2017年7月28日金曜日

婦人靴、カカトに穴が開いた??

皆様こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!

10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc


さて、井荻の町は昨日、今日と盆踊りで盛り上がっております!!
私も夕方からお手伝いで繰り出したりしながら、太鼓や踊りを眺めていましたが、思った以上に盛り上がって、人も出ており賑やかでした。

私はというと、こんな奉納板なんていわれるボードに、奉納金の書いた紙を貼っておりました。
金額や、並べる順番もあるようで、貼って剥がし、貼り直しとバタバタと忙しくしておりました。
 盆踊り自体はちびっこもたくさんおり、大盛況。
本日も17時半ころから始まるので、ぜひ皆さま踊りに来てはいかがでしょうか??

というわけで、慣れない仕事で若干体が疲れている気もしますが、今日も元気にお修理のg紹介!!
なんと、本日のブログ501本目!!
気持ち新たに1000回を目指して頑張ります!!

きょうはこちら!!
 夏場には欠かせない、サンダルになりますね。
サンダル、意外に履きつぶす方が多いようですが、しっかり直せるのでご遠慮なくご相談くださいね!

まずどうなってしまったかというと。
 お分かりになりますでしょうか??
カカトの写真右下側に線が入っております。
これ、中の空洞までゴムがすり減ってしまい、穴が開いてしまったところです。
この穴、場合によっては石が入って、中でコロコロ行ったり、歩くとき辺に空気が抜けてシュッシュ、シュッシュ行ったりします。

で、こんな時は新しいゴムをつけて、穴をふさいでいきます。
まずは、ゴムが付けられるように斜めに擦り減ったところを、平らに削りなおしていきます。
 こんな感じで、がっーーっと。
割と、無造作な感じに作業しておりますが、この平らにする作業、割と慣れが必要です。
新しいスタッフに教えたりするときは、時間がかかるポイントですね。
ですが、きれいに真直ぐ、フラットに出来ないと、ピタッと接着できないので重要なポイントです。

で、今回は非常に着きづらいTRなんて言われる素材だったので、まずプライマーを塗ります。
接着剤の接着剤的な奴ですね。
普通の接着剤だけでは、付けることが出来ないタイプになります。
 こんな感じで、ペタペタと塗ります。

 で、しっかり乾かすとこんな感じ。
ちょっと表面が、テラテラっとしていますね。
このテリが良いようです。

プライマーはしっかり乾かしたいので、何なら一晩置きたいくらいです。
最低でも…40分程度は置きます。

で、材料のほうにも、こちらはそこまで時間のかからないプライマーを塗り、乾かしていきます。

 こちらは地味な仕上がりです(笑)。
ちなみにプライマーは3種類、当店では用意しております。

で、次に接着剤。
こちらも、当店では基本2種類ご用意があります。
プライマーを使うことで、割となんでも接着できる、左側の色の薄めの接着剤。
革とゴムを早く接着することのできる、右側の色の濃い目の接着剤。

この二つを材料に合わせて、使い分けていきます。

 そんなわけで、靴本体のほうの、接着しにくいTR素材は色の薄いほうで。


 で、当店でご用意している、新しいゴムは早く乾く色の濃いほうを塗布して、乾燥させます。

で、温めて、圧着。


ハンマーで、どんどんと叩いて圧着していきます。
わかりますでしょうか??ハンマーの躍動感!!
 一人で躍動感のある写真を撮るのは大変です(笑)。

で、しっかり接着するとこんな感じ。

まだ、周りを削っていないので、はみ出していますね。
で、このまま、一晩放置。

以前もご説明いたしましたが、実は接着剤、概ね一日放置することで、本来の接着力の7割程度の力を発揮します。
つまり、着けたばかりだと、釘で打って固定したりするので、もちろん剥がれないようにしているのですが、完全接着はしておりません。

もっと言えば、完全接着を求めるのなら7日程度時間が必要だそうです。

まあ、7割の力で剥がれたということは、ほぼ聞かないので、 そのくらいはしっかり着くのですが、念のため。
雑学だと思って頭の片隅に置いていただけるとありがたいです。

で、そんなわけで翌日。
いつもの感じで、カカトの周りの余った部分を、削って整えていきます。

 出来上がると、こんな感じ。
 もちろん穴はふさがりました。

これでまた、この夏安心して履いていただくことが出来ますね!!
こちらのお修理、1166円。
コツコツ言いにくく、丈夫な新しいタイプのゴムですと、1296円となります。

出来ることなら、丸一日いただきたいお修理となります。

最短で…1時間程度。
出来れば、その日は履かないでいただきたいです。

カカトはすぐ直して、すぐ履ける印象があるかと思います。
ですが、なかなか着きづらい素材が多くなっていることも事実。
出来れば余裕をもってお直しに持ってきてください。
待っている間で修理したのに、すぐに剥がれてしまった、なんてことがあったら、そんな難しい素材なのかもしれません。

とはいえ、当店、ある程度時間さえいただければ、ほとんどの素材に対応できる準備は出来ております。
万が一、他店でうまくいかなかった靴でも、何とかきれいに仕上げるよう努力しております!
ぜひご相談くださいね。
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!