2022年1月30日日曜日

靴底が剥がれた!!接着、時間かかるんです。

  こんにちは!

靴とバッグの修理、合鍵の店doekです!


西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。


遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
LINE公式アカウント →https://lin.ee/7UIccEz
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
mail  doekrepair@gmail.com
tel     03-5310-3512
靴とバッグの修理店doek

さてさて、早いものでもう1月が終わりに近づいております。
心機一転しやすい1月、前半は頑張ってブログを更新しておりましたが、すでにペースが落ち始、反省しております(笑)。
余談?ですが。
こんなおもちゃ?
買いました(笑)。


レッドウイングの公式ミニチュアですね!
ケア用品や靴箱も、クオリティが高いです!

しばらく?店頭に飾っておりますので、気になる人はご覧になってください。
非売品です(笑)。


さて、そんなわけで、寒い日が続きますが、今日も元気にお修理のご紹介。
こちら!!
カジュアルな感じの短靴になります。
とはいえ、かなりしっかり、グッドイヤーウェルテッド製法で作りこまれております。

で、こちらが…
こんな感じで、縫い付けてあるミッドソールに貼り付けてあった靴底が、剥がれてしまいました。

今回はこちらを接着していきます。
個人的には「接着」非常に難しい工程だと、私、考えております。
が、この「接着」一般のほとんどの方が、比較的簡単な修理と思いがちかと思います。
そこで、今日はこちらを、ご説明していきます!

まず、素材と状態の確認。
恐らく、ゴム(笑)。
だいたいゴム質なので、大きく分ければゴムで間違いないかと思います(笑)。
ですが、靴修理で使われるものですと、ウレタンや塩ビ、TRなんていわれる熱可塑性弾性体(Thermoplastic Rubber)、スポンジ系のEVA、黄色い天然ゴムなんかもありますね。
恐らく上げればきりがありません。

で、まずは素材の判別もかねて、表面の古い接着剤や汚れを削り落としていきます。
判別といっても、厳密にどのゴムになるかがわかる必要はないため、経験と勘でどのタイプの接着剤、プライマーで着きそうか検討を付けていきます。

ちなみに、硬化して、ひび割れていたり、加水分解で素材自体が劣化している場合は、そもそも接着することが出来ません。
まずはこんな感じで、回転しているサンドペーパーに押し付けて表面を削り落とします。
と言っても、接着剤が着いている為、なかなかさらっとは落ちません。
左下のほうがまだ、削っていない部分。
中央がさらっと削ったものの、接着剤の成分が残っている状態。
右上の方つま先のほうが、ようやくしっかり、地が出てきている感じですね。

で、まあ、これに関してはそんなに癖のない、合成ゴムであろうと推測します。
重要なのは、どうやったら着くかなので、細かくなんて名前のゴムかを言及する必要はありません。
この段階で表面が溶けていたり、変な感じにベタベタしていたら、注意ですね。
表面が溶ける奴は大体、接着しづらいです。

で、さらに削っただけでは飽き足らず、表面をシンナーで拭きます。
アルコールとかでも良いのかなと思いつつ、シンナーで拭きます(笑)。
表面の油分等を根こそぎ取りたい気持ちの表れですね。
ゴムはそもそも、石油製品化と思うので、根こそぎ取ることは出来ないでしょうが、接着面をなるべくキレイにしておきたいです。
ちなみに、シンナーで溶けるような素材も注意が必要ですね。
接着剤にも入っている成分になるので、シンナーで溶けるような素材は、これまた接着剤が着きにくいです。
で、こんな感じで、きれいになりました。

そしてもちろん、接着するもう片面もきれいにしていきます。
こちらは、元々靴に縫ってある縫糸が見えているので切れないように慎重に。

写真だとわかりづらいですが、こちらは細かい気泡のある、スポンジタイプだったので、まあ、十中八九EVAスポンジで間違いないかと思います。
こちらも、表面を削ってシンナーで拭いております。
糸の周りは、あまり強く削れない為、しっかり拭き取ります。

で、ゴム面、EVAスポンジ面共にプライマーを塗布します。
当店では、素材によってプライマーを使い分けるため、プライマーが3種類、接着剤は現状一種類で対応しております。
まれに使う瞬間接着剤は2種類常備しております。

