2014年2月18日火曜日

雪でできたシミ。靴の水洗い。

こんにちは!!
西武新宿線、井荻駅南口から、徒歩1分の靴とバッグの修理店、doekです!!
水曜日定休で、10時~20時まで営業しております。

ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店でございます!!
皆様のご来店、お待ちしております!!

メール等でのお問い合わせだけでもかまいません、どしどしご連絡ください!


さて。
明日の東京の雪の予報はなくなったようですね。
一安心です。
雪や雨の後、一安心できないのが革靴です。

こちら。
わかりますでしょうか、つま先部分にシミが出来てしまっています。
しかも良く見ると、しみの部分の表面に凹凸が出来てしまっています。
場合によっては、その周りに白く粉のような物が浮きます。
これ、何かと言うと塩の場合が多いです。
革に元々含まれていた塩分や汚れ、汗による塩分が、水に濡れたことにより溶け出し、偏って乾いてしまった形です。
この手のシミになってしまうと、クリーナーなどで元に戻すのが困難になります。

そんな時は。
ステインリム~バ~!
ドラえもん風に言ってみましたが、伝わりませんね。
すみません。
ステインリムーバーです。
水性の汚れ落しで古いクリームの蝋分を落としたりするのに大活躍です。
下の写真、白いタオルで拭くとこんな感じで、古いクリームや汚れを落とすことができます。

写真は2100円のボトル。
ご自宅用では、630円の小さなボトルもご用意しております。

頻繁に靴のお手入れをする方、また、クリームを塗るのが好きな方は、たまにステインリムーバーで、革の表面をすっぴんに戻してあげた方が良いですよ。
お化粧もそうですが、夜お化粧を落とさず、翌朝またお化粧をする・・・しかもそれを、何日も繰り返す。
たぶんお肌も荒れますし、お化粧も上手くいかなくなります。
靴のお手入れも同じです。
靴の場合、必ず毎回!!とは言いません、2~3回に一度でいいので、革をすっぴんに戻してあげてくださいね。
お化粧はたぶん、毎回してください(笑)。


正直見た目にあまり変化はないかもしれませんが、いくらかシミがぼやけました。
ですが、革表面の凹凸は残っています。

そこで、今回はというと。
水で洗います。
上でクリーナーで拭いたのは少しでも、水が染み込みやすくなるようにです。

最初、水をかけて洗うとこんな感じ。
上の写真、割と革が水をはじいているのがわかるかと思います。
下の写真は、靴底と上の革の境目ですが、乾いている部分と染みこんでいる部分が、くっきり別れているのがわかるでしょうか?
これが危ないです。
つま先のシミも、シミの部分まで水が染みこんだ形です。
靴を水洗いするときは、まず、乾いている部分がないように、全体しっかり水を染みこませる事が重要です。

そこで。
濡れタオルで靴をくるんで、しっかりガッチリ、水をしみこませます。
ちなみに、靴の中はクリーナーでしっかり拭いて、除菌をするので、靴の中にあえて水を入れることはしません。
このまま、最低でも1時間くらいは放置します。


そして、サドルソープとブラシです。
こちらは、当店常には置いていないので、ご要望がございましたら、お取り寄せいたします。
革用の石鹸です。
ふたに馬の絵が描いてありますね。
もともと、鞍などを洗ったんだと思います。
きっと、もっと革が身近にあり、馬具などは泥だらけになったりもしたんだと思います。
そんな時は、良い意味でデリケートに扱わず、ガシガシ洗ったんだと思いますよ!!
油の必要な油分を落としきらない、優れものです。

靴全体を、わしわし、しっかり泡立てて洗っていきます。
泡で洗う感じです。
洗顔と一緒です(笑)。
ちなみに写真右側の、黄色いのがサドルソープです。

そして、しっかり泡を洗い流して、陰干しします。
ドライヤーなどは使わないでくださいね。
ゆっくり乾かします。
ドライヤーや直射日光で一気に乾かすと、どうしても乾いている部分と湿っている部分の境目ができがちです。
あまり、それがはっきり出てしまうと、濡れたところは柔らかく、乾いたところは固くなります。
その境目が、最悪ひび割れの原因になったりするので、ここは焦らずゆっくりです。

ちなみに今回はタオルで、くるんで水をしっかり染み込ませたので、靴の中側まで乾くのに、翌々日まで置いておきました。

この段階で、シミがどうなったかは正直わかりません。
乾かしてダメな場合はもう一度洗います。

これが乾かした後の様子。
シミはほぼ完全にわからなくなっています。
ただ、若干色が抜けました。
ウエルトの部分はかなり色が落ちています。
これを後はクリームで捕色しながら調整していきます。


この後使うのが、
上からポリッシンググローブ、525円。(フリースやストッキングで代用可)

大き目のブラシ、写真では1050円の化繊のものですが、当店では豚毛のブラシ(840円)をご用意しておりま。
これは、代用が効きません!!靴磨きには必須のアイテムかと思われます。

乳化性の靴クリーム840円。これも乳化性の物でお願いします。ほぼ固形の油性の缶に入ったものは油分水分が少なすぎるので、使うなら最後の艶出し程度にお願いします。
液体のクリームは・・・できれば使わないでいただきたいです。

小さなペネトレイトブラシ420円。これがあると細かいところまでクリームを濡れるので非常に便利です。(歯ブラシで代用可)

ペネトレイトブラシでまず、乳化性クリームをしっかりと塗りこんでいきます。
特に、色の抜けている部分にはグリグリと塗りこみます。



次に大き目のブラシで、靴全体をシャシャシャシャシャっとブラッシングします。
この順番皆様よく間違います。
クリームを塗りこんだ後、大きなブラシです。
大きなブラシでブラッシングすることで、余分なクリームをかき取りつつ、全体にクリームを馴染ませます。
この段階で、かなりツヤが出てきます。
むしろこれで終わってもいいくらいです。
最後にポリッシンググローブで、キュキュキュキュッと全体を磨いて上げます。
そうすると・・・
ピカーン、ツヤーンと仕上がります。
いかがでしょう?まさに新品同様。
或いは使い込まれて、新品より良いつやが出ちゃっているじゃありませんか!?

これ、ブラッシングの後にポリッシンググローブで乾拭きと言う順番が重要です。
クリームを塗った後に乾拭きをしようとすると、なんだか引っ掛かったような感じで、乾拭きもスムーズに行かず、出来上がりも、いまひとつ。なんて事になります。
何度でも言いますね、乳化性クリームを塗った後、大きなブラシでブラッシング、それから乾拭き』。
これ非常に重要です。
太字でアンダーラインです(笑)。
これでまた、安心して履くことができますね!!

革靴のクリーニング、3150円で承っております。
念のため、1週間程度いただけると安心です。
今回は一回の水洗いでシミがなくなってくれたので、良いのですが、2回目洗うとなると乾かすのにまた時間がかかってしまいます。

ちなみに、靴を普通に磨く際は、1050円です。
ステインリムーバーのあと、乳化性の靴クリームを使うような手順になります。

そちらは、また裏技含めて近々ご紹介いたしますね!!
順番を間違えなければ、靴磨きは皆さんでも、かなり綺麗にできると思いますよ!!
ご相談だけでも結構です、ぜひ当店に遊びに来てくださいね!