2018年2月23日金曜日

Koosのブーツのカカトに穴が開いてしまった!!

皆様こんちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc
また、最近、集荷配達のサービスを始めております。
お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。
集荷配達についてはこちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/blank-1


さて、それにしても寒いですね。
昨日は小雪が舞っておりました。
やっぱり当店にも、扉が欲しいなあなんて、思ったりするのですが、なかなか扉を着けるとなると大ごとなので、まだしばらくは耐えるのみですね(笑)。

さてさて。
そんなわけで、さすがに今日は、若干手が、かじかんでおりますがお修理のご紹介。
…ブログを書き始めた途端、エアコンが霜取り運転に入りました…がんばれ!エアコン(笑)。

さて。
いよいよ、修理のご紹介(笑)。
 こちら!!
とても革が柔らかい履きやすそうなブーツになりますね。
ちょっとしっかり覚えていないのですが、おそらくKOOSのブーツになります。
2001年に、オランダと日本の方が一緒に始めたブランドとのこと。
比較的新しいブランドですね。
で、靴底は…
 天然クレープ(生ゴム)の底になっておりました。
靴の雰囲気に合っていますよね、ナチュラルな感じ。

天然クレープの底は、クッション性もあり私も好きなのですが、いわゆる黒い合成ゴムの靴底に比べると、摩耗には強くないかと思います。
また、冬硬くなり、夏は柔らかく、場合によってはちょっとベタベタしたりします。
クラークスのブーツでも使われている、定番の靴底ですね。

で、摩耗に強くないといいましたが…
 こんな感じ。
おそらく、気が付かないうちに…と、いうことなのかとは思うのですが、天然クレープの底が無くなり、上側の革も削れて穴が開いてしまいました。
柔らかくて履きやすい反面、若干摩耗に弱いのと、上の革自体も柔らかく、型崩れを起こして、地面に擦ってしまったのかと思います。

で、今回は、カカトだけでなく靴底全体に摩耗が見られるので、全て交換していきます。
 まず、靴底を削り落としていきます。

そうすると、穴の開いていたところが、こんな感じに。
 靴底に巻き込んであった部分は無事でした。

で、今回は出来る限り近い色の用意して、貼り付けるような形で補修していきます。

 周りを出来るだけ薄く漉いて、段差が目立たないように処理していきます。

そして、破けている部分にかぶせて、しっかり接着。
 こんな形ですね。
底部分に巻き込む部分は長めに残してあります。

で、上のラインを縫うので、ミシン目のラインを付けます。
 こんな、先の車がコロコロ回るような道具で跡をしっかり付けます。

そして、その跡を目安にしっかり縫い付けていきます。
 そうすると…
 こんな感じですね。
元々ダブルステッチなので、合わせて2本縫い目を入れてあります。

そして、靴底側に巻き込むほうの革は、しっかり接着剤を着けて、ハンマーを使って形を整えながら圧着していきます。
 こんな感じで、金属の台に入れて、そこそこ力を入れて叩いて整えていきます。

あとは、同じく天然クレープの底を用意して、ガッチリしっかり接着していけば、OKですね!
 圧着機でドスンと、圧着します。

そうすると…

 いかがでしょうか??
概ね、違和感なく、穴もふさがり靴底も新しくなっております。
 横から見ても比較的違和感ないかと思います。
私の親指の上が、革を継いだところですね。

 これでまた、安心して履いていただけるかと思います!!

こちらのお修理、トータル10800円いただきました。
3週間程度のお預かりとなります。

どうしても履いているうちに傷んでしまうことありますよね。
もうダメかなと思っても、一応相談してみてくださいね。
直せる場合も多多ございます。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!