2019年8月30日金曜日

Birkenstock(ビルケンシュトック)の靴の傷を磨きなおす!

皆様こんにちは!!
靴とバッグの修理、合鍵作成の店doekです!!

西武新宿線、井荻駅で降りていただき、南口をでて右手に見えるお店です!
みずほ銀行さまのATM、センチュリー21さま、当店doek、東京三菱UFJ銀行さまのATMという並びになっております。
水曜定休、10時から20時までの営業となっております。
お気軽にご来店ください。

遠方にお住まいの方は、配送でのお修理も承っております。
メールでのお見積りも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
配送については、こちら→http://doekrepair.wixsite.com/doek/untitled-civc

さて、あいにくの天気になってしまった本日。
私はと言えば、わざわざ定休日に風邪をひき、一日たって、どうにかこうにか食欲も戻り、概ね回復したように思います。
油断ならないですね、寒暖差。
季節の変わり目、皆様もくれぐれもご自愛ください。

さて、そんなわけで、概ね身も心も元気な状態で、今日も元気にお修理のご紹介!
こちら!!
 Birkenstockビルケンシュトック)!
ビルケンシュトックと言えば、ドイツの靴メーカー。
なんと240年以上の歴史のある、創業1774年!
すごいですね。
1774年と言えば、前野良沢さんと杉田玄白さんが、「解体新書」を日本語に翻訳して、出版した年ですね。
この解体新書も元々はドイツで出版された医学書になります。
それが、オランダ語に翻訳され、さらには日本語に翻訳されたわけです。

          
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こんなお二方。
どう考えても、草履か下駄ですね(笑)。
そんなころに、ドイツではヨハン・アダム・ビルケンシュトックさんが、「臣民の靴職人」として教会の公文書に登録されていたそうです。

さて。
別段落ちもなく、だらだらと書いてしまいましたが、話は戻り、こちらのビルケンシュトックのロンドンと呼ばれる靴。



 実は私物です。
このブログにも時折登場しております(笑)。
ですが、ご覧のとおり、瞬間接着剤の残念なシミや、つま先の傷も多く…。
今回はこちらを綺麗にしていきます。

まずは…
溶剤で表面の油分や、過去に塗った顔料等を拭き落としました。
私物ということもあり、色々な実験に使っているので、まずすっぴんにするのに、一苦労です(笑)。
で、瞬間接着剤などは取れないので、全体の細かな傷を慣らしつつ、紙やすりで表面をフラットにしてきます。
けっこう粗目の300番。
もし、ご自身で試すのであれば600番くらいから試したほうが安全かもしれません。
600番ではらちが明かない状況でしたら、荒いヤスリに変えていくような感じですね。

で、全体をやすって整えたら…


こんな感じ。
…良い感じになるのか、ちょっと不安になりました(笑)。

とはいえ戸惑っていても仕方がないので、今度は若干顔料系のリキッドを塗っていきます。
 これはファマコのリキッドタイプになりますが、市販はされず、業務用になるようです。
これをスポンジで、全体に塗布。
一晩乾かしたら、靴クリームで仕上げていきます。
 今回はこちら。
WOLYワックスカラークラシック。
写真ひだりのものですね。
実はこれも廃盤品、現在はなかなか手に入らないのですが、表面に乗っかる感じの非常に強い靴クリームになります。
昔?はコードバンクリームとしても使われておりました。
毛羽立ったコードバンを、潰すパワーが強いクリームですね。
こちらで、やすりで削った細かな傷もろとも潰していきます。
もちろん、最初にリキッド系顔料を塗布しているので、すでにいくらか表面は潰れています。

そうすると…

いかがでしょうか?
見違えるほど綺麗になりました!!
元々が、ビルケンシュトックのこちらの革は、顔料が強く、しっかりと黒い革を使っていたので、比較的違和感がなく仕上がっております。
もちろん、つま先等若干の凹凸は残りますが、充分まだまだ履けるような気がしております。
この靴、おそらくそろそろ20年程度履いている気がいたします。
こちらのお修理、通常1620円になるかと思います。
シューケア+キズ補修ですね。
ガッツリ染める感じの作業ではないので、定期的なお手入れは必要かと思います。


長く使って愛着のある靴やバッグ、なるべく長く使いたいですよね。
是非お気軽にご相談ください。
出来る限り、過不足なく綺麗にに使えるように、仕上げるようにしております。
お気軽にご相談くださいね。
それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!