2021年10月11日月曜日

靴底が剥がれた!!DIY注意点!

  こんにちは!

靴とバッグの修理、合鍵の店doekです!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。


遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
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靴とバッグの修理店doek

新たにline公式アカウントを開設しました。
靴修理や合鍵作成の可否等、お写真を使ってお問い合わせいただけるとスムーズです!!


さてさて、早いもので体育の日…スポーツの日でしょうか?の、振替休日かと思っていたら、今日は平日なんですね。
盲点でした。
三連休、お釣りを切らさないようにとレジのお金を計算していたのに、三連休ではありませんでした(笑)。
準備して連休じゃない場合はいいですが、準備し忘れた三連休は大いに慌てます。
日頃から準備が必要ですね。
全然関係ありませんが、10月といえばハロウィン!!
仮装する予定は…今のところありませんが、今年も立派なカボチャが到着いたしました!!
良いですね!!
通りがかりに、クスっと笑っていただければ幸いです!!


さて、そんなわけで、10月も半ばだというのに30度近い気温。
なかなかですね。
そろそろ秋らしくなってくれても良いかと思うのですが。
というわけで、今日も元気のお修理のご紹介。
こちら!!


婦人靴の、サンダルで良いでしょうか?
パンプス…ミュール!?形態はお写真でご判断ください(笑)。
こちらが…
こんな形で、靴底が剥がれてしまいました。
正直、非常に多い、お修理になります。
長く履かないで置いておくだけでも、久しぶりに履いたら剥がれたなんてことがあったりします。
接着剤の劣化になるのでしょうか。

で、こんな時とりあえず、お手持ちの接着剤を使ってご自身で付ける、なんてことあるかと思います。
ところがなかなか上手くつかず、結局剥がれてしまうなんてことありがちですね。

で、私がどんな作業をしているかというと…
まず靴底の接着面の汚れを削り落とします。
古い接着剤や、接着剤についた靴本体側の革の破片などをなるべく削ります。
もっと言うと、新品のゴムを接着する際も、表面を荒らすとともに、ぱっと見わからないような油分や汚れを落とすため、割としっかり削ります。
靴底が全体に剥がれていなくても、この作業をしっかりやるために、あえて剥がす場合もあります。
逆につま先だけ、ちょっと剥がれたケースなどはこの下処理が難しく、苦戦する場合があります。

で、接着するにあたり一般の方がこれをやるのは、なかなかしんどいです。
ですが、しっかり接着するのであれば、避けられない作業かと思うので、少しでもいいので、荒めの紙やすりでゴシゴシと表面を削ってください。
全面がキレイにならなくとも、部分的に接着剤の食いつく面が出せていれば、接着力は全然違うかと思います。
ゴム・革用の接着剤を買うと、小さい紙やすりが一緒に入っているようなものもありますね。
60番とかの、かなり荒い紙やすりが良いかと思います。

で、これは私のやり方なので一般の方は難しいかもしれませんが…
シンナーで拭きます。
場合によってはアルコールとかでも良いかもしれませんね。
極力、接着面に油分を残したくないのです。
落とせるものは極力落とすイメージですね。

で。
写真上側が作業前、下が作業後ですね。
周りの黄色い接着剤、中央のスポンジの破片や繊維が無くなっているのがわかるかと思います。

おそらく紙やすり等でここまでするのは、ほぼ不可能かと思いますが、先ほども書いた通り、少しでもきれいなゴムの面があればその部分で接着は可能かと思います。
なので、接着剤の種類にかかわらず、この作業は頑張ってください(笑)。

で、同じく靴本体側も同様に作業をします。
写真左が、作業前。
右が、作業後ですね。
同様に黄色い接着剤の跡が減っているのがお分かりになるかと思います。
本体側は、あまりゴリゴリやると、接着する革や布自体が千切れるので注意が必要です。

で、ここからは接着剤のチョイスによります。
最近、調べたら市販されている靴用の接着剤でも、片面に塗ってそのまま張り付けるタイプと、靴修理店でメインで使われる両面に塗って乾かしてから貼り付けるタイプが売られておりました。

まずイメージ的にやりやすい、片面に塗って押し付けて乾燥させるようなタイプの場合。
全面に薄く塗るか、ギュッと押し付けた時、接着剤が広がるようにポツンぽつんと、点を打つように接着剤を置いていく形になるかと思います。
で、しっかり接着面を合わせて固定。
地味にこれが難しいです。
特に全面剥がれているときは、靴の中にギチギチに新聞紙等を詰めて、靴底を押し付けた状態で、輪ゴムで固定といった形でしょうか?
なにかしら工夫をして、全面着いた状態で、しっかり固まるまで固定が必要です。
ゼリー状の瞬間接着剤であれば、1~2分程度で硬化し始めるかと思うので、部分的な接着であれば、瞬間接着剤もありかもしれません。
それでも、1~2分は固まらなかったりするので、手で押さえておくのは必要ですね。

で、両面塗布した後、乾燥、圧着する靴修理店で良く使われている接着剤の場合。
こちらは靴底、靴本体両面に接着剤を塗布します。
で、接着剤によるのですが20分くらいは放置していいかと思います。
ちなみに当店では、結構放置します。
場合によっては6時間くらいは普通に行ける気がしております。
で、両面が乾燥して、触って手につかないような状態になってから、接着面を合わせて、ギュッと押し付けます。
出来ればハンマーでたたくくらいの圧着をしたいですが、ご自身で作業する場合は難しいと思うので、マックスパワーで押し付けて下さい。
このタイプは、ギュッと押し付けると、くっつくので、その点では抑え続ける工夫が必要ないので、やりやすいかもしれません。

ちなみに私は・・・

機械任せでドスンと圧着します(笑)。
細かい部分は金台に入れて、ハンマーでたたく感じですね。
修理店では、接着剤塗布の前に、接着剤をより強力にするプライマーを使うなど、一般の方では難しい作業も行っております。
で、圧着が済むと、こんな感じでガッチリと接着されます。
基本的にはこの状態で、もう履いて問題ないくらいには着いていますが、理想的には1週間程度たつと、溶剤が完全に飛んで、完全接着となります。

これで安心して履いていただけるかと思います。
ちなみに、当店では片足880円(一層)で接着を承っております。

ご自身で接着する際は、
〇剥がれている部分を、ヤスリで少しでもきれいにする。
〇接着剤の使い方をよく読んで従う。
〇瞬間、速乾、等書いてあっても、思いのほか接着剤効果に時間がかかる場合がある。
というのを踏まえて作業していただければと思います。

ご自身で作業して、やっぱりだめだ!!ということで当店にお持ちいただいても全くかまいません。
DIY応援しております(笑)。

というわけで、結構多い靴底剥がれた問題。
ちょっと詳しく説明してみました。
是非皆様参考になればと思います。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!