2023年1月10日火曜日

オーストリッチのバッグ、裏地の交換です!

こんにちは!

靴・バッグの修理、合鍵作成の店doek(ズック)です!!
井荻駅南口、改札を出て斜め右側、環八側道沿いにあるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。

営業時間 10時~20時
定休日  水曜日
Mail  doekrepair@gmail.com
住所 〒167-0023東京都杉並区上井草1-24-16伊田ビル一階
TEL  03‐5310‐3512

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さてさて、さすがに寒い日が続きますね。

先日、こんな本をいただきました!

ドスン!
「百靴辞典」!!

中はと言うと、まさに辞典。
五十音順に、靴に関する用語の説明が、ミッチリ書き込まれております。
素晴らしいです!!
こちら、全日本革靴工業協同組合連合会様が頒布企画ということで、配っていただいたものになります。
革靴製造業界の方むけとの事だったのですが、快くお譲りいただくことが出来ました。
ありがとうございます、ありがとうございます。

最近は更新頻度が低いとはいえ、私、靴やバッグについてのブログを発信し続けております。
私の使っている用語や知識で発信しておりますが、どうしても勘違いや、間違った情報が無いとは言えません。
また、インターネットを使って調べたりもするのですが、最近は調べた情報自体が正しくない予感のするものもあり、なかなか難しいなぁと思っておりました。

これからはこちらの「百靴辞典」を参照に、より正確な?情報をお届けできればと考えいております。
よろしくお願いいたします。


というわけで、今日ご紹介するのはこちら!!
大ぶりなオーストリッチのバッグ!!
良いですね、ダチョウ!
昔はブツブツした、なんていうか気持ちの良くない革だなぁと思っておりましたが、いつの頃からか、やっぱりいいね!と思っておりました。
年齢でしょうか(笑)。

ちなみに「オーストリッチ」百靴辞典によると…
「アフリカ大陸に生息する最大級の取り、ダチョウの革のこと。現在は、南アフリカを中心に養殖されている。羽根を抜いた跡が小さく盛り上がり独特な外観を呈し、ワニと並ぶ高級素材としてバッグ、靴などに使用される。また脚部分は、爬虫類のようなうろこ模様を持ち「オーストレッグ」として珍重されている。」

との事でした!!
素晴らしい!
ブツブツが気持ちの良くない革、とかは書いてありません(笑)。

で、余談ですがこのばっぐ、大ぶりな割に全体に、ポツポツしたクイルマークと呼ばれる模様が入っております。
これ実は、結構難しいのです。
もちろん、大きなバッグの場合、大きなダチョウでないと取れないのですが、大きなダチョウの革と言っても、全面にクイルマークがあるわけではありません。

写真ややわかりづらいかもですが、使えそうなクイルマークが入っているのは中央の赤く囲った部分くらい。
しかもど真ん中は縦に、クイルマークが無い場合があります。
昔ながらの、小ぶりなかっちりしたハンドバッグならまだしも、今回のような大ぶりのトートバッグは、かなり贅沢なお品物になるかと思います。

周りのクイルマークの無い部分は、底革やハンドル、付属パーツに使用されますね。
ハンドルや、底面、裏地のパーツ等にもクイルマークの入った革が使われていたら、尋常じゃない高級品だと思ってください(笑)。


さてさてさて。
余談が長くなりました!
今回はこちら…



ちょっとわかりづらいですが、裏地が破れております。
こちら側も。
裏地は全面、ピッグスキン、豚さんの革が使われておりました。
今回はこちらを交換していきます。

まずハンドルを外し…
裏地が表のオーストリッチと一緒に縫いこまれていたので、バッグ自体を解体します。
で、外した、裏地がこちら。
ピッグスキンからとるのも、傷が入らないようにするのに悩むレベルの大きさ。
贅沢です。

で、今回は…
ちょっとわかりづらいですあ、切り口がガタガタしているのお分かりになるでしょうか?
オーストリッチの革が切りっぱなしで使われていたたため、バッグの口周りが傷んでしまっておりました。

そこで、今回は…
写真が暗くてわかりづらいですが、1センチ程度口周りを折り返して、切りっぱなしではない仕様にして仕上げていきます。
裏地になる、新しいピッグスキンを張り込んだら、元通り縫いなおしていきます。
貼りこむといっても、全面接着すると硬さが出てて、せっかくのカジュアルな感じの雰囲気がカッチリしかねないので、周りはしっかり接着しましたが、基本的には浮かせて作ってあります。

で、最後にハンドルを縫いなおし。
元のミシン目に合わせて、しっかり縫っていきます。

で、できあがるとこちら!
本当にシンプルなつくりのバッグですね。
オーストリッチの革は、丈夫ですが、柔らかく軽いのでこういったデザインのバッグには、実はとても相性が良いかと思います。
ばっちりですね♪
こちらのお修理、16500円、3週間程度いただきました。
今回は内側も元通り、ピッグスキンを使用しました。
場合によっては布で作ることも可能です。
より軽く仕上げる場合は、それもありかと思います。

というわけで、今回はオーストリッチのバッグをお修理致しました。
靴だけでなくバッグの修理も割と積極的に行っております。
是非、お気軽にご相談くださいね。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!