2017年1月16日月曜日

CHIPPEWAのエンジニアブーツ、ヒール交換!!

皆様こんにちは!!

杉並区、上井草の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね
!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc




寒い日が続きますね。。。
皆様風邪などで体調を崩していないでしょうか??
私はというと、先日突然、割と強烈な目まいに襲われ、嫌な予感がしたのですが、たらふく食べて、早めに寝てしまったら、以外に翌日すっきり起きることが出来ました(笑)。
体調を崩すと、気分も盛り上がりませんし、仕事のやる気にも影響するので、気を付けたいですね(汗。

話は変わりますが、先日もご紹介しましたが、当店クレジットカード、電子マネーでのお支払いができるようになりました!ぜひごりよください。
また、スマートフォンアプリによる、「スマホ会員」もスタートいたしました!!
配送で送ってきてくださる方でも、クーポンナンバーをお伝えいただくことで、割引できるようになりました!!
一度登録しなくてはならない為、初回の登録は現状できませんが、お送りいただいた方には、登録用のQRコードと登録の仕方を同封してお返しするようにいたします!!
ぜひ、皆様、「スマホ会員」登録してくださいね!!!



というわけで、今日も修理のご紹介!!
こちら!!
 こちら、CHIPPEWA(チペワ)のエンジニアブーツになります!!
1901年にアメリカは、ウィスコンシン州のチペワ・フォールで、ブーツの製造を始めたそうです。
チペワ・フォールズでは、製紙業が盛んで、森の木を伐採する人たちの足元を支えたブーツを作り始めたそうです。
なんだか歴史を感じる話ですね!!

というわけで、そんなエンジニアブーツがどうなってしまったかというと・・・
 こんな感じで、もともと分厚い底がついているのですが、結構削れてしまいました。

で、まずは一番下のゴムをはがします。
・・・といってもこの手のブーツ、非常にがっちり釘で固定してあることが多く、一筋縄ではいきません。

 久しぶりに登場、閻魔やっとこ!!正式名称かは知りませんが、私は閻魔やっとこだと思っています(笑)。
こいつでがっちり、かかとのゴムを挟んで、テコの原理で、かかとを引き剝がしていきます。
話はそれますが、これで舌を抜かれると思うと、悪いことはできませんね・・・。
抜かないまでも挟まれただけで気絶するような気がします(笑)。



 で、外すとこんな感じ、釘が残ってしまいました。
ゴムを取ったものの、その次の黒い層まで削れているのがお分かりになりますでしょうか?
今回はこの部分も交換していきます。

これも余談なのですが、エンジニアブーツなどのこの黒い部分、積み上げなんて言ったりするのですが、ひじょーーーーーーに、接着がしにくい素材となっております。
というよりも、接着できない!??
接着剤メーカーの講習会に行ってヒントはいただいてきたのですが、結局のところそれなりには着いても、グッと力を込めると、ばりっと剝がれてしまうんです。
いつもの革や、革風の積み上げであれば、削れている部分を継ぎ足しして、その上にゴムヒールと取り付けるのですが、継ぎ足しが剝がれそうで嫌なので、今回は積み上げごと交換していきます。


 釘はちなみにこんな感じで、かなり長く、靴の中まで貫通しております。
これも抜くのに一苦労です(笑)。

で、釘が抜き終わると・・・
 こんな感じで積み上げがぱかっと取れます。
・・・ということはです。
そもそも、まったく接着していないです、このパーツ。
通常、接着と釘による固定なのですが、この手の素材に関しては、最初から接着する前提がないようです。
というわけで。
残念ですが、接着は諦めます(笑)。

で、今回は・・・
 こんな感じで、革の積み上げに交換していきます。
勝手知ったる、いつものやつなのでここからは、スムーズです(笑)。
 まずこんな感じで、元々ついていた黒いものに計上を合わせていきます。

 そして、今回はしっかり接着したのち、長い釘、6発でがっちり固定していきます。
 そして、もともとの出材人におおむね近い、ビブラム700ヒールを取り付けました。
これは、次回それなりに修理しやすいように、靴の中にまでは到達しない程度の釘で固定します。

 で、今回は、ほぼくびれを作らず、こんな感じ。
これでも割と良い感じなのですが・・・
 もともとの積み上げがこんな感じで、周りがかなりガサガサに仕上げられています。
そんな時は・・・
 グラインダーのペーパーを新しい、粗いものに交換します。
私割と、ケチ・・・物持ちが良いほうで、なかなかこれ交換しないのですが、こういう時は思い切って新しいものにします。

 で、削って塗るとこんな感じに。
 粗く仕上がっているのがわかるかと思います。
ただ、上のほうのツヤっと下部分が気になって、この後手直ししたのですが、その画像がありませんでした(笑)。
 
 というわけで、こんな感じでカカトの交換ができました!!
それこそ、ワークブーツなので、ガツガツ履いていただきたいですね!!

こちらのお修理、ビブラム700ヒール3456円、 積み上げ交換2160円。
合計5616円になります。
積み上げ部分まで削れる前にお持ち込みいただくと、お値段的にも、元のパーツを使えるという意味でもよいかもしれませんね!

それでは皆様のご来店、心よりお待ちしております!!