2018年11月6日火曜日

靴磨きのやり方!!

皆様こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc

また、最近、集荷配達のサービスを始めております。
お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。
集荷配達についてはこちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/blank-1


11月10日の土曜日、当店15時からの営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、お間違いのないよう、お気を付けください。
よろしくお願いいたします。





さてさて、何とか毎日ブログを更新したいと思っていたのですが、お陰様で忙しいこともあり、なかなかどうして、難しいですね!
ありがたい限りですが、何とか頑張ってまいります!!

さて、そんなわけで今日は、靴磨きのすすめ!!
こちら!!

 今年は、まだそれほど寒くないですが、そろそろ出番が増えるのではないでしょうか?
ロングブーツをお預かりしました。

状態はというと…
 こんな感じで、つま先部分に傷が…
 カカトのほうも、特に内側はぶつかりがちなので、色が剥げてしまっています。


というわけで、全体の汚れを落として、靴クリームで捕色しつつ磨いていく工程のご紹介!
これは、道具さえあれば、一般の方でも全然問題なく出来ますので、ぜひ、お試しください。

まずは汚れおとし。
いきなり4種類。
左の二本は、いわゆる汚れ落とし、これだけでは靴磨きが完了しないタイプになります。
汚れを落とす、専用のものですね。

右の二本は、栄養補給、艶出し、汚れ落としがこれ一本で出来る、便利アイテム。
ですが、こちらは無色のクリームになるため、補色することが出来ません。
そこで、今回は左の2種類を紹介しつつ使っていきます。

ちなみに、比較的新しく、擦れて色が抜けてしまった状態では無ければ、右の二本だけで充分保革効果が来た出来ますよ!



 さて。
まずこちら、M.モウブレイのステインリムーバー。
汚れ落としと言えば定番な気がしておりますが、いかがでしょうか?
水性の汚れ落としで、臭いもほとんど気にならない程度で扱いやすいかと思います。
もちろん、古いクリームなどの汚れを落とす効果はバッチリです。

で、次にこちら。
 サフィールのレノマットリムーバ。
こちらは、水性のステインリムーバーに比べると、溶剤系の臭いがガツンときます。
ですが、さすがの汚れ除去力。
うっかりゴシゴシしすぎると、革そのものの色もおとすので、若干の注意が必要ですが、強力な汚れ落としをお探しなら、こちらが良いかと思います。
ちなみに当店ではお取り寄せ商品となります。

裏を見ると…
 全く読めませんが、絵を見るだけで、ヤバそうなのがわかります(笑)。
燃えて、びっくりして、お魚が死んで、人の命も脅かされています。
怖い(笑)!!

とはいえ、もちろん市販されている商品なので、いきなり人が死ぬことは無いと思うので、ご安心ください(笑)。


ちなみにこの工程、私は場合によってはリグロインという溶剤や、頑固な汚れはシンナーを使ったりもします。
この辺りはもちろん、ある程度の経験も必要ですし、一般の方にはお勧めしませんが、仕事としてやるには市販品だけでは物足りない場合もあったりします。


で、どうやって使うかというと…
 ステインリムーバーもレノマットリムーバも同じですが、粗目の布に取って、全体を吹く感じです。
シワの部分や、ワックスが多く塗ってあるような部分は、何度かに分けて丁寧にふき取っていきます。
この時は、ちょっと粗目の布がおすすめですね。
今回はタオルを使っていますが、さらしのような生地が良いなんて言われます。


 そして、汚れ落としを済ませたら、靴クリームを塗布していきます。
 当店で扱っているの、通常こちら。
サフィールとMモゥブレイのクリームですね。
こちらは、どちらも972円になります。

どちらもバーガンディを用意しました。

 が、同じバーガンディでも、メーカーによってかなり色合いが異なります。
左サフィール、右モウブレイですね。

どちらも完全に同じというわけにはいきません。
そこで、色サンプルで調べてみると…
 サフィールのカンパリ色がかなり近いようです。
サフィールに関しては、色サンプルがあるので、お持ちの靴の色に、なるべく近いお色の靴クリームが取り寄せ可能です。

ですが、今回は、モウブレイのバーガンディで行きます。
正直なところ、靴クリームで極端に色が変わるほどの着色力はないので、近いもので磨いていけば問題ないと思っております。
靴の分、靴クリームがあってもかさばりますしね…。

で、
 靴クリームを塗るときは、こんなブラシが便利です。
手も汚れずに済みますし、布に比べて、細かい隙間にもクリームを延ばしやすいです。
 擦れて色が抜けている所は、ぐりぐりと、しっかりクリームを刷り込みます。

そのあと、大き目のクツブラシで、しっかりブラッシング。


 ブラシで革に傷がつきませんか??と聞かれることが実は多いのですが、通常のナイロンや豚毛のブラシブラッシングする分には、傷がつくようなことは、まずないかと思います。
イメージとしては歯を磨く感じより、ややしっかり毛を当てて、余分な靴クリームをかきとりながら、伸ばしていくイメージです。
こんな感じですね。
ブラッシングのあとは、専用のグローブで乾拭きをしております。
あると便利ですが、無ければ、ネルシャツのようなネル生地か、フリースのような目の細かい布で乾拭きしてあげると、しっかりツヤが出て、綺麗に仕上がります。


カカトの部分はこんな感じ。
 つま先にしっかり色も入りましたね!
通常の靴磨きは、これで充分に綺麗にすることが出来るかと思います!!
ただ革によっては、色が入りづらく、色が抜けた部分を補色出来ない場合もあったりします。
そんな時は、若干の顔料を混ぜたり工夫しながら仕上げるのですが、通常販売している靴クリームではちょっと難しかもしれません。
どうしても、色を載せるのが難しい場合などは、お気軽にんご相談くださいね!

というわけで、こちらの靴磨き、1080円で承っております。
色が入りにくい革の場合は、何日かお預かりする場合もございます。
お時間に余裕をもってご相談いただけると助かります。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!