2020年4月6日月曜日

BUTTERO(ブッテロ)の短靴をビブラム430番でオールソール交換!

こんにちは!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc


さて、なかなか良いニュースがない日が続きますが、いよいよ?緊急事態宣言が明日にも発令されるそうですね。
ニューヨークではトラも、新型コロナウイルスにかかってしまったとか。
日本では人もなかなか検査が受けられないなんて報道が出ていましたが、ニューヨークはトラも検査するんですね。
なかなか難しいですが、批判ばかりしても仕方ないので、なるべく大人しく、外出は控えて粛々と出来ることをやっていこうと思っております。

さて、そんなわけで、ブログの更新からはウイルスも移らないと思うので今日も元気にお修理のご紹介です(笑)。
こちら!!
BUTTERO(ブッテロ)の外ばねの短靴になりますね。
1964年に操業し、ご自身の名前で展開していたMAURO SANI(マウロ・サーニ)が1974年にブッテロという名前に変更して現在に至る、イタリアのブーツメーカーですね。
元は、ウエスタンブーツや乗馬ブーツを作っており、カウボーイのイタリア版?のことをブッテロ、ブッテリというそうです。

 さて、そんな靴が…
 ちょっとわかりづらいですが、中央部分、靴底が擦り減り亀裂が入ってしまっているのがお分かりになるでしょうか?
靴底が割れてしまうという事は、靴によっては稀にあり、この上からハーフラバーのようなゴムを貼って補強をすることも出来るのですが、どうしてもハーフラバーの厚さにも限界があり、土台である靴底が割れていると、一時的な補強にしかならないことが多いです。
そこで今回は、靴底を丸ごと交換していきます。

まずは…


 周りの縫ってある糸をフィニッシャーで削り落とし、靴底を剥がしました。
 そこに、vibram430番を取り付けていきます。
元のソールは革底が土台で、塩ビ系の滑り止めが付いていましたが、近い雰囲気のパーターンで、全てゴムの430番で進めていきます。

で、同じくもとに近い形で、マッケイ縫いと出し縫いを両方入れました。
 こんな感じですね。
正直なところ、中底だけマッケイで縫って、出し縫いをかけるのもありかなと思いましたが、どちらにしても両方縫うなら、元の雰囲気に寄せました。
 で、カカトを取り付けて、釘で固定していきます。

後は周りを整えれば出来上がりですね。
 こちらは靴底回りを磨いているところ。

そして出来上がりはこんな感じに。
 良いですね、滑り止めもしっかりしていますし、元々はブーツメーカーという事もあり、ガッチリした仕上がりです。
これでまた、しっかり履いていただけるかと思います!!

こちらのお修理、16500円いただきました。
通常3週間程度のお預かりとなります。

なるべく元の仕様に近づけますが、全く同じ材料は手に入らないことが多いです。
雰囲気を残しつつ、扱いやすい形のご提案を出来ればと思って、お修理をさせいただいております。
お気軽にご相談ください。
それでは、引き続き、当店をよろしくお願いいたします!!