2014年12月5日金曜日

コブラヴァンプ 劇的ビフォーアフター(笑)。

皆様こんばんは!!

西武新宿線、井荻駅の靴とバッグの修理店doekです!

当店、水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
年末年始は、12月30から1月3日までお休みをいただきますので、お気をつけ下さいね!!

最近、グッと冷え込んできましたね。
言われなくてもわかっているかと思うのですが、当店めっぽう寒いです(笑)。
かなり、もこもこと着膨れしているのですが、それでも足元が冷えてきます。
風邪など引かないように、皆様お気をつけ下さいね!!


さて。
今日ご紹介するのはこちら!!
 ヴァンプローファーとかコブラヴァンプなんて言われるスリッポンタイプの靴ですね。
ローファーのベルト?が無いだけに見えますが、よく見ると要所要所、違った雰囲気が見て取れます。
 この独特の甲の低さ、写真では写ってないですが、カカトの高さも通常のペニーローファーなどに比べ、グッと低くなっています。
つま先に至っては、靴底より前にモカ縫い部分が出るくらいの形状をしております。
一足欲しいなあと思いつつ意外に足に合う靴に出会っていない形になりますね(笑)。

で、今回この靴をどうするかというと・・・

 ぎゃー!!
っというわけで、モカ縫い部分の糸を切って、いきます。
なかなか、やらない作業なので、ドキドキいたします。
で、そっくり外してしまった形が・・・
どすん。
なかなか、見られない形になっております(笑)。
靴の中に見える縫い目が、いわゆるマッケイ製法の縫い目になりますね。
直接靴底を縫いつけている縫い目になります。

で、ちょっとわかりづらいですが、今回ご用意したのがこちら!!
お分かりになるでしょうか??
こちら、山羊の毛皮になります。
で、どう使うかというと、まずは・・・

 外した靴のフタ?上の部分にヤスリをかけて全体に荒らしていきます。
このビジュアルはちょっと、悲しいですが、重要な工程です。
この部分にしっかりと接着剤を付けて、上の毛皮をしっかりと接着していきます。

そうすると・・・
 こんな感じ。
リ◯ップを塗ったら毛が生えて来るかなと思いましたが、今回は被せました(笑)。

で、足の当たる履き口の部分は革で巻いて、仕上げていきます。
 こんな感じですね。

 これで、上の部分出来上がり。
実に滑らかで上質な毛皮です。

後はコレを。
 一針一針しっかりと縫い付けていきます。
元々穴が開いているので、比較的スムーズに進みます。

できあがりがこちら!!

 いかがでしょうか!!?
まったく別の靴に仕上がりました!!

アップだとこんな感じ。
元々の靴の凹凸が思いのほか良い感じに出ております。
また、土台が元の靴のままのため、ほぼ履き心地も変わらずできているかと思います!!

こちらのお修理、今回は8640円いただいております。
上につける素材によって、お値段が大きく変わってきますので、ご注意ください。
こちら、3週間から1ヶ月頂く場合がございます。
なにより、上に貼る革が見つからないためです。

以前ちらっと、私の私物のローファーもご紹介しましたが、ヴァンプローファー思った以上に良い感じに仕上がりました!!

雰囲気を変えたいななんて時は、なかなかないとは思いますが、面白いですよ!!
こんなことは出来ないか?なんてことあれば、お気軽にご相談くださいね。

出来ない場合はきちんと出来ない旨ご説明致します(笑)。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!