2019年10月4日金曜日

Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)のタッセルローファーのタッセルが取れてしまったら!!タッセル作成。

皆様こんにちは!!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc

さてさて、今朝いつも通り出勤していると…。
以前当店のあった店舗の内装工事が始まっておりました。
見れば見るほど狭いですが、我ながらよく5年間頑張ったなと(笑)。
現在の店舗が爆発的に広いわけではありませんが、旧店舗は本当に狭いです。
2.5坪程度の広さで、その中にトイレもあったわけで…。
だいぶ前のことのように感じますが、5月に移転したので、まだ割と最近ですね。
半年もたってはいません。
現在の店舗が広くなった分、お客様にさらに充実したサービスが提供できるよう、引き続き頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたしますm(__)m。

ちなみに、旧店舗のところは八百屋さんが出来るそうです。

楽しみですね!!!



さて、そんなわけで、今日も張り切ってお修理のご紹介。
こちら!!
 Crockett&Jones(クロケット&ジョーンズ)のタッセルローファーになりますね!!
何度もご紹介しておりますが、1879年創業のイギリスの老舗メーカーのとっても良い靴です。
革の雰囲気もやっぱり良いんですよね。

で、こちらのタッセルローファーがどうなってしまったかというと…
 こんな感じで、タッセルをつないでいる紐のほうが千切れて、タッセルが片方無くなってしまいました。
そこで、今回はタッセルを作っていきます。
 まずはタッセルを外していくのですが、こんな感じで手縫いで取り付けてありました。
ホッチキスのような金具で止めてあったり、ミシンで縫い付けてあったり、色々なパターンがありますが、クロケットのタッセルは手縫いで止めてありました。
こだわりなのかもしれませんね。
結果どの止めかたが、抜群に良いということもないかとは思うのですが、何となく手縫いが良いのかなと思ってしまいます(笑)。

で、はずしたタッセルを元に革を裁断して、新しいタッセルを作っていきます。
 こんな感じで、厚みを調節した革を、なるべく同じになるように裁断してきます。

もちろん、タッセルの先も…
 綺麗に尖らせるように、カッターで一本づつカットしてきます。
中々、マニアックな作業です(笑)。

こんな感じで、タッセルの元の完成ですね。
ツヤ感はこれから併せていきます。
 くるくるっと巻くと…
 良い感じで出来ました。
で、もちろん手縫いでつけるので、同じ位置に穴。
 こんな感じですね。

で、切れてしまった、タッセルの紐ですが…
 切れてしまったやや上の部分で革を継いで、延長しました。
極端に革が弱そうなら、もう少し長い範囲で取り換えなくてはならないかなと思ったのですが、思ったよりしっかりしていたので、ギリギリの部分で継ぎました。

で、元通り紐を結ぶとこんな感じ。
 この先に、タッセルを手縫いで取り付けてきます。

で、出来上がりがこちら!
いかがでしょうか??
概ね違和感なく取り付けられたかと思います。
革質に関しては、なるべく近いものは使いますが、全く同じものではなくなってしまう点、ご了解ください。
こちらのお修理、2200円、1週間程度いただております。

タッセルが片方とれること以外に多くあります。
ヴィンテージシューズなどでは、むしろ、靴修理あるあるくらいに、頻繁にあるお修理な気がしております。
タッセルに限らずなのですが、お修理の際は出来れば、両足合わせてお持ちください。
最終的に軽く磨いてお返しできるのと、結び方などを見る際、もう片足があると作業がやりやすい為になります。
恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!