2020年1月12日日曜日

ロングブーツのヒールの巻き革を交換する。

こんにちは!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口を出て右側に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc


さてさて、今日は成人式なのかと思いきや、明日なのですね。
そもそも三連休もすっかり忘れており、世の中の行事を把握するほどの余裕がありません(笑)。

というわけで、今日もバタバタしながら、お修理のご紹介、こちら!
 さてこちらのロングブーツ
 こんな感じで、カカトのゴムが擦りへり、周りに巻いてあるスタック革と呼ばれる、薄い革も削れて無くなってしまっております。
今回はこちらを巻きなおしていきます。

というわけでまずはヒールを外します。
 ロングブーツでも、このブーツの様にファスナーが付いている物であれば特に問題なく作業が出来るかと思います。
ただ、ファスナーが付いていない場合、ヒールの交換が出来ない場合もございます。
念のためご了解ください。
単純に靴の中での作業が出来ない為になります。

で、中敷きを剥がして固定してある釘を全て抜き、ヒールを外します。
 こんな感じですね。
で、やり方はいろいろありますが、今回はこのヒール全体にシンナーをかけて、スタック革の接着剤を緩めてから剥がしていきます。
 こんな感じで、ペロンと剥がれてくれました。

で、中の白いプラスチックが、削れてしまっている部分は、この段階で継ぎ足しておきます。
 斜めに継ぎ足してあるのが、お分かりになるかと思います。
靴底に使う硬い革を接着剤でガッチリ固定して、周りを削って整えてあります。
これで、元の高さを変えずに仕上げることが出来ます。

で、カカトの内側になる部分から、新しいスタック革を接着します。
 こんな感じですね。
で、もちろん次は周りに。
 こんな感じで、ぐるっとスタック革を巻くことが出来ました。
次にこれを黒く染めて、磨き上げていきます。
 とりあえずこんな感じ。
ここまで来たら、ブーツ本体にヒールを固定しなおします。
ネジと釘でガッチリしっかり、外れないように固定します。

 写真の上のほうが、削れていたところを足した部分ですね。
外から見るとスタック革があるので見えませんが、底側から見るとわかります。
もちろん最終的にはゴムを付けるので、完全に見えなくなります。
 で、ゴムを付けたら改めて、全体を磨きなおします。

そうすると…
 こんな感じで、ツルっとぴかっと。
 これでまた安心して履いていただくことが出来るかと思います!!
こちらのお修理、4400円、2週間程度のお預かりとなります。


どうしても靴のカカトはすり減りがちですよね。
早め早めのお修理がオススメかとは思いますが、ついつい忘れて、けっこう削れてしまいますよね。
それでもお修理は出来ますので、お気軽にご相談ください!
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!