2018年11月20日火曜日

靴が破れた!SEBAGOのローファーにパッチを当てる。

皆様こんにちは!!

杉並区、井荻の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

井荻駅南口を出ていただき、陸橋をくぐって、環八の側道沿いにございます。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekとなっております。
駅から、1分足らずの距離なので、通り過ぎないようにお気を付けくださいね!!
10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc

また、最近、集荷配達のサービスを始めております。
お修理品の数が多いときなど、お気軽にご連絡ください。
集荷配達についてはこちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/blank-1


11月も後半に突入、いよいよ肌寒くなってきましたね。
そろそろインフルエンザの予防接種をしなくてはと思いつつ、なかなか出来ておりません。
備えあればだと思うので、どこかのタイミングで病院に行かないとですね…。


さて、そんなわけで、今日も元気にお修理のご紹介、きょうはこちら!!
 SEBAGO(セバゴ)のローファーになりますね!!
セバゴと言えば、1946年にアメリカはニューイングランドで設立された、ハンドソーンのペニーローファーのメーカーになりますね!
まさに今回お預かりした靴も、ペニーローファー。
当時のアメリカの学生さんたちが、サドルストラップの切れ込みに、1セントコインを入れていたところから、ペニー(1セント硬貨)ローファーと言われるようになったらしいです。

試し私のローファーに10円玉を入れてみましたが、ちっとも格好良くなかった上に、今どき10円を持っていても、公衆電話すら見当たらないので、あっさり諦めました(笑)。

さて、そんな余談はさておき、今回は…
お分かりになりますでしょうか?
 こんな感じで、脇の部分がバックリと裂けてしまいました。
見えている縫い目は、靴底と靴本体を縫い合わせている、マッケイ縫いの部分になります。
その縫目が切り取り線のようになり、脇が破れてしまいました。

基本的には、この状態、非常に厳しいです。
靴のアッパーなんて言われる、甲部分の革が破れたり、切れてしまうと、直すことが非常に難しくなります。

ですが、今回は何とか履けるように持っていきます。

 まず、こんな感じの丸い革を用意しました。
 これの周りを、めいっぱいギリギリまで薄く漉きます。
この革を内側からガッチリ貼り付けて、履けるような形にしていきます。
 作業としてはカカトやハーフラバーを付けるときと同じです。
接着面両面にしっかり接着剤を塗りこみ、乾燥、温めた後、圧着します。

靴の中はなかなか命中しないので、ピンセットでずれないように慎重に張ります。

で、貼るとこんな感じ。
 バチンと接着出来ました。
その後、剥がしたインソールを元に戻します。
 こんな感じ。

表から見ると…
 傷はあるものの、バリっとは広がらないようになりました。

理想を言えば、靴底の交換を合わせてやって、靴底を外した段階で、裏表から、パッチを当てて、新しい靴底、マッケイ縫いを入れるとより頑丈かと思うのですが、靴底がそれほど摩耗していないと、当然もったいないので、一般的にはこちらのようなお修理多いです。
とりいそぎ、これでまた問題ないく履くことが出来るかと思います!
こちらのお修理、864円。
出来れば翌日以降のお渡しだと助かります。


アッパー(甲革)の破れは、正直なところを言うと、かなり厳しいお修理となります。
延命は出来るものの、根本的な解決は難しいというか…。
場合によっては今回のように裏からのパッチや、表にツギハギのような形でパッチを当てることで、お修理することも可能です。
ダメかもしれないなと思っても、ぜひお気軽にご相談ください。
ダメな場合は、ダメだと言いますので(笑)。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!