2019年6月30日日曜日

Louis Vuittonのバッグのベルトが切れた!

皆様こんにちは!!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口をでて右手に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc

さて、ここのところ梅雨らしく、シトシトシトシト雨が降り続けておりますね。
エアコンでドライを入れてみるものの店内の湿度85%とやはり、かなりジメジメしております。
靴の修理には欠かせない接着剤。
残念ながら、素材が湿っていると、使うことが出来ません。
雨の日靴すべるわーー!滑り止め貼って!!という時、靴を乾かしてから出ないと、作業が出来ない為、かなり時間がかかってしまいます。
革底や、スポンジ状の靴底は、水をしっかり吸ってしまいがちなので、特に時間をいただきます。
お気をつください。


さてさて、そんなわけで、シトシト雨の中ですが、今日も元気にお修理のご紹介!
こちら!!
 Louis Vuitton(ルイヴィトン)のショルダーバッグですね!
説明する必要もないかと思います、Louis Vuittonのモノグラムでございます。

こちらが…
 こんな感じで、中央のベルトの先っちょがちょん切れてしまいました。
先っちょがちょん切れる???
なんか変ですね、ベルトの先端が千切れてしまいました。
こちらのほうが安心です(笑)。

というわけで、劣化してしまった革を復元は、現状私の技術では出来ない為、パーツごと作り替えていきます。

というわけで…

 まずはベルトを取り外します。
モノグラムは割と頑丈なので、傷つくこともそうそうありませんが、慎重に。

で、外したベルトで型紙を作ります。
 こんな感じで、実物を元に、紙に書き写して、修正します。
長く使っているバッグやのパーツは、良くベルトを通すところが伸びてしまっていたり、使い方の癖で若干全体に曲がっていたりということ、割とよくあります。
なので、そのあたりを、きちんと左右対称に、直線部分は直線に作るため、型紙を作ります。
 こんな感じですね。

で、今度は型紙を元に革を裁断します。
 はい。出来ました。
大量生産の場合は、クッキーの型みたいな、抜型という道具で、革を抜いていくのですが、修理の場合、よっぽどでなければ量産の道具は使えない為、慎重に包丁やカッターで裁断します。


で、革漉き機を使って、極力もとのベルトと同じ厚みに漉きます。
 だいたい0.1mmはずれないようにしております。
そんなに細かく!??と思うかもしれませんが、0.3mmくらい厚みが違うと、けっこう触った感じでわかるので、ここも慎重に行います。
 わかりにくいですが、ほぼほぼ同じ厚みに出来ました♪

あとは、ルイヴィトンの革にある、ネンなんて呼ばれる、縁取りの線を入れて元と同じように本体に縫い付けていきます。
 ミシン目の数も細かすぎたり、荒すぎると雰囲気を壊すので元通りに。
このパーツだと32目!
長いショルダー紐やハンドルの作り直しでなければ、完全に元通りを目指します。
ショルダー紐なんかの場合はごめんなさい、おおよそで作ります(笑)。
 いかがでしょうか??
概ね違和感なく出来ているかと思います!
こちらのお修理、4320円、2週間程度いただきます。

最近実はLouis Vuittonのお修理が激増しております!
まとめて来ると、おおおぉぉぉぉってなりますが、お陰様で技術とやり方も、だいぶ安定してきました。
もちろん、これまあでも仕上がりには充分気を配っていたのですが、毎回悩みながら作業をする必要が無くなってきた感じですね。
経験、重要なんです(笑)。

というわけで、当店Louis Vuittonに限らず、バッグの修理も喜んで受付しております。
お気軽にご相談くださいね。
それでは皆様のご来店、お待ちしております!