2014年2月9日日曜日

チロリアンシューズ、クレープソールの修理

みなさん、おはようございます!!
西武新宿線井荻駅、南口、徒歩一分の靴とバッグの修理店doekです!!
ドラッグストアぱぱすの並びですよ!
駅を降りて、左です(笑)。

昨日はすごい雪でした。
20年ぶりの大雪だとは言っていましたが、予報どおりの大雪でした。
帰りの電車も、西武線は各駅停車だけになったり、山手線は止まったりと、なかなかスムーズには帰れませんでした(汗)。
今朝は、朝から店頭の前の雪かきで、身体がダルダルです。
ですが、お修理は抜かりなく致しますのでご安心ください!!
まだまだ、足元が悪いかとは思いますが、皆様のご来店のお待ちしております!!


さて、今日はこちらの靴。
いわゆるチロリアンシューズですね。
チロリアンシューズは、ヨーロッパの中央、アルプス山脈のあるオーストリア、チロル地方の、登山靴が元だそうです。
もちろん、現在はタウンユース様に仕上がっていますが、もともとはアウトドアシューズですね。

余談ですが、チロリアンシューズ→チロル地方ときたら、やっぱり気になるチロルチョコ。

そこは、色とりどりの花々や緑の豊富な美しい自然に囲まれた風景と、どこまでも広がる青空の澄みきった空気に満ちた高原地帯です。アルプス山脈を間近に臨むその地域で暮らす人々の素朴さも含め、チロル地方のようにさわやかなイメージを持ったお菓子でありたいと、「チロルチョコ」と名付けられました。

やはり無関係ではありませんでした。
思いのほか、壮大です、チロルチョコ。
チロルチョコのホームページからコピーさせていただいたので、間違いありません(笑)。

さて、余談はここまでにして。
チロリアンシューズは、デザートブーツなどにも良く使われる、クレープソールが多いです。
本クレープ、生ゴムなんて言ったりもします。
この素材もともとは黄色いものが多いですが、黒く着色もできますし、もともと黒く着色したものもあります。
今回は、斜めに減っているところを継ぎ足すので、いつものように、斜めの部分をまっすぐ平に削りなおします。

削るとこんな感じで、やはり黄色いものでした。
そこに今度はしっかり温めた生ゴムを、ガッチリと圧着して接着します。

こんな感じですね。

これを、表面と周りをグラインダーで整えると。

こんな感じで元の高さに戻すことができました。

このままだと、若干削ったところと、元の色が気持ちが悪いので、インクとワックスで着色していきます。

そうするとこんな感じで、修理した感じは、ほぼなくなったかと思います。
これでまた、ガッチリはいていただけますね!
もともと登山靴なだけあって、上側の革はしっかりしている場合が多いです。
そういった革は、しっかりお手入れしてあげれば、本当に長く履くことができるかと思いますよ。
こういう定番の靴は1足持っておきたいですね!

こちらのお修理、紳士靴ですと、1890円、婦人靴の場合は1417円となっております。
時間は、20分程度見ていただけるとありがたいです。
もっと急いで!!っていう時はお申し付けください、何とかできるかもしれません(笑)。

ちなみに、このクレープソール。
天然素材です。
いわゆるゴムの塊です。
これは、温度でかなり固さが変わったりします。
もちろん、合成のゴムもそうなのですが、その変化が、かなり極端です。
冬寒いとかなり固くなり、夏場厚いときは、左右の靴がくっついてしまうほど柔らかく、若干べとつきが出たりします。
ただ、それもクレープソールの面白いところと思って履いていただけると、より良いかと思います。
劣化したりしているわけではないので、早まって捨てないでくださいね!
あと、まれに油を吸って、変質する場合があるようです。
そんな時は、部分交換ではなく、靴底全体交換になってしまうかとは思いますが、それでも修理できますよ!
軽い、スポンジソールに変更なんかもできたりします!

それでは、皆様、お持ちの靴やバッグで気になることがあれば、お気軽にお声かけください!
皆様のご来店心よりお待ち申し上げております!!