2014年2月1日土曜日

ルイヴィトン、ショルダーバッグの修理。

皆さんこんにちは。
早いもので、もう2月になりました。
当店、1月7日にオープンして、あっという間に1月が終わってしまった感じです。
井荻の靴修理屋さんといえば『doek』と思っていただけるくらい、引き続き頑張っていきます!!

さて、連日バッグの修理のご紹介になってしまいますが、今日はヴィトンのショルダーバッグで良くあるお修理です。
ちょっとだけ言い訳をすると、バッグの修理は比較的落ち着いてやります。
対して靴修理に関しては、作業スピードも上げていくので、途中で写真を撮り忘れます(苦笑)。
それだけなのですが・・・明日は靴の修理をアップできるようにしますね(笑)。

さて、それでは本題に。
状況としては写真の通り、ショルダー紐の付け根が切れ掛かっています。
実はこの修理かなり多いです。
もちろん、ヴィトンに限らず、ショルダーバッグですと、どうしても一番負荷のかかる場所になるので、ここの革が切れてしまいます。

そんな時は
まず、本体を傷つけないよう慎重に革部分を外します。
このとき、裏地の一部を解いて、中で作業をします。

そして、用意したのが今、外したものの下に敷いてある革です。
おそらく買ったばかりのルイヴィトンのバッグであれば、そのままの色で良いかと思うのですが、さすがにそのままだと浮くなと、今回は判断しました。
そこで、軽く染料で染めました。
ちなみに、ルイヴィトンに修理依頼すると、新品の革であがってきます。
もち手などの場合は良いかと思うのですが、今回はこのパーツ片方だけの交換という事で、色を近づけました。


そして、実物を使って銀ペンで型入れします。
これを裁断していきます。
今回はブログ様という事もあり、包丁で裁断してみました)。
カッターで切ることも全然あります(笑)。



こんな感じですね。
当然銀色のペンの跡は切り離した部分の方に残るように裁断します。
そして、しっかりガッチリ念を入れます。
この線のことを念と言います。
ひょっとして、念には念を入れるって・・・・と思いましたが、裏づけが取れなかったので、それは気のせいかもしれません(笑)。

グーッと一周念を入れました。
写真左側の上の方、心の乱れが、ダイレクトに念に出てしまいました(苦笑)。
今回はこれを二つ折りにして、内側に入るので、このままでいってしまいます!



できるだけ近い形で仕上げる為に、事前にミシンの穴を追って、穴を開けておきます。
そして、オリジナルのパーツには無いのですが、念のため裏に伸び止のテープを貼ります。
おそらくこれがあった方が、強度が強いかと思うのですが、オリジナルの物に無いのが、いつも不思議になります。


後は慎重に縫い付けて

新しいカシメ金具を打ち付けます。
カシメに関してはオリジナルのものはLVとマークが入っているのですが、残念ながらそれはご用意できないので、無地のものになってしまいます。
こちらはご了承いただくしかありません。

上が新しく作ったものです。
下の写真が、もう片方の切れていない方です。

概ねわからないかと思います。
いかがでしょうか?

もちろん、使っていただくにはまったく問題ない仕上がりかと思います。

こちらのお修理、料金が2100円(片方)で、期間が1週間程度いただきます。

ルイヴィトンに限らず、バッグのパーツが部分的に壊れてしまった場合、そこだけの修理も可能です。
是非お気軽にご相談ください!!

皆様のご来店お待ちしております。