で、今回使うプライマーは、5分から10分もあれば乾く、扱いやすいもので問題ないため、スムーズに作業が進みます。

先ほどご紹介した、ウレタンや塩ビ、TR系のプライマーは…最低でも30分?40分程度、出来ればもっと乾かしたい感じなので、割と時間がかかります。
で、こちらはプライマー乾燥後、接着剤を塗布しました。
接着剤に関しても、30分程度は乾燥させます。
今回のように気泡が多く、吸い込みやすいスポンジ素材や、皮革のように染み込みやすいものは、接着剤を塗布して乾燥させた後、もう一度接着剤を塗ります。
この辺りは、接着剤のコンディションなんかにもよるのですが、私は割と接着剤を薄めて使いがちなので、二度塗りすることが多いです。
接着剤を薄めると、乾燥は早いものの、ほとんど吸い込まれてしまって表面に接着剤があまり残らなかったりするので、二度塗りが必要です。
接着剤を濃いめに使うと、一度でもガッチリ乗るので良かったりするのですが、乾燥時間はやや長めにとる必要があるかと思います。
私は、薄めて塗った方が、接着剤がしっかり食いつきそうな気がするので、二度塗りの手間がかかるもののそちらを採用しております。
この辺りは、靴修理をやる人によって、微妙にやり方が違ったりします。

で、乾燥。
こんな感じで、靴用フックにかけて放置しております。
最短であれば30分程度である程度しっかり着くと思うのですが、3時間とか放置しても全然問題なく、むしろしっかりつくので、この状態で、違う作業を挟みます(笑)。
ちなみに靴底の方はこんな感じ。
接着剤を塗布、こちらはほぼ染み込まないので、一度塗りで乾燥後、ヒーターで温めます。
一斗缶で作った自作簡易ヒーター。
そのうち買おうと思っていましたが、オープンから7年、問題なく使えちゃっております(笑)。

そして接着材を塗って、両面とも乾燥後、少し温めたら、ずれないように圧着していきます。
圧着機で、ドスン!
土踏まずや、ギリギリ外側の方はハンマーも使って叩いたり、押し付けたりしながら接着していきます。
乾いた接着剤通しを押し付けると、接着剤どうしがくっついて接着できる流れです。


で、出来上がるとこんな感じ。
出来上がっていませんでした。
微妙に上の写真、ずれがあるのがお分かりになりますでしょうか?
接着面がずれたというよりは、スポンジのミッドソールを圧着することで外側に膨らんだイメージです。

で、外側を軽ーく削って整えると。
こんな感じで、ピシッと側面もそろえることが出来ました。

これで、またしっかり履いていただくことが出来るかと思います!!
こちらのお修理、基本的には最短で、24時間いただければと思っております。
長々説明した通り、なるべくしっかり着けようとすると、なかなか手間がかかります。
お値段は、片足880円。
正直なところ、ややお安く設定しております(笑)。


で、ここまで説明してあれですが、「今、剥がれてしまって、すぐ直らないと困る!!」というケースあります。
上記説明は、ほぼフルコースの完全接着を目指すやり方になります。
で、最短で行く場合、プライマーは使いません。
シンナーでのふき取りは…最低限はやるかと思います。
それでもしばらく歩くには困らない程度には着いてくれます…たぶん!
両側表面を削り、接着剤塗布、20分~30分程度乾かし圧着、出来上がり!のパターンですね。
こちら、20分でいければ削るの含めて25分くらいで何とかなるかと思います。
ですが、上で紹介した塩ビや、ウレタン系の靴底だとお手上げだったりします。
つま先が少し剥がれているとかであれば、瞬間接着剤を使って最低限固定するのですが、今回のように全体剥がれてしまって、ウレタンだったりすると、なかなかどうしようもなかったりします。
その際は、諦めて1時間程度いただくか、何とかご帰宅いただいて後日お持ちいただく感じになると思います。

駅中の店舗とかであれば、逆にそういった今すぐ!というお客様も多いかと思うので、スピードに特化した接着剤と、瞬間接着剤をプライマー代わりに使う裏技?があったりします。
実際私も、独立してしばらくするまでは、スピードを速くする側に作業を振っていました。
ただ現在は、土地柄か、私の誘導のせいかわかりませんが、「今すぐ需要」があまり多くない為、極力しっかり接着する、完全接着を目指すほうで仕事をさせていただいております。

今回ご説明したやり方が正解なのではなく、基本的にはお客様のご要望にお応えするのが正解かと思います。
難しいところがありますが、当店は最速で仕上げるのは現在それほど得意ではなく、何なら二度と剥がれないのを目指しているとご理解いただければ幸いです(笑)。


というわけで、「接着」の説明が長くなりましたが、概ねこんな感じの作業を行っております。
ちなみに、すべての「接着」について、近いことを行っています。
ということは、靴にすべり止めを貼る。カカトのゴムを交換する。靴の上側のパーツが剥がれたから貼る等、接着が含まれる作業は、ほぼ上記の作業を行っております。
お時間がかかりがちなこと、ご理解いただければと思います。

そんなわけで、靴底が剥がれてしまった等ございましたら、ご遠慮なくご相談ください。
お時間は長めにいただくかと思います(笑)。
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!







