2014年2月24日月曜日

バッグのショルダー紐作成。

皆様こんばんは。
西武新宿線、井荻駅南口から徒歩1分の靴の修理店doekです!!
心なしか、春がもうすぐな予感がしますね!
花粉の気配を感じます・・・(苦笑)。
でも、暖かい方が良いですね、冬物のブーツなどしまう前に、革のケアをしておくと来年出すとき気分が良いですよ。
いざ履こうと思って出したら、傷だらけ・・・とならないように、是非当店にお持ちくださいね!!

さてさて、今日は。
昨日に引き続きバッグの修理です。

やや大きめなハンドバッグにショルダー紐をつけて欲しいとのご要望。

そこでご用意したのがこちら。
紐と金具類です(笑)。
紐の切り口はこんな感じ。
この手の紐はどうしても、ここから解れてきます。
すでに若干ほつれかかっているのがわかるでしょうか?
そんな時は、まずこの部分をライターで焼いてしまいます。
そうすると良い具合に、細かい繊維が溶けて一体化します。
まあ、こんな感じですね。
かなり地味ながら、この作業重要です(笑)。

それでも心配なので、こんな感じで織り込んで、切り口が表に出ないようにしてから金具を縫い付けます。

で、金具の下をしっかり縫いとめると、こんな感じで固定することができました。
ちょっと器用な方なら自分でできるかもしれませんね。
強いて言えば、厚みが出たものを縫えるミシンが必要かもしれません。

ちなみに、この長さ調整の時に使う数字の『8』のような金具、これを『コキ』と言います。
これに対して、折り返すところの四角い金具は『コカン』と言います。
今回は、『ナスカン』とセットで使いますが、通常は『コキ』と『コカン』でセットな事が多いです。
だから何と言うわけではないですが・・・中学生くらいだったら、爆笑かと思います(笑)。
・・・すみません。


というわけで、進みます(汗)。
両サイドにナスカンを通し、片方はしっかり縫い付ければ、とりあえずショルダー紐の完成です。


で、今回はバッグにこれを、欠けるところが無いので作ります。



上の写真の様に帯状に革を裁断して、下の写真の様に、革の裏面中央に伸び止のテープを貼ります。

そして、接着剤を着けて、パタパタッと上下から折り返して、革の裏面がまったく見えないようにします。
折り返す部分だけ薄く漉いて折り返すのもありですが、ここの設備ではこの方が綺麗に仕上がるのと、強度的にも単純に全体が二重になっていた方が強いであろう事から、この方法を選びました。

そして、両側を縫って、こんな感じにします。

金具に通して二つ折りにするとこんな感じ。
ここに、先ほどのショルダー紐を通せるようにします。
ちなみにこの金具、『Dカン』と言います。
D管です。

ここでようやくバッグ登場。
今回は、真横にこのパーツを縫い付けます。
D管ギリギリを縫うのがミソです。
このDカンなかなか厄介で、使っている最中に、金具部分だけ回転してしまい、変な角度で使う羽目になったりすることがあります。
そうならない為にも、ぎりっぎりを縫います。

で、出来上がりはこんな感じ。
大き目のバッグなので物がたくさん入ったときには、これがあると楽かもしれません。
また、この素材の紐ですと、比較的軽く作ることができるので、使わないときにも邪魔になりにくいです。

こちら、お値段5250円いただきました。
お時間は通常、1週間程度いただきます。

ちなみに、紐までしっかり革で作る場合は、8400円となります。
高級感はそちらの方が断然あると思います。

もちろん、ご予算と雰囲気と実用性、色々考慮して選んでいただければと思います!!
是非ご相談ください!!

皆様のご来店お待ちしております!!