2024年2月13日火曜日

ferragamoの革靴を塗装する

 こんにちは!

靴・バッグの修理、合鍵作成の店doek(ズック)です!!
井荻駅南口、改札を出て斜め右側、環八側道沿いにあるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

営業時間 10時~20時
定休日  水曜日
Mail  doekrepair@gmail.com
住所 〒167-0023東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
TEL  03‐5310‐3512

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さて、気が付いたら2月も半ば。

ブログの更新が滞っております…。

私どもの業界も2月8月は閑散期になるなんて言われるのですが、お陰様で忙しくバタバタさせていただいております。

ありがとうございます。

新型コロナウイルスの流行以降、やはり人の流れが少なからず変わっているのでしょうか。

当店でも思いがけず忙しかったり、例年忙しい時期に凹んでみたり。

もうしばらくは様子を見ないといけないかもしれませんね。

頑張っていきたいと思います。


さて、そんなわけで今日ご紹介するのはこちら。




フェラガモのモンクストラップシューズ。
履きこまれて良い感じになっております。
こちらが…

よく見るとこんな感じでスレがあったり、色にムラがあったりします。

革靴に限らず、革製品全般に言える事なのですが、「長く使うと味が出る」とか、「エイジングを楽しむ」なんて言われ方をします。
これ、私も大いに賛同するのですが、とはいえやっぱり用途や場所によっては理解されにくい場合も。
究極、ワイルドなブーツなどは破れていても格好良かったりします。
ですが、フォーマルな場所で破れた革靴を履くのはやっぱり違いますよね。

そういった点を踏まえて今回の靴を見ると、色むらや塗装の剥げた感じが気になるような…
ベルトを外すとこんな感じで…
完全に色が落ちております。
これは、おそらくですが、少なからず表面を塗装してあり、長く使うことで塗装が剥げてしまったのかと思います。
つま先の方含め、ここまでは剥がれていませんが、同様のことが起こっているのかと思います。

また靴クリームで色を入れようとしても、色が入らずムラ感が消せないとのご相談でした。
表面がつぶれて靴クリームが入りにくくなっているのかと思います。
これ自体は、先ほどの「エイジング」ではないですが、皮革製品を長く使うとツヤが出てくるのと同じような原理ですね。
表面がつぶれて、テカテカになってきます。
そうすると、皮革の栄養クリームなどはやはり染み込みにくくなります。

こちらの靴もそんな状況でしたので、今回はなるべくキレイにするために、全体を塗装し直していきます。

そこでまずは。

アルコールやシンナーを使って、表面の汚れを取りつつ脱脂していきます。
油分が残っていると、塗料が剥がれやすくなってしまうので、全体なるべくしっかり行います。


で、テカテカして、つぶれている個所は、目の細かいサンドペーパーを使ってごく軽く荒らしていきます。
1000番とかの紙やすりを使います。
…あまりこだわりはありません(笑)。
800~1500番くらいで手元にある物を使います。
この下処理をすると、顔料のノリがグッと良くなります。


そして靴底周りや金具には色を付けたくないので、マスキングテープで保護します。



そして調色。
なるべく近い色を作りますが、まったく同じにはならないのでご容赦ください。

そして塗装。

プラモデルなんかを塗る、エアブラシ的なやつですね。
極端に厚塗りにならないように、それでいてちゃんと均一になるように塗装していきます。

で、最後にトップコートを吹き付けすれば出来上がりですね。
こんな感じ。
スッキリきれいに仕上がりました。



こちらのお修理、6600円14日程度お預かりいたしました。

途中にも書きましたが、割と塗装してしまえば何でも綺麗になっちゃったりします。
とはいえ、オイルレザーのような元々油分が多く、ムラ感のあるような靴は適していなかったりします。
其のあたり含めて、顔料で塗装するのが良いのか、染料で染めるのが良いのか、はたまた靴クリームで十分なので、拝見させていただければご案内できるかと思います。
是非お気軽にご相談くださいね。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。