2016年11月25日金曜日

バンダリアの修理!!

皆様こんにちは!!

杉並区、上井草の靴とバッグの修理店doekです!!
最寄りの駅は、西武新宿線の井荻駅になります。

10時から20時までの営業、水曜日のみ定休日をいただいております。
次の水曜以外のお休みは年末年始の予定です!

遠方のお客様は、配送でのお修理も承っております。
写真をメールに添付して、送っていただければお見積りも出せますので、お気軽にご連絡くださいね
!!
 配送修理について→http://doekrepair.wix.com/doek#!untitled/civc



 さて、昨日は11月だというのに、雪が降ってびっくりしましたね。
寒くなったとは言え、まだ秋のイメージが残っていたのですが、それどころではありませんでした。
当店扉がなく、ダイレクトな雨や雪は防げるものの、気温の変化と強風には非常に弱い作りになっております。
ハード面はあきらめるしかないのでソフト面で、何とかというわけで、昨日は限界に近いほど着込んで仕事をしておりました。
あらかじめ買って置いてくれた、靴の中用使い捨てカイロが大活躍の一日でした。

というわけで、昨日はあまりの寒さに手がかじかんで、パソコンをいじるのが嫌だったので、今日ブログの更新です(笑)。


今日ご紹介するのはこちら!!
 こちらちょっと、変わった形ですね。
これ、「バンダリア」というそうです。
ご依頼主様に伺ったところ、なんと1950年ころの物とのこと。
バンダリア、調べてみたところヨーロッパの軍隊に支給されていたポーチだそうです。
ポーチというか、これに弾倉をいれて斜めがけにしていた、弾倉ようのバッグですね。
最初ウエストポーチかと思いましたが、斜めに掛けるそうです。
1950年ころということは・・・第二次世界大戦の時の物ですかね・・・。
なんていうか、貴重なものであることと同時に、戦争をリアルに感じられる、アイテムで、若干怖くなりました。

とはいえ、状態を見ると・・・
 やはり、ベルトが部分的に取れてしまったり、ほつれていたり。
革は比較的大丈夫なようなのですが、むしろ糸が持たなかったような印象。
そう考えるとやっぱり、皮革製品はすごいですね。

で、元々の糸は出来るだけ取ってしまいます。
 こんな感じで、穴だけの状態にします。

 で、あとは元の位置にしっかり接着し、ミシンで縫っていきます。
もちろん、一穴一穴、外さないように慎重に縫います。

 こんな感じで、しっかり縫えば出来上がりですね。

今回、こちら、ミシンで縫ったのですが、おそらく元々はこれすべて、手縫いで出来ています。
兵隊さん、全員に支給したわけではないと思いますが、すごい労力ですね。
軍用の靴やバッグの事を考えると、戦争を含めた歴史と、切っても切り離せない部分があるのだということを改めて感じさせられます。

で、ちなみに手縫いで仕上げてほしいと言われれば、出来なくもないのですが、出来ればやりたくありません(笑)。
なぜかというと、元々形になる前に手縫いしたパーツを、形になってから手縫いで縫いとめるには非常に難しい形状になっております。
場合によっては、バッグを一度ほどき、フラットな状態に戻す必要があります。
特に古いものは、そういった作業をすると、革や布部分、他のパーツが劣化で崩れていく場合がございます。
もちろん、ご相談いただければ、全力で出来る方法を考えていきますが、出来ない場合もある点、ご了解ください。

 これで、また、しっかり使っていただけるかと思います!!
・・・ファッションアイテムとして使っていただきたいですね(笑)!

こちら、部分的なほつれ縫い2160円いただいております。
現在1週間~2週間いただきます。

 ヴィンテージのアイテムでも、出来る限り元に近い形で直せるよう心がけております!
是非お気軽にご相談くださいね。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!