皆様こんにちは!
なんだか外は小雪がちらついていますね。
週末には、また雪が降るかもしれないとか・・・困ります。
ですが、当店よっぽどのことがない限り、10時~20時まで、水曜日以外は営業しておりますので、皆様お気軽にお立ち寄りください!!
さて、今日はこちら。
カンガルーがかわいい、周りはファーのバッグです。
ですが、よく見ると・・・。
今回は少し特殊なお修理でした。
お客様も、オーストラリアのお土産で中央のカンガルーを活かせれば、バッグ自体小さくなってもかまわない。
とのご要望でした。
ただ、こういったお修理の場合、例えばバッグを小さくするとなると、完全に新しいバッグを1本作るのと同じ手間になってしまいます。
むしろ、元々のものを活かす為に、それに合わせて型紙を取り直すとなると、新しくバッグを作るよりも、時間がかかってしまいます。
そこで、今回は話し合いの結果、基本的な形は変えずに、後はお任せで、との仕事になりました。
お任せ。これなかなか、悩みます。
当店、お任せにすると、本当に私のやりやすい、私が良いなと思う形にしますので、ご覚悟ください(笑)。
カンガルーを残して!とか形は変えずに、逆にやり方は任せるから小さくしてとか、お客様にとってここは譲れないなと言う点を具体的にしておいていただけると、スムーズかもしれません。
で、今回はと言うと。
バッグの裏地、ショルダー紐、底、本体前側、本体後側、ファスナーにまずばらしました。
形を変えずに行く予定なので、ショルダー紐、バッグの裏地、ファスナー、底に関してはそのまま使えます。
これが、小さくする場合などは、ショルダー紐しか使えなくなります。
小さくと言っても横幅は同じでかまわない場合は、ファスナーとショルダー紐、底はそのまま使えるので、実はそれほど大変でもなかったりします。
で、写真は何をしているところかと言うと、幸い裏側もファーだったので、裏側で使えそうな部分を、さらにばらして前側に合わせています。
ですが、縫い目が部分が、毛革が薄いこともあり弱くなっているので、革で作った帯を載せました。
で、もろもろ進めていった結果がこちら!
どんと。
いかがでしょう。
上側にも革の帯を当てました。
両端に向かって、帯の幅を広くしたのは、毛革の状態が良くない部分がどうしても入る為、それを補強しつつデザインにしてみました。
後の毛革は前に持ってきてしまったので・・・
後はシンプルな1枚革です。
デザインの好き嫌いは、人により出てしまうと思いますが、使うに当たってはまったく問題ないかと思います。
毛皮部分も裏から補強を当てているので、当初より、強度も増していると思います。
こちらのお修理ですが、今回は具体的なお値段は、10000円以内で行いました。
いきなりちょっとぼかして、申し訳ございません。
この手のお修理の場合、具体的に書いても良いのですが、いかんせんバッグや革の状態をばらしてから判断する場合がございます。
ですが、事前にお客様と予算はこのくらいまででと打ち合わせをしてあったので、そのお値段になります。
正直なところを言うと、激安価格で行っております(笑)。
最終的に私が納得する、しっかり使えるなと言うところまで、今回もちろん作業させていただいております。
ここまでやりこむことがわかっていたら、12000~と言った感じかと思います。
ですが、リフォームや、バッグのオーダーの場合、言ってみれば決まったお値段がございません。
先ほどの、『ここは譲れない!!』という条件に、ご予算いくらまで!と、ご指定いただければ、それに合わせて作業させていただきます。
受付時にご予算の指定がないのであれば、近い毛皮を探してきて、極力近い形での再生も可能でした。
ですが、それに関しては、毛皮を仕入れに行かなくてはならない等考えていくと、予算内では難しいと言う判断から、革を見ていただき、ご納得いただいた上で、在庫の革を使い、こういった仕上げになりました。
バッグも靴もご相談いただければ、出来ること意外に多いかと思います!!
ぜひ、無理難題をお持込ください!
全力で対応させていただきます!!