2020年6月15日月曜日

WESCOのブーツの、つま先のスチールを抜く!!

んにちは!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc

さて、すっかり梅雨入りをして、天気のぐずついた日が続きますね。
かと思えば、真夏のように暑くなったりと、なかなか体調管理が難しい日が続きます。
先日、寝ている時、深夜に枕のファスナーが開いたらしく、ベッドの上がプラスチックのパイプだらけに。
おまけに若干蒸し暑く、汗ばんでいたものだから腕やら顔やらにくっついており…。
過去にも同じことが起こったので、明け方に枕をネットで注文いたしました(笑)。
便利になったとはいえ、本当に便利過ぎて怖いですね。
うっかり高額なものを頼んでしまいそうです(笑)。

というわけで、ここのところ若干、気候の変動で体調をやられていますが、今日も元気にお修理のご紹介。
こちら!!

 写真がくらい!!
WESCOのエンジニアブーツになります。
BOSSでよいのでしょうか?
スエードのタイプになります。
良いですよね、WESCO!!
欲しいです(笑)。

で、こちらは…
 こんな感じに、ワイルドなVIBRAM100番が縫い付けてありました。
この厚さを縫ってあること自体すごいですよね。
ミシンすごいな!と思います。

今回は靴底も全て交換するのでまずはカカトを外していきます。
 ご多分に漏れず、これでもかと長いくぎで固定してあるので、ヤットコで抜いていきます。

ソール側は糸を削り落としてから剥がします。
 糸を削って、切ったところですね、ピヨピヨしているのがわかるかとおみます。
で、一気に…
 バリバリッと靴底を剥がします。
ダブルステッチの外側は、アウトソールのVIBRAM100番を。
内側のステッチは革のミッドソールを縫い付けてありました。

で、今回は、このミッドソールとアッパー部分を剥がして…
 こんな感じで、剥がす道具…名前がわかりません、ペンチとかとは逆に、差し込んで握ると先が開く感じです。
そんな道具でつま先のところを、ペリッと剥がしていきます。
 ぺりぺりぺりっと。
中から、黒いスチールが出てきました。
安全靴なんかに入っているような、つま先を守るスチールですね。
ワークブーツなので、良くある仕様でございます。

今回はこちらを抜きます。
 スポッと。
スポなんて言ってますが、けっこう大変ですけどね(笑)。
WESCOのこちらのブーツ、いわゆるステッチダウン製法でしたので、比較的スチールを抜きやすい形状でした。
これが、グッドイヤーウェルテッド製法ですと、先ほどのようにペリペリッとは剥がせない為、ウェルトというパーツを部分的にはずし、アッパーをめくって取り出すような作業になります。
お願いされればもちろんやりますが、どちらかと言えばやりたくない作業になります(笑)。


で、あとは、周りをキチンと縫い直して、今回はVIBRAM4014番の黒を取り付けていきます。
DANNERのブーツで見かけるあれですね。
レッドウイングについているあれの、似寄りの黒です。
 で、周りを整えるとこんな感じで仕上がりました。

ダブルステッチも綺麗に縫うことが出来ております。
こちらのお修理、15400円いただいております。
通常3週間程度。

スチールを抜くことで見た目にはわかりませんが、軽量化とともに、つま先のあたりが非常に柔らかくなるかと思います。
型崩れの心配とは若干ありますが、いわゆる革靴のようにスーツに合わせてかっちり履くこともないかと思うので、そういう意味ではブーツのカスタム?という点で面白いかと思います!
是非お気軽にご相談くださいね。
ちなみにスチールを抜く作業は、オールソール交換が前提となりますので、ご了解ください。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!