2024年3月4日月曜日

スニーカーの靴底が剥がれた!!

   こんにちは!

靴・バッグの修理、合鍵作成の店doek(ズック)です!!
井荻駅南口、改札を出て斜め右側、環八側道沿いにあるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

営業時間 10時~20時
定休日  水曜日
Mail  doekrepair@gmail.com
住所 〒167-0023東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
TEL  03‐5310‐3512

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<お知らせ>

3月16日(土)、お休みをいただきます。

ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願いいたします。


さてさて、3月に入っても寒い日が続きますね。

花粉症も、だいぶひどくなってまいりました。

暖かくなって欲しいものの、花粉症は何とかしていただきたい限りです。

新型コロナウイルスの時くらいの勢いで、花粉症の新薬は作れないものなのでしょうか…。

儲かりそうなんですけどね(笑)。



と言うわけで、うっかり目の周りを触ると、痒くてたまらなくなるのを堪えながら今日も元気にお修理のご紹介。.


こちら!


adidasのレザースニーカーになりますね。

思い切りカジュアルなスニーカーも良いですが、レザーになるとやっぱりちょっと落ち着いた雰囲気で良い感じになります。


で、こちらが…


一番下の靴底が浮いてきてしまっております。

剥がれてしまった感じですね、で、こちらお客様がご自身で一度接着しておりました。


一番下を剥がすと…

こんな感じ。

瞬間接着剤を使ってであろう痕跡が残っております。

これ自体は私共の作業には、それほど影響しないので、外にはみ出さない範囲で瞬間接着剤での応急処置は「あり」かと思います。

上の革には着かないよう、くれぐれもお気をつけ下さい。


で。

この接着の作業、靴修理をしていると思うところが色々色々あります。

お客様の認識では、一番下のゴムが剥がれてしまって、応急処置で接着剤で着けたものの、剥がれてしまったので付けて欲しいとの事でした。


こちらのお修理、片足880円で当店では承っております。

これ実は、けっこうお安い設定です。


ですが…

若干の隙間があったので、引っ張ると…


ぺりりりり…っとその上の層が剥がれてしまいます。

これが、ニッパーを使わないと剥がせないかなぁというくらい着いているときは剥がしませんが、手で剥がれるときは不安なので剥がします。


で、ここが剥がれるということは…


はい!

こんな感じで、その上の層も当然剥がれます。

ちなみにこれ片足です!!

上にも書きましたが、基本片足880円となっております。


ただ、こうなることが予想できる場合、また、パーツがやたらと多く、ばらばらになっていくような場合。

そういう際は、最大片足2200円程度いただく場合もございます。

それでも、2200円!

心の中では、上の写真の場合、3回作業するので2640円いただきたいと思っております(苦笑。

とはいえ、両足接着して5000円超えるって、まぁまぁじゃないですか、気持ち的に。

私、その価格を言われたら、修理自体ためらうと思います。

そんな気持ちを踏まえたうえで、片足2200円ですね。



で、この後の作業ですが、基本的には古い接着剤を削り落として、プライマーを塗って乾燥、接着剤を塗って乾燥、温めて圧着。

これを繰り返していきます。


一層目は革が縫い付けられている形になっているので、縫ってある糸を切らないように慎重に、表面を削ります。

こんな感じで、きれいになったら接着剤を塗布。

乾燥。



ヒートガンで温めてソールを圧着していきます。


ハンマーで叩きながらしっかりガッチリ圧着。

3段とも接着出来たら、まとめて圧着機でドスン!!



元々同じ大きさだったとはいえ、こんな感じで圧着するとずれるため、最後は周りを削って仕上げます。



そうすると、こんな感じでパチンときれいに仕上げることが出来ました。


安心感がありますね。


これでまたガシガシ、履いていただけるかと思います。


この接着のお修理、今回の靴に関しては、フラットなパーツが3枚ある感じだったので、まだだいぶ作業性が良いです。

これが立体的な形をした靴底だと、まあまあ、大変になってきます。


例えばこういう感じですね。

カップソールなんて言われる、靴の上側を包み込むような、おわん型をした靴底。

こういうタイプですと、接着面の古い接着剤を落とす作業が、先ほどのフラットなものに比べ時間が倍以上かかったりします。

そして、本体が合成皮革で作られている為、革に比べ着きづらく専用のプライマーを使用してから接着剤を塗ったりします。


そしてそして、最悪なパターンが劣化ですね。

このくらいわかりやすく割れてくれていればお断りします。

劣化しているパーツに関しては接着は出来ません。
これは残念ですが、お客様にどれだけ懇願されても接着は不可です。

で、怖いのが下の写真。

白い部分は問題ないのですが、グレーの部分、表面が割れて来ています。

これ気づかず受付してしまうと、剥がしてからこの部分だけ劣化しているパターンです。

残念ですが、形は保っているものの、これも接着不可です。


それでもと言うことであればパーツ事の交換になりますね。

残念ながら、まったく同じパーツは取寄せることが出来ないため、ロゴやデザインは変わってしまいます。



良くあるのですが、お客様が片足だけ持ってくるパターン。

これも非常に怖いです。

「右足だけ剥がれちゃったんだよね!」と言う感じですね。

気持ちはわかるのですが、片方剥がれると十中八九もう片足も剥がれます。

是非、念のためにも両足お持ちください。



ちなみに今回のお修理、両足で3300円いただいております。

なぜ、4400円でないのかというと、私もここまで剥がれると思わなかったからですね(苦笑。

ただ、どうしても明らかに剥がれている個所だけ接着し、お客様にお渡ししたところで、例えば1か月履いて、違う層が剥がれてきた場合。

やっぱり、「修理に出したのに1ヶ月で剥がれてしまった!!」っていう気持ちになると思うんです。

なので、なるべくご説明して、正直多少お高めに、お見積りをさせていただいております。

そのうえで、極力長く履けるよう修理をするスタイルでお修理させて頂ております。


かなりご説明が長くなりましたが、接着の作業。

実はかなり厄介です。

靴底を全部交換するオールソール交換は、上のようなタイプですと当店では、11000円前後でしょうか。

接着修理場合、今回は3300円。

とはいえ、材料によってはオールソール交換の方が作業時間がだいぶ短かったりします。


そんなこんなでいろいろ書いてしまいましたが、接着の修理、まあまあ、難しいうえに時間がかかります。

その点ご理解いただければ幸いかと思っております。



と言うわけで、なんだかんだ言いながら、他店に比べても比較的お安く、それでいてガッチリ作業できているかと思います。

お気軽にご相談くださいね。


それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!