2021年7月18日日曜日

SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)の靴のカカトの内側のやぶれ。

 んにちは!!

靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
mail  doekrepair@gmail.com
tel     03-5310-3512
靴とバッグの修理店doek

さて、すっかり梅雨も明け、夏らしい日が続いておりますね。
暑いです。
暑いのにエアコンで体の表面だけ冷やされて辛いです(笑)。
緊急事態宣言、真っ最中ですが、当店のある井荻の街では福引大会が行われております!!

本日最終日、緊急事態宣言で中止もあるのでは!??と思っておりましたが、オリンピックに比べればかわいいものですね(笑)。
感染症対策をしながら、ご参加お待ちしております。
ちなみに残念ながら、一等のNintendo Switchは昨日出てしまったとの事でした(笑)。


さて。
そんなわけで、夏真っ盛り、本日ご紹介するのはこちら!
SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)の外羽根、Uチップの靴になりますね。
スコッチグレインは、国産の靴メーカーになります。
グッドイヤーウェルテッド製法の、しっかりした作りの靴のイメージがありますね。
私も一足、スーツを着た時や、冠婚葬祭用にストレートチップを所有しております。

さて、こちらが・・・
こんな感じで、カカトの内側部分がすり減って穴が開いてしまいました。
どうしても長く履くと、カカトの内側は傷んできてしまいがちです。

で、今回はこの部分に革を当てて補強していきます。
革を当てる部分に紙を当てて、このくらいかな!?とサイズを決めております。

で、作った型紙から革を裁断。
大体こんな感じで、台形に革をカットします。
靴の状態によっては、もっと横長になったりしますが、必要最低限で良いかなと思うので、なるべく小さめに切ります。

で、漉き機登場。
こちら、革漉機を横から見た感じですね。

で、よく見ていただくとお分かりになるかと思いますが、アップにします。

赤く線を入れたこの、横V字?の隙間、ここに革を通します。
そうすると下の部分が回転する刃になっており、革を斜めにそぎ落とすことが出来ます。

で、ここの隙間を通すと、こんな感じ。
中央に厚みを残して、両サイドと写真下側を薄く漉きました。
こんな感じで、切り口をひらひらに、薄く漉きます。
この後包丁で整えたりすることもありますが、漉き機が調子よければこのまま次の作業に行きます。

で、先ほどの下の辺に切り込み。
こんな感じですね。
靴に張り込んだ時、下の方がスムーズに貼れるように切り込みを入れました。


で、接着剤を塗布、乾燥。
靴の内側にも接着剤を付け、乾燥後、革を圧着していきます。
こんな感じで、カカトの内側にピタッと。
先ほどの切れ目を入れた部分が靴の中にきれいに貼りこめております。

で、あとは接着した革の上の部分を、靴の履き口の縫い目に沿って縫っていきます。
八方ミシンで、元の縫い目を追いながら丁寧に・・・。

で、余った革を縫い終わったらカットしていきます。
イチギリなんてい言われる先端がVの字にくぼんだ刃物で、スーッと切っていくのですが、最近、刃先を研いでいなくてスムーズにいかなく焦りました(苦笑。
道具の手入れは重要ですね。

とはいえ、勿論きれいに切れております。
こんな感じですね。
破れてしまっていた部分もきれいに隠れました。
靴を脱いでも、よっぽど手に取って見てみないと修理したことはわからない感じに仕上がっております。
これでまた、安心して履いていただけるかと思います!
こちらのお修理、両脚で3300円、1週間程度いただきます。

靴の縫い目や、ライニング、意外に擦り切れてほつれたり、革に穴が開いてしまったりということが起こります。
直してあげれば、しっかり履くことが出来るかと思うので、是非お気軽にご相談くださいね。
それでは、皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!