だいぶ過ごしやすい、気温になって気がしますね!!
私も、ツナギの中が着実に薄着になってきております(笑)。
むしろ、見苦しいくらいの着膨れを隠す為にツナギを着ております。
それでもまだ着込んでいますけどね(笑)。
皆様体調崩されないようお気をつけくださいね!!
さて。
題名にもありますが、今日は、靴修理の定番中の定番。
ハーフラバーソールです。
呼び方は、正直いろいろありますね。
半貼り、滑り止め、ソールの補強、メリーソールなんて言う方もいらっしゃいます。
きょうはこちら!
完全に逆光で、すみません。
我ながら、がっかりです(苦笑。
靴底はこんな感じ。
まさに、新品です!!
ハーフラバーソールに関しては、新品の段階で貼ることを、私否定しておりません。
否定していないと言うのが、どういう事かと言うと、基本的にはお客様のお好みで良いのではないかと考えております。
婦人靴、紳士靴共通して言えることですが、新品で貼るメリットがあります。
①この靴のように底が革の場合、革でなくてもツルツルした感じの場合、滑り止めになります。
②婦人靴では特に多いですが、もともとの底がかなり薄い場合、何回か履くとつま先がなくなって心配、なんて時は先に貼っておくと、単純に厚みも出ますし、革に比べてゴムは磨耗に強いので安心です。
で、デメリットはというと。
①新品の状態でも接着しやすいように、1度貼る部分を削ります。それ自体デメリットではないかと思いますが、新品を削ると言われると抵抗がある方がいらっしゃいます。
②革底の場合、革底の良さが半減します。極端には違わないのですが、滑ることも含めて革底が良かったり、靴の返り、汗抜けが若干悪くなる可能性があります。
といった感じで、メリット、デメリット両方あるので、お客様のお好みをうかがってから作業いたします。
で、まず、うえのデメリットでも書きましたが、靴底を軽く削ります。
こんな感じになります。
削るといっても、革の表面のツルツルした部分を荒らすだけなので、厚みにしたら、0.5ミリも削っていません。
なので、逆に言うと、貼らない状態よりもハーフラバーを貼ると、若干厚くなります。
そして、こんな感じで満遍なく接着剤を塗りこみます。
ちなみに革底の場合、一度乾かしてからもう一度接着剤を塗ります。
革が接着剤を吸ってしまうと接着が弱くなる場合があるからです。
ですので、こちらのお修理、カカトの修理などに比べて若干長めにお時間をいただきます。
接着剤を乾かしている間に、事前に接着剤を塗って乾かしてあった材料を柔らかくなるまで温めます。
そうすることで、接着力が強くなります。
靴の底に塗った接着剤が十分に乾き、材料がしっかり温まったところで、ハンマーを使ってしっかり圧着していきます。
ここの作業が甘かったりすると、つま先や土踏まず側が剥がれやすくなるので、この作業は念入りに行います。
で、余った部分をカッターで切った状態がこちら。
大急ぎでお待ちのお客様の場合、このままお渡しする場合もあります。
そのあたりはケースバイケースですが、よっぽどお急ぎでなければ、この後軽く周りを削ります。
こんな感じですね。
これに関しては、靴底よりも削る寮は少ないです。
それこそ表面の染めてある部分が薄くなる程度にします。
そして、染め直してあげて、磨きなおすとこういった感じに仕上がります。
底面はこんな感じです。
イタリア製のビブラム社の素材となっております。
ちなみに今回は、しっかり丈夫にしたいとの事で、1.8ミリとやや厚めのものを接着しております。
またしても逆光ですが、これで安心して履いていただけると思います!!
気を使わないで良いと言う意味では、新品で貼るのもお勧めできるかと思います。
以前、私のお客様で、このような話をしたところ、『新品を持っていっても、どうせ削られるから、1度履いてから持っていくようにしています』とのお話をうかがった事があります。
賢いかもしれないですね(笑)。
ちなみに、履き倒して底に穴が開いてからでも、穴を革で埋めて、つま先も元の高さまで戻してから、ハーフラバーを貼ることが可能です。
よっぽど、ほんとに、よっぽどでなければ、どのタイミングでもできる修理ですので、お気軽にご相談ください!!
こちらのお修理、1890円いただきました。
お時間、20分程度いただけると助かります。
ちなみに、紳士靴ですと、2079円となっております。
皆様のご来店心よりお待ち申し上げております!!