっている醍醐味かと思います。
楽しいこともないとですよね。

というわけで、暇があれば新しいミシンをいじっておりますが、今のところ当店、通常通り水曜日定休、10時から20時の営業となっております。
国や都、区から何か要請がきて、営業できなくなる際は改めてご連絡いたしますのでよろしくお願いいたします。
それでは引き続き、当店をよろしくお願いいたします!!