2019年2月11日月曜日

LLOYD FOOTWEAR (ロイドフットウェア)の靴を染め変える!

みなさま、こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。


しばらく、ブログが更新できずにバタバタしておりました。
まずは、お知らせです。


2月16日の土曜日臨時休業とさせていただきます。
大変申し訳ございません。
ご迷惑をお掛けするかと思いますが、よろしくお願いいたします。


さて、そんなわけで、臨時休業を入れざるをえなかったり、スーパースタッフ(妻)が風邪をこじらせに、こじらせきったり、(幸い?インフルエンザではないようですが、それよりひどいような…)その他もろもろ、当店の運営にかかわる一大事(まだ秘密)だったり、それはそれはもうバタバタしております。

あまり詳しく書くと、ただただ愚痴っぽくなるので、サラッとにしますが、定休日が忙しすぎて驚く、今日この頃です(笑)。



さて。
とはいえ、なんやかんやと忙しいのは、ありがたいことなので、久しぶりにお修理のご紹介!!
こちら!!
LLOYD FOOTWEAR (ロイドフットウェア)の外ばねUチップになりますね!
ロイドフットウウェアと言えば、83年に、元々はイギリスのアンティーク家具や雑貨を扱っていた代官山のショップが、イギリスノーザンプトンの工場で、自社の靴を作り始めたところから始まったそうです。
日本人の足に合った木型で、日本人に合った靴をイギリスで作り、提供しているブランドになります。
理想的な気がいたします!!

さて、そんな靴を今回は、黒く染めていこうと思います!
顔料を一切使わずに染料で仕上げていきます!
この作業、靴に使われている革によって出来ない場合もございます。
そのあたりを含めて、一度見させていただければと思います。

まずは、元々の靴クリームや汚れを根こそぎ落とします。
              
 クリーナーでこんな感じに。
場合によっては溶剤など、併用してガッチリ落としていきます。で、落としきるとこんな感じに。
表面がツヤが無くなり、ヌバックに近い感じになっております。


              
 この状態、表面の油分含めて、落とせるだけ落としてきます。
正直なところ、革にとって良い作業とは言えません。
出来ればやらないほうが良い作業になるかと思います。

もちろん、この後しっかり油分を補給して、ケアはしていくので問題ないと思うのですが、気軽にやる作業ではないと思うので、ご承知ください。
顔料にせよ、染料にせよ、皮革を痛めます。


で、今回は上でも書いたように、染料のみで仕上げます。
 こんな感じで、筆で染料を塗っていきます。
しっかり、下処理をしてあるので、ギュンギュン染料が染み込みます。

で、全体を染めると…・
 こんな感じに。
まだ、甲のあたりが薄いイメージですね。
茶色が残っています。
この後、何回か染めを繰り返しました。

で、満足した状態がこちら。
 しっかり染料で黒くすることが出来ました。
かなりマットな状態になっているのは、やはり若干ですが、表面がヌバック状になっているからかと思います。

ここからは通常の磨きの要領で、靴クリームで仕上げていきます。
 全体に靴クリームをしっかり塗り込み、ブラシでツヤを出して行きます。
ちなみに今回は、サフィールのクレム1925の黒を使いました。
 こんな感じで、しっかりツヤも戻り、革全体にしっとり感も復活いたしました!
見事に黒い靴に変わりましたね!!
これで、また出番が増えると嬉しいです!
こちらの修理、6480円、2週間程度のお預かりとなります。


出来る限り、染め変えや染め直しもチャレンジしながら作業しております。
ご相談はただです!ぜひお気軽にお声かけください(笑)。
それでは皆様のご来店、心よりお待ちしております!!