2016年3月14日月曜日

コードバンの色を変える実験。オールデン、黒。

皆様、こんにちは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!

当店10時から20時までの営業。
水曜定休日となりますので、お気を付けください!!


寒い日が続きますね。
今日の雨で、暖かくなってくれると良いのですが。
久しぶりにパソコンを打つ手が、かじかんで上手く動きません(笑)。

 こちら、わたくしが書いたコラムを載せていただいております。
ぜひこちらもご覧くださいね!!
 https://meotalk.jp/life/3769



さてさて、というわけで、サクサクっと本題に
今日ご紹介するのはこちら!
 オールデンの定番ローファー、987ですね。
コードバンという、馬のお尻の革で作られております。
右は磨いてある状態、左は汚れを落として、つやがなくなっている感じになります。

で、今回は。
せっかくの定番の黒の高級紳士靴を・・・あろうことか実験に使おうという、恐ろしい企画。
新品で買おうと思ったら・・・ざっくり両手じゃ足りないような金額のこちらの靴。
考えただけでも恐ろしい・・・。
わたくしこちら、訳アリ商品でしかも中古で手に入れたので、できる実験ですが、新品で買っていたら絶対やらないと思います。
良い子の皆さんはマネしないでくださいね(笑)。

で、何色にも染まらない黒の色を変えられないか!??
ということで、今回は色を変えていきたいと思います。

こちらのブログで何度か出ていますが、色を変えるには「染める」か「塗る」方法があります。
で、「塗る」方法の方が、わかりやすく色が変わるのですが、革の風合いが当然のようになくなってしまいます。
ペンキで塗ったようにペタッとなってしまうということですね。
で、超高級な馬のお尻の革が、ペタッと雰囲気が悪くなるのは嫌なので、今回は「染める」方法で行きたいと思います!!


で、まず初めに、革の表面の汚れやクリームをしっかり落とします。
今回はシンナーも使用しました。
溶剤ですね。
余分な油分を根こそぎ落とします。

そして、そのあと全体を細かい紙やすりでやすります。
怖いですねー。
表面を傷つけるようなものです。
が・・・少しだけ補足すると、コードバン自体は、革の表面を削り落とし、コードバン層という革の層まで表面を削って仕上げた革となります。
ということはコードバン層を突き抜けてしまわなければ、近い仕上げが出来るのではないか!!という仮説の元、行っております。

 こちらがやすり終わった感じ。
全体にふわっと白っぽくなっているのがお分かりになるかと思います。
特有のコードバンのつや感は、もうまるでありません。

で、そこに・・・
 今回は、こちらの青の水性の染料を入れていきたいと思います。
最終的な目標点は紺です!
いきなり紺の染料を入れてしまうと、黒に近づいてしまう気がするので、今回は青を使います。
 こんな感じで、タオルでごしごしと染み込ませていきます。
湿っているとやはり黒に見えます。

そして、染料をいれて、入りにくいところを改めてやすり直して、というのを繰り返した結果・・・
  こんな感じで、若干青っぽくなっているのがお分かりになるでしょうか?
黒っぽいところはやすりが足りないというか、あえてやすり切らなかった部分になります。
完全にやすると、思いのほか色が入りそうなので、暗めに仕上げていく予定です。

で、完全に乾いた頃合いを見計らって、コードバンクリームで仕上げていきます。

 今回は、サフィールノワールシリーズのコードバンクリーム、無色を入れていきます。
ネイビーの靴クリームにしようかと思いましたが、やはり表面をやすっているため、油分がグッと入り込んで濃くなる恐れがあるので、今回は無色を使います。

で、しっかりブラッシングをして、乾拭きで仕上げると・・・

 どすん!!
いかがでしょうか??
この見事な紺、ネイビーブルー…ネイビー??ん??・・・深緑??
ちょっと写真だとわかりづらいですが、思いのほか緑が強く出ました。
黒の靴と並ぶとその色の鮮やかさが一段とわかりやすいかと思います!!
やっぱり、これは緑でしょうか・・・青緑(笑)?


 強い朝日を浴びて、きれいに輝いております!!
ちなみに、コバの部分も元の黒を削り、茶色で仕上げているので、より爽快感が増しております!!


目標としていた色とは、正直違いますが、これはこれで綺麗に仕上がったので成功とさせていただきます!
はーーーーー、履ける状態で、まとめることが出来て良かった(笑)。

とはいえこれは実験段階。
お客様に、紺にしますね!!とお約束していたらと思うと、嫌な汗が出て止まりません(苦笑。

おそらく、黒をやすりで落とした段階で、革自体に黄色の要素が強く残っていたのかと思われます。
黄色に青を入れてしまったので、緑が強く出たと。
理屈はわかりますが、黄色を抜けば(どうやって?)よかったのか、紺の染料を入れればよかったのかちょっとわからず、引き続き悩んでおります(笑)。
思ったようにはいかないので、まだまだ、お客様にご提案は出来そうにありません。。。

そんなこんなで、自分の私物で実験をしながら、お客様によりクオリティの高いサービスを提供できるよう、日々努力しております。

こんなことをしてみたい!こんなことは出来ないか??ということがあれば、ご遠慮なくご相談くださいね!!
出来る限り頑張っていきます!!

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!