2022年1月21日金曜日

SCOTCH GRAINのレザーソール、オールソール交換です!

 こんにちは!

靴とバッグの修理、合鍵の店doekです!


西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。


遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
LINE公式アカウント →https://lin.ee/7UIccEz
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
mail  doekrepair@gmail.com
tel     03-5310-3512
靴とバッグの修理店doek

そういえば、こちらでご案内しておりませんでしたが、当店というか私、インスタグラムやっております。
facebook同様個人名になっておりますが、ぜひフォローお願いいたしますm(__)m。


さてさて、寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか??
実は当店のスーパースタッフこと私の妻、年明けから体調が悪く、熱も上がったり下がったりでした。
倦怠感も強いようで、店への出勤は控えておりましたが…。
いよいよ2週間近くそんな状態で…万が一、万が一があってはいけないということで、昨日いろいろ諦めて、PCR検査を受けてきてもらいました。
正直なところ、新型コロナウイルス、感染すると色々大変ですよね。
本人はもちろん、濃厚接触者になるであろう、私も店に出てこられなくなるのではという恐怖。
また、お預かりしている靴もあるため、そう簡単に休めないのが、この仕事の弱点といえば弱点でして…。
ですが、私が店にいる間に、妻の容体が悪化しても困るので…。
というわけで、PCR検査を受けて来てもらった次第です。
せっかくなので、そんなPCR検査のご報告。

まず。
「杉並区受信・相談センター」に電話。
…混雑の為かからず。
で、かかりつけの荻〇病院へ、電話。
無事つながり、14時半に病院へ来てくださいとのこと。
当日出来るんですね。
ありがたい。
で、病院に着いたら、敷地に入ったところで、代表に電話をしてくださいと。
建物に入ってはいけないんですね(笑)。
…笑うところではありません。。
で、その後どうなったか妻に聞いたところ、白い防護服に身を包んだ看護師さん?に案内され、裏のコンテナへ。
ドアノブも看護師さんに開けてもらい、触ることなく中に入ってパイプ椅子に着席。
中はこんな感じ、2畳程度だそうです。
で、診察は…
iPad。
お医者さんとは接触しないそうです。
ちなみに、このコンテナ、エアコンはついているそうですが、窓は全開。
妻は凍えて、スマホもまともに弄れない状態だったそうです。
換気、大切ですからね(笑)。
反復横跳びして、身体温めたら?と言ったら、狭くてできない!!との事でした(笑)。
で、ちなみにコンテナに軟禁(?)待ち時間含めて2時間強。
寒さと、パイプ椅子の硬さが辛かったそうです(笑)。

そして、唾液を採取するキットを渡され、唾液を採取。
防護服を着た看護師さんからの説明では「スマホで、レモンとか焼肉の動画見てください」とのことだそうです。
スマホで動画!時代ですね(笑)。
とりあえず、私はLINEで梅干しの画像を送信しておきました。

そんなこんなで問診や、検査等が済んで、帰宅。
14時半から受けたPCR検査で、19時半頃にはSMSでスマホに連絡。
幸いなことに「陰性」。
結果も早い!
逆に体調不良の原因は!??とも思いましたが、とにかく一安心。
病院で薬も処方されたので、あとは回復を待つだけですね。
ちなみに、妻が出た後のコンテナは、中国の動画のように、防護服を着た人が消毒液を壁から中から全部噴霧していたそうです。
医療関係者の皆様、本当にありがとうございますm(__)m。

ちなみに、料金かかります。
詳細効いておりませんが、2万円程度?致し方ないですね。
安心料です。

というわけで、いざとなったら黙って営業してやろうかと思っておりましたが(←ダメ)、濃厚接触者になることもなく、私は体調は全く持って問題ないので、元気に営業しております。
今回のことがあったので、これまで以上に感染要望には気を付けたいと思います。

ちなみにちなみに、近所の美容室の店主さんとお話したら、過去のコロナどころの騒ぎではなく、予約キャンセルが激増しているとの事。
オミクロン、噂通り感染力すごいそうです。
杉並区はかなり学級閉鎖も出ているらしいので、本当に気を付けないとですね。
気を付けても罹るときは罹ると思いますが、それでも気を付けていきましょう。


はい。
本題までが長い。
というかむしろ、これを書きたくて本日のブログ更新(笑)。

一応…しっかり今日もお修理はご紹介しますよ!!
こちら!!

