2017年9月18日月曜日

靴の丸洗い!!

皆様こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc

さて、東京は抜けるような青空ですが、また突然、熱くなってしまいましたね。
なかなか好天ばかり望んでも、そうはいきませんが、ほどほどが良いですね、何事も…。


さて、そんなこんなで、今日はサクッとお修理のご紹介!!
こちら!!
 何度かこのブログでも登場しているのですが、当店のレディース、サンプル靴になります。
そんなにヘビーユーズに使っているわけではないので、比較的まだ綺麗な状態です。

ですが…
 インソールの汚れ。
 つま先の擦れ感などは、それなりに出てきています。

で、先日、実は私、靴のクリーニングの研修会に参加してきました。
正しくは、クリーニングと染め直しですね。

靴の水洗いについては諸説あり、私はどちらかというと、全力では押していないタイプの考え方でした。
もちろん、ひどい塩や、表面が凸凹になってしまった靴などは、水洗いのほうが綺麗にの直すことが出来るため、必要に応じては水洗いも行っておりました。

ただ水洗いにはデメリットもあり、シューズキーパー等を使っても、やはり型崩れを起こす可能性がある点、また油分が抜けて革自体が固くなる点、あとは正直なところ落としたい汚れが水洗いでは結局落ち切らず、デメリットのほうが大きい気がしていたからになります。

で、今回そんな疑問も解決したところもあったり、なかったりで、改めて靴の水洗い、丸洗いを進めていこうかなと考えているので、ご紹介いたします!!


まずは…


 いきなりドボンです(笑)。
私、今までここまで大胆には行っておりませんでした。
靴の中に関しても、基本的には濡らしますが、完全に水を入れるようなやり方は、避けておりました。
単純に乾きにくいですし、靴の中の素材は、靴によっては変形しやすそうな、半ば紙のような素材が使われていることもあるからですね。
で、これに関しては、これからも見極めながらの作業になります。
正直なところ、ビンテージ系の靴は、ドボンは危険だと考えております。

で、どんな感じになるかというと…
 こんな感じで、全体にしっかり水が入りました。
これまで通常洗う時も、しっかり水を含ませてはいたのですが、さすがにバケツに漬けてしまうと、ここまでの作業が圧倒的に早いです(笑)。

で、ここで新たな洗剤をスプレー。
 油性の汚れを分解する、洗剤…薬品?になります。
で、このまま、汚れが浮くまで放置。

写真的には同じビジュアルになってしまうので、写真は、はしょりますが、水性の汚れを浮かせる洗剤をスプレーして、改めて時間を置きます。

で、その間にすっかり、水分が靴に浸透しました。
 ここで恐れていたことが。
向かって右側の靴の、カカト部分、元々若干よれていたのですが、水を含んで顕著になってきました。

ですが、これは今のところ放っておいて、全体を洗っていきます。
              

靴の中までしっかり泡立てて洗っていきます。
ちなみにここではサドルソープを使用。
浮き出た汚れをさらに、しっかり落としていくイメージです。
中までしっかり洗うことで、これまで以上にカビや、臭い対策に効果が期待できるかと思います。

ちなみにデリケートそうな革であれば、デリケートそうなときに使う用の、洗剤もご用意しております。


 ワシャワシャワシャと泡立てながらしっかり洗います。

で、すすぐ。
 これが汚れなのか、革の染料が染み出したのかは、何とも言えませんが、それなりに水が汚れる程度には落とせているのだと思います。

で、ざっくりすすいだ後…


 この白い液体にドボン。
こちら、加脂剤になります。
油分をが抜けすぎている場合、こちらで油分を補給。
これで、革自体が固くなることを防いで行きます。
これは、これまでになかった作業です。

で、この後しっかりタオルドライ。
その後シューズキーパーを入れて、しっかり乾くまで陰干しします。
ちなみに、ほぼ2日間かかりました。

で、あとは当然、靴クリームで磨いていきます。


 今回はミディアムブラウンの乳化性クリームで仕上げていきます。

 靴の中も、完全には落ちませんが、だいぶすっきりしたように思います。


心配していたカカト部分も、濡れた状態でシューズキーパーを入れることで、かなり綺麗に形を戻すことが出来ました。
これは、紳士靴の履きシワにも効果がありそうです。
洗った後の独特なかさつきもなく、きれいに仕上がりました。

というわけで、一連の靴丸洗いコース、こちら、3240円で承っております。
染め直しをプラスする場合は、6480円(1色)となりますので、退色や傷がひどい場合はぜひ、ご検討ください。

丸洗いに関しては、一応1週間程度お時間をいただければと思います。
なるべく早く仕上げたいとは思っておりますが、乾かないと怖いので、よろしくお願いいたします。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!