2022年6月10日金曜日

ダレスバッグの修理!口金が折れた!

 こんにちは!

靴・バッグの修理、合鍵作成の店doek(ズック)です!!
井荻駅南口、改札を出て斜め右側、環八側道沿いにあるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

営業時間 10時~20時
定休日  水曜日
Mail  doekrepair@gmail.com
住所 〒167-0023東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
TEL  03‐5310‐3512

お問い合わせは、電話またはメール、LINE公式アカウントよりお願いいたします。

▼LINE公式アカウント
▼インスタグラムアカウント



遠方のお客様、配送でのお修理も受付しております!
▼配送によるお修理


お得で便利な当店のアプリ、ぜひご利用ください。
毎月、お得なクーポンをお届け!預かり票のレシートも必要無くなります。
登録すると、その日から使える500円引きクーポンも配信!
ダウンロードはこちら⤵

AndroidURL

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.digijapan.android.cl_smart.doek0410

iPhoneURL

https://itunes.apple.com/jp/app/doek/id1170973402?mt=8



【定額制くつ磨き】【サブスクピンリフト】

月額定額制のサービスはこちら!

https://doekrepair.wixsite.com/doek/%E5%AE%9A%E9%A1%8D%E3%81%8F%E3%81%A4%E7%A3%A8%E3%81%8D%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9



先日のこちらにも書かせていただきましたが、やってきました、オンラインセミナー。

初めてしゃべる側に回りました(笑)。


こんな感じで、カメラとモニターに囲まれた状態で40分程度でしょうか、一人でしゃべりっぱなし。

ある程度しっかりした原稿があるものの、あちこち脱線しながら、当店で使っているTERAOKAのPOSレジとアプリについてご説明。

聞いている方の画像は一切ないので、緊張しない?半面リアクションが全くわかりませんでした。

やっぱり難しいものですね。

お話を聞く機会はこれまでも、色々ありましたが、話す側に回るとは思っておりませんでした。

ドレスコードはないと言われたものの、一応ジャケットを羽織っていって良かったなと。

うっかりしたら、アロハで臨むところでした。

そんなこんなで、通常の店舗での仕事より、はるかに疲れが残る定休日となってしまいましたが、貴重な経験をさせていただきました。

ご関係者の皆様、ありがとうございましたm(__)m。



次の水曜定休日は、当店のdoekエクセレントクリームを作っていただいている、谷口化学工業所様の工場を見学させていただく予定に。

そちらも、改めてこちらのブログでご紹介させていただければと思っております。

楽しみです!


色々と精力的に動いていこうと思っております。

引き続きよろしくお願いいたします。



さてさて、そんなわけで、今日も元気のお修理のご紹介。

こちら!!

どすん!
ダレスバッグ!
格好いいですよね、ダレスバッグ。
これぞ鞄!!というたたずまいが、とても好きです。
なかなかこういう大きな鞄が必要になるような仕事ではないので、使えないのが残念ですが憧れがございます。

そんな鞄の口金が…
ちょっとわかりづらいですが、中央の金具部分で折れてしまいました。

ハンドル部分など、付属の赤い革も痛みが出ていたり、諸々ほつれてしまっている部分も。
こちら、今回全体的に直していきます。

まずは口金を外し、巻いてある革をすべて外します。
やはり完全に折れてしまっておりました。

口金のハンドルが取り付けられる側は、おそらく鉄?の素材。
金具の受け側が着く方は、アルミの枠になっておりました。

恐らくですが、ハンドルがついて力がかかる方は強度の高い金属が使われたのかと思います。
なんどかダレスバッグや、口金のバッグは作ったり直したりしてきましたが、だいたい両方アルミの枠の物だったのでなるほどなと。
勉強になります。

で、今回ご用意したのが、同じくアルミのこんな感じの板。
実はこれ、当店に合った在庫の口金をカットして作りました。
本当は、同じサイズの口金を作ってもらおうかと思ったのですが、最低ロットがあるとの事で、修理店としては難しく、今回は折れた個所を補強していく方向に致しました。

まずは…
わかりづらいですが、接着剤で固定します。
クリップで外れないように固定します。

で、勿論接着剤だけでは心もとないので…
ドリルで穴を開けて、カシメ金具で打ち付けます。
四か所ガッチリとカシメて、中央の金具でも止めるので合計6か所で固定。
多分大丈夫、大丈夫であって欲しいと願いながら固定します。

こんな感じでですね。
勿論厚みが2倍になるため、口金が厚ぼったくなりますが、幸い閉じた際、中に入る金具になるので外側からは違和感はありません。
で、元あった個所に、ハンドルや金具を取り付け。
これもまた幸い、まったく同じ鍵が手に入ったので、同じ穴を使って固定することが出来ました。
折れてしまっていた側は、板厚が倍になったのでネジが届かず、こちらはホームセンターで買ってきた新しいネジで固定。

あとは、金具に革を巻けば、口金はOKです。


で、次に、バッグ本体下部。
これはダレスバッグの場合、どうしても重いものが入るし、致し方ないかなと思うのですが、革が内側に曲がるような形で癖がついてしまいます。
だんだん自立しにくくなったりと、若干不便が出てくる場合も。

そこで、今回はこちらも補強していきます。
表の革とマチを一度外して、裏に補強の芯材を貼りこみます。
もっと厚くても良かったかなと、色々思いながら作業するのですが、かといって表がボコッとするほど補強を入れるのも違うと思うので、そのあたり様子を見ながら作業を進めます。
もちろん、切り口は薄く漉いたりですね。


で、あとは諸々外した箇所を、ガッチリ接着。
その後、手縫いで縫い合わせていきます。
中心がずれるのは許されないので、慎重に。
ローを引いた糸で、ガッチリしっかり縫っていきます。
ミシンで縫えるかなと思ったのですが、口金周りがミシンで縫えないことは、私物のバッグ作成で確認していたので、手縫いでガッチリと。

ハンドルの赤い革も交換いたしました。
底の金具部分も。
こんな感じ。

癖がついてしまっていた胴判もある程度真っすぐに。
こういったしっかりした鞄でも、癖がつくと外の胴判のほうが長さが出てしまって合わせるのに、地味に苦労しました。
やっぱり伸びるのでしょうか。
口金部分、補強した際のカシメが若干ポコッとしております。
よく見ないとわからないでしょうか??
もちろん、バッグを閉めた際、この隙間で当たってしまうほど厚みが出ると、使うのに支障が出ますが、ギリギリセーフです。
裏面も、革を被せてしまうと比較的目立ちませんが、やはり厚みが厚くなっております。
これに関しては、お使いいただくか確か基本的にはわからないかと思います。

あとは、全体擦れていた部分に染料を入れ、皮革用のクリームで磨けば完成ですね。
やっぱり、格好いいです!!

こちらのお修理、トータルで、20900円いただきました。
ハンドル等赤い革交換、4400円。
底部分芯材補強、3300円。
カギ交換、アルミ補強、口金巻革交換、13200円。
といった感じの内訳になります。
ダレスバッグ系の錠前は、金額が高くなってしまいがちです。。

ご了解ください。



というわけで、今回はダレスバッグのお修理をさせていただきました。

問題なく使えているというご連絡もいただき、安心しております。

プレートを良い感じに曲げることの出来る技術があれば、口金自体作れそうだななんて思ったりもしまいしたが、それはまた別の機会に、私物からチャレンジしてみたいと思っております(笑)。

というわけで、バッグや鞄の修理も、全力で行っております。

お手持ちのご愛用品、不具合がございましたらお気軽にご相談ください。

それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!