SCOTCH GRAIN (スコッチグレイン)の内羽ストレートチップですね。
1足は持っておきたい、冠婚葬祭オールOKのタイプになります。

で、こちら。

靴底を全て交換していきます。
まず靴底を剥がすと…
こんな感じ。
スコッチグレインの靴は、中物に穴の開いた割としっかり目のスポンジを入れてあります。
コルクを詰めた靴が多いですが、これはこれでしっかりしていますし、ちゃんと沈んでいたりするので問題ない気がします。

で、上の写真はだし縫いの糸を抜いているところですね。
一本残らず全部抜きます。

で、糸を抜き底面を整えたら、新しいレザーソールを接着。
こんな感じで、はみ出さないように慎重に貼り付けます。
勿論この後、圧着機やハンマーを使って、ガッチリしっかり接着。

で、周りにはみ出した革を…
こんなレバーをクルクルっとすることで切れる、ロータリーカッターを使ってトリミングしていきます。
カッターや、ハサミも使うのですが、やっぱり楽です。

で、さらに、回転するカッターで周りをギリギリまで削ります。
で、底縫い。
ご自慢の、手動だし縫い機で、ガチャガチャと縫っていきます。
これ、自分のお店でやっている靴修理店は意外に少ないかと思います。
だから何と言われればその通りですし、逆に外注すれば済むことを、自分のところでやるのは手までしかないのですが、なにより私が楽しいです(笑)。
あれこれ、調整しながら、糸をいじったりミシン自体をいじるのが、そもそも好きなんだと思います。

で、縫いあがるとこんな感じ。
良いですね、パシッと!
で、写真ではわかりづらいですが、溝の中にちゃんと糸が沈んでおります。
今回は、イタリー革の靴底なんですが、表面を削って着色せず、元々の塗装されている銀面をそのまま残して仕上げます。

で、カカトの積み上げを取り付け。
ここはガッチリ靴の中まで釘を通して固定します。
靴を脱ぐとき、カカトが外れてしまう、なんてことがあると困るから、ガッチリです。
で、スコッチグレインの靴となるべく近いように、10㎜厚のゴムを取り付けました。
で、カカト周りを整えたら、全体を磨けば出来上がりですね。
こんな感じ!
元々の革の色そのままでも、全然もないなくスッキリしあがります!
こちらのお修理、15400円、3週間程度いただいております。

革靴の靴底交換等、少しづつメニューの改定を含め検討しております。
一部、価格が上がるもの、現状維持のもの、中には下げられそうなものも出てきております。
もうしばらくすると、各材料屋さんの値上げが来るらしいの、そこまでは今のまま行きますが、若干の変動を当店でも行う予定となっております。
恐れ入りますが、ご理解いただければと思います。
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!










2022年1月15日土曜日

PRADAのバッグの、内側の革交換。

こんにちは!

靴とバッグの修理、合鍵の店doekです!


西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。


遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
LINE公式アカウント →https://lin.ee/7UIccEz
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
mail  doekrepair@gmail.com
tel     03-5310-3512
靴とバッグの修理店doek

そういえば、こちらでご案内しておりませんが、当店というか私、インスタグラムやっております。
facebook同様個人名になっておりますが、ぜひフォローお願いいたしますm(__)m。
QRコードでも行けるみたいですね。
改めて、フォローお願いします(笑)!


さてそんなわけで、1月早くも折り返し。
早いですね。
オミクロン株も着々と増えているようで、恐ろしい限りです。
なるべく食べて、ちゃんと寝て、体調を整えていきましょう。
しっかりその分、体重が増えておりますが、多少体重が増えても元気で仕事が出来るのが一番と、今のところ言い訳しております。
ダイエットはもう少し暖かくなったら最下位ということで…(笑)。

そんなわけで、リバウンドした感じは否めませんが、今日も元気のお修理のご紹介。
こちら!!
PRADA(プラダ)のナイロンバッグになりますね。
緑色がとてもきれいでした。

