2015年4月11日土曜日

アレン・エドモンズのカカト&つま先修理。

皆様こんばんは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!!


当店、10時から20時、水曜日定休で営業しております!!
皆様のご来店お待ちしております!
当店では、配送でのお修理に承っておりますので、お気軽にご連絡くださいね!!
写真をメールに添付していただければ、概ねのお見積りも出せます!!
詳しくはこちらを御覧ください↓
http://doekrepair.wix.com/doek#!/civc


さてさて。
今日は、昨年の1月に当店オープンして以来、初めてツナギでは無い服で店頭に立っております。
エプロンも手元になかったため、普通にニットで仕事場に。
馬鹿ですね・・・、靴を削って埃っぽくなることわかっているのに、ニット。
オーマイガーです(笑)。
そんな時に限ってスポンジの底を盛大に削り落としたりなんかするもんだから、えらいことになっております(笑)。


そんな状況にも負けず、もちろん修理に全力を尽くしております!!

今日ご紹介するのは・・・の前に!!
ビブラム4014、レッドウイングのアイリッシュセッターにピッタリのアイツです!!

 定番のアイボリーと、黒入荷いたしましたよ!!
ブーツ系ガッツリ直します!!
お気軽にご相談ください!
ちょっと珍しい黒の方は、黒のプレーントゥの靴に合わせると、ポストマンっぽくなって格好良いですよ!!
そのうち、自分の靴でやって、こちらにアップしますね!!


で、今日の本題はこちら!!

 アレンエドモンズの、内羽根ストレートチップになります!!

 小さめのキャップに、3重になったステッチ!
ぐっとくるものがありますね!!
アレンエドモンズといえば、古くからアメリカの大統領が履いていることでも有名な靴ブランド。
レーガン、ブッシュ、クリントン、そうそうたる顔ぶれです、逆にオバマ大統領がアレンエドモンズを履いていなかったことでも話題に登ってしまうくらい、アメリカでは親しまれたメーカーとなります。

で、そんな靴がどうしてしまったかというと・・・
 こんな感じで?踵とつま先が減ってしまったので修理していきます。
実は上の写真、すでに一度お修理されています。
修理を日常的にされている方の靴はやはり嬉しいですね!!
直して履くことが当たり前になるよう、より一層頑張らなくてはと思います。。。


で、この写真、よく見ていただくと、カカトの所に釘が打ってあるのがお分かりになるかと思います。
特別問題では無いのです、他所のお修理屋さんの修理を批判する意図も全くございません。
ごく一般的な仕上げで、当店でも紳士靴のカカトを修理する際、ほとんどの場合釘をうちます。


ですがですが。
この靴は『アレンエドモンズ』。
アレンエドモンズの靴の作りの特徴として、スチールのシャンクや釘を使わないで仕上げるという、創業当時からのこだわりがあるんです。
アレンエドモンズの靴を履いたことのある方なら、お分かりになるかと思うのですが、グッドイヤーウエルテッド製法の靴ですが、アウトステッチが前半分だけでなくグルっと一周縫ってあります。
前半分だけ縫っているものは、カカトの固定に、ほぼ間違いなく内側から釘を打ってかかと部分を固定します。
そうすることで、縫わなくてもかかと部分が外れなくなっており、かかと部分をデザイン的にもスッキリと仕上げることが出来るようになっております。

ですが靴の中から釘を打ってカカトを固定するということは、靴の中敷の下に釘の頭が見えるんです。
逆に言うと、釘の頭を隠すために中敷きを敷いております。

ですがですが、アレンエドモンズの靴に関しては、中に釘が無いため、中底ダイレクトにロゴを押し、中敷きを敷かずに仕上げてあります。
コレは、ひと目でわかる非常に特徴的な仕上げです。

そんなこんなを考慮して、今回は仕上げていきます!!
要するに、せっかくのアレン・エドモンズの靴なので、釘を使わないで仕上げていきましょう!!と言うことですね、長々すみません(笑)。
個人的にもアレン・エドモンズの靴は好きなので長くなりました(笑)。


長くなりついでに(笑)!!
https://www.youtube.com/watch?v=_qoAXzhWw6M
1940年台頃!??のアレン・エドモンズの工場などの靴が出来上がる工程の動画があったので、靴好きの方は必見です(笑)!
9分くらいの所で、恐ろしいことをしております。
スチールシャンクが入ってないから、こんなに曲がって足馴染みが良いんだぜ!!的なことを言っているのかなと想像しますが(全く英語はわからないので想像です(笑)。)、やり過ぎです(笑)。


そ、そろそろ、本題に戻ります(笑)。

 と入ってもお修理方法はそれほどいつもと変わりません。
カカトのゴムを外し、新しいゴムを接着する際、いつもより慎重に接着するにつきます。
カカトの積み上げ部分が良く接着剤を吸う素材の場合は、場合によっては二度塗りして、通常よりしっかりとした接着力が発揮できるよう、気をつけながら作業していきます。
 つま先は元々、接着だけなのでこんな感じ。
革底ですと、どうしてもつま先は磨り減りやすいです。
革に対して、ゴムはやはり摩耗に強いのでコレで、だいぶ扱いやすくなるかと思います!
 カカトは、こんな感じで今回は、フランス製TOPY社の8.5ミリとやや厚めのヒールを取り付けております!
さんざん言ったので、ここではさらっと、釘は打たずに仕上げております(笑)。
 カカト周りはこんな感じですね。
もちろんツヤっとピカっと!
大統領に依頼されても、これと同じ仕上げで出せるぞ!!というくらい綺麗に仕上げるよう心がけております(笑)。

これでまた、安心して履いていただけるかと思います!!

こちらのお修理、カカト2332円、つま先1296円いただいております。
通常、1時間あれば間違いないかと思います!


靴一足一足、少ない知識を総動員して仕上げるよう、こころがけております。
まだまだ知らない事も多々ございますので、こだわりがある際は、ご遠慮なくお申し付けくださいね!
逆に教えていただきたいの是非、お願い致します。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!