2020年8月8日土曜日

Dannerのブーツをオールソール交換!

 こんにちは!!

靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

8月も通常通り、水曜のみ、お休みをいただきます。
よろしくお願いいたします。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc
〒167-0023 東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
mail  doekrepair@gmail.com
tel     03-5310-3512
靴とバッグの修理店doek


さて、みなさま、大変暑い日が続きますが、体調崩されていませんでしょうか?
今どきは、ちょっと体調が悪いと、新型コロナが頭をよぎって嫌ですね。
新型コロナとは関係のない体調の悪さでも、うかうか「体調悪いんですよね!」なんてい言えない空気感がございます。
ちなみに私は、なかなかの腰痛、背中痛いに悩まされております。
冬場のほうが痛くなりがちだったと思うのですが駄目ですね。
痩せる痩せる詐欺で、ちっとも痩せない負担が、すべて腰に来ております(苦笑。


さて、そんなわけで、心は元気にお修理のご紹介。
こちら!!
DANNERのサイドゴアブーツになりますね。
横に大きなゴムが入っている靴を、サイドゴアなんて言います。
ローファーなどと同様に、靴ひもがないので、着脱が割と楽なイメージですね。
実はこのタイプ、私ずっと欲しいなぁと思っているのですが、なんとなく買うに至っていない靴になります。
これは、おそらく、よっぽどでないと買わないパターンかと思います(笑)。

さてこちらが…
こんな感じで、靴底と靴本体を縫っていた、だし縫いの糸が切れてつま先が開いてしまいました。
ちなみにそこはこんな感じ。
つま先側、カカトともに、かなりすり減ってしまっておりました。
そこで、今回は靴底をすべて交換していきます。

まずは…
縫ってあった糸を切ってからゴムを剥がしました。
そして、もちろん、革底も外します。

そうすると…
こんな感じ。
こちらのブーツ、いわゆるステッチダウン製法になります。
こちらでも割と頻度が高くご紹介している、グッドイヤーウェルテッド製法は、靴底を縫い付けるための帯状のパーツ、ウェルトを靴の底側に縫い付けてあり、そのウェルトと靴底を縫い合わせます。
それにたいして、今回のステッチダウン製法はウェルトがありません。
アッパーの革を外側に折り曲げるような形で、直接アッパーと靴底を縫い合わせます。
ちなみにライニングは、中底を包み込むように、通常のセメントや、マッケイ靴と同様の作りとなっております。


で、細かなつくりはこのくらいにして、新しい革底をがっちりしっかり接着します。
圧着機を使って、ガツンと。
ステッチダウンのアッパーと靴底は、縫い代部分しか接着されないので、縫っている最中にずれたり剥がれると大惨事。
いつも以上にしっかり接着します。

で、もともとゴムがついていた部分の革を荒らして、新しいゴムを接着する準備をします。
接着剤を塗って、乾かしているところですね。
通常革部分は一度乾かしてから、もう一度接着剤を塗って、さらに乾燥、温めてからの圧着となるため、しっかり時間を取ります。
で、ゴムを接着したら、靴底が16㎜程度の厚みになっていきますが、これを一気に塗っていきます。
かなり厚みがある上に、革とゴムなので、しっかり力を入れつつ、まっすぐ針が落ちるように、気を使いながら縫います。

で、縫いあがるとこんな感じ。
がっちりしっかり縫うことができまし。
革の厚みが概ね5㎜、ビブラム705番のハーフラバーが、7㎜厚、2㎜程度のミッドソールに、アッパーの厚みが加わるので、かなり分厚いです。
当店のミシンで縫えるのはこのくらいが限界な気がいたします。


そしてまずは、縫っていないかかと部分を釘で固定。

靴はイメージにないかもしれませんが、かなり多くの釘を使って作られております。
もちろん、靴の中に貫通した釘が足の裏に突き刺さったら大惨事なので、そこは慎重に。
ギリギリ中に出てつぶれるくらいを攻めていきます。

そして…
積み上げ部分をガッチリ接着しつつ、また釘。
もちろん、かかとのゴム、ビブラム700番を接着した後も、釘です。
このくらいの厚みになると、長い釘を遠慮なく打ち込みます。


で、あとはかかとやソール部分、周りを削って形を整えていきます。
珍しく顔まで出る写真が…。
太って猫背です。

そしてまた釘(笑)。
この辺りは、もともとの仕様に合わせていきます。
革の部分を着色したら出来上がりですね!!
これでまた、ガシガシ履いていただけるかと思います!!
こちらのお修理、17820円、3週間程度いただきました。

革靴やパンプスはもちろんですが、ブーツは靴底を直していただくと、それこそ長く履くことが出来ます。
是非お気軽にご相談くださいね。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!