で、こちら。

こんな感じで…
裏地側の革がところどころ破れてしまっておりました。
そこで今回はこちらを交換していきます。

まずは、口周りの縫い目をほどいて、裏地と本体を分解します。
こんな感じで、裏地をズボッと取り出しました。

で、次に、生地部分はやや問題はあるものの、そのまま使えるので、革の部分をほどいてはずしていきます。

こんな感じですね、胴判側とマチ部分に分かれておりました。

これをなるべく近い色の革で裁断。
型紙を作り直したので、概ね正確なはずです。

で、こちらを要所要所、下処理を済ませて、から裏地に縫い付けていきます。
ファスナーのポケットがゆがんだりしないように慎重に。

で、裏地が出来上がったら、今度は本体と縫い合わせていきます。
こちらのバッグ、裏地側は縫い目が見えますが、緑のナイロンには縫い目が出ていなかったので、元と同じような仕様で縫い合わせていきます。

で、縫い終わったら出来上がりですね。
こんな感じで、勿論破れているところはありません。
口周りにも、縫い目を出さずにい仕上げることが出来ました♪

こちらのお修理、8800円、2週間程度いただいております。
革の色合いがない場合、もう少しお預かりが長くなることがある点、ご了解ください。

そこそこお値段がかかってしまうお修理にはなりますが、外側がキレイなのに、中が使えない場合やっぱり直してあげたいですよね。
極力違和感が出ないよう、仕上げるように心がけております。
お気軽にご相談ください!!




2022年1月11日火曜日

WARK OVERのブリックソール、オールソール交換!!

  こんにちは!

靴とバッグの修理、合鍵の店doekです!


西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。


遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
mail  doekrepair@gmail.com
tel     03-5310-3512
靴とバッグの修理店doek

新たにline公式アカウントを開設しました。
靴修理や合鍵作成の可否等、お写真を使ってお問い合わせいただけるとスムーズです!!


さて、寒い日が続きますね。
さすが冬。
雪にならないだけ、まだ良い気がいたしますが、冷たい雨は心が滅入ります。

というわけで、気持ちだけでも元気にお修理のご紹介。
こちら!!
WARK OVER(ウォークオーバー)の外ばねプレーントゥになりますね。
ネイビーのスエードがオシャレです!!
WALKOVERといっても、選挙で候補者が足りなく、全員当選するあれではないですよ!?
1758年創業のアメリカ発祥の靴ブランドになりますね。
…1758年!??恐ろしい歴史ある靴になりますね。
ブランドとしては、途中無くなったりもしているそうですが、本当にすごいですね。
ビツクリです。

で、ウォークオーバーの靴底といえば
このオレンジ色のブリックソールが定番です。
オレンジ色の底といえば、WALKOVERなイメージです。

で、こちらが…
こんな感じで、ソールがパックリと割れてしまいました。
よく見ると、中のコルクまで見えており、アウトソールだけではなく、靴本体に縫い付けてあるミッドソールまで割れてしまった模様。
そこで、靴底をミッドソール、アウトソール含めてすべて取り外しました。

で、中のコルクも傷んでいたので取り外し、新にコルクを詰め直します。
周りを縫っていた糸もすべて抜きました。
こんな感じですね。
周りを縫ってある糸を抜くのに、えらく苦労してしまいましたが、きれいに来ております。

で、ここに新しいミッドソールを接着。
ドスン。
3mm厚程度の薄オレンジ色のゴム板になります。
もう少し濃いオレンジがあると良いのですが、意外にピタッと来るものがないので、やや薄い色のゴムで行きます。

こちらを、靴本体のウェルトと呼ばれるパーツと縫い合わせていきます。

こんな感じで、ガチャガチャと。
ウェルトの元々縫ってあった穴、一目一目会わせながら縫っていきます。
手動のミシンならではです。

で、縫い終わるとこんな感じ。
バツチリですね!!

で、ここに今度はオレンジ色のスポンジ板をバチコーン!と接着していきます。
バチコーン!

1cm程度のスポンジ版なので、靴底としてはそこそこ厚めになりますね。
とはいえ最近、マラソンや駅伝ではやりの厚底ブーツに比べれば全然薄いです。
で、カカトもしっかり接着したら、周りを削って整えて仕上げます。

できあがりがこちら!!
いい!!
紺のスエードとオレンジのソールは抜群に合うと思っております!
こちらのお修理、12100円、2~3週間のお預かりとなります。

寒い日が続くようですが、皆様体調を崩さないようお気を付けください。
靴の具合が悪くなった際はお気軽に当店にご相談ください。
ダメなときはダメと言います(笑)。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!