2014年2月14日金曜日

ホワイトバレンタイン!!パンプスのストラップ修理。

皆様こんにちは。
見事に雪が降りましたね。
なにも、2週連続で週末に降らなくても良い気がしますが、でも一般的には土日の方が交通の乱れ等あっても影響が少ないのでしょうか?
自然現象には勝てません。


ホワイトクリスマスではなく、ホワイトバレンタインになりましたね。
続々と届いていますよ!!
あまりに珍しいことなので、この場を借りて自慢です(笑)。

ありがとうございます!!!
何でしょう、今年は。
まさかモテ期ですか??
鮭とばまでいただきました(笑)!!
改めてこの場を借りて、ありがとうございます。


さて。
浮かれた話はここまでにしまして(笑)。


こちらのパンプス。
足のとても小さなお客様で、幅も甲も狭く低いとのこと。
このパンプスを履くと、中央のストラップが、あまって浮いてしまうとのご相談でした。
この縦のストラップです。
ちなみに横の足首にかかるストラップはというと。
当然ですが、一番短く止めてあります。
一つは、穴を増やしこちらを短くする方法もあるのですが、どうしてもそれだと、あまったベルトが長すぎて不恰好になっていきます。
また、横のストラップよりも、縦のストラップを短くしたいとの事でした。

そこで今回は。
革を傷つけないように、糸をほどいていき、中央のストラップを抜きました。
足首の方から短くするか、つま先の方から短くするか悩んだのですが、余計な縫い目が出ない方という事で、つま先側から進めます。

ストラップを裏から包丁でカットします。
手で持っているのが裁断包丁です。
で、少し斜めに切り込んだ感じのところで写真を撮りました。
途中で止めるのは実は怖いです(笑)。


で、斜めにスパンと切り落とすとこういう感じです。
なぜ直角にちょきんと切らないかというと、後からパンプスに挟み込んだときに、極力靴本体に、おかしなでっぱりが出ないようにするためです。
そうしたら、あとは、ずれないように接着して、一目一目合わせながら縫っていきます。

非常にわかりづらいですが、裏側の写真です。
裏側のライニングからずれないように縫うのが、なかなかです。

どうしてかと言うと、靴の場合、製造段階で、ライニングとアッパーの革を重ねて縫った後に、ライニングの余っている部分をギリギリでさらいます。
なので、縫い代が本当に少ないんです。
この点については、修理の時とても気を使います。


出来上がるとこんな感じですね。
もちろん履いたら、まずわからないかと思いますが、どうしても糸が重なる部分があるので、その部分に若干の違和感が出ます。
この写真で言うと、ストラップを差し込んである、両脇になります。
ですので、場合によっては返し縫をせずに仕上げます。
返し縫をいれると、元の糸、返し縫、本縫いとそこだけ3回糸が通ることになります。
そうするとさすがに、見た目に悪いので、よっぽど力のかかる場所でない限り、返し縫をせずに糸処理をします。

糸処理や、ライニング側など、もろもろ気をつけながら作業を進めて仕上がると、こんな感じです。

見た目は今回の修理に関しては問題ありません。
ですが、サイズ調整や、こういったストラップの調整に関しては、お客様に足を入れていただいて、その様子を見ないと、完了できないお修理になります。
ドキドキです。
万が一にも、短すぎるは、ゆるされません。
長すぎるも、もちろん、お客様に改めてお時間をいただくことになりますし、出来ることなら何度もほどいたり縫ったりは、靴の状態にとっても良くないので裂けたいところです。

後は祈るのみ。
神のみぞ知るところです。

そんなお修理。
こちら、2100円で承りました。
お時間翌日か、翌々日のお渡しが可能かと思います。
混み具合にも寄るので、ご相談ください。

それでは皆様のご来店、お待ち申し上げております!!