2014年3月14日金曜日

トリッカーズのドレスシューズ。シューケア!!

皆様こんにちは。
今日はホワイトデーですね。
ホワイトデーは知っていたのですが・・・カレンダーを見たら『パイの日』。
・・・なにそれーーー!!
一瞬喜んでごめんなさい『πの日』ですね。
3.14ですね。
円周率です(笑)。


さて。
そんな衝撃を受けつつも今日も靴を磨いております。
当店比較的シューケアーのご要望が多いように感じます!
是非、ご用命くださいね!!
ピカピカにしますよ。


という事で今日はこちらの靴。

この写真でピンと来る人は靴マニアかと思います(笑)。
正解はと言うと。
この靴実はトリッカーズのドレスシューズです。
ロゴもしっかり入っていますね。
私、このロゴはじめて見ました。
トリッカーズというと英国王室御用達の有名ブランドですね。
ウイングチップのカントリーブーツが日本では有名で人気があるかと思います。
こちらは、ストレートチップのドレスシューズです。
トリッカーズの宣伝をしても、当店で販売しているわけではないのですが、すごく良い靴かと思います。
特に、今回お預かりした靴、革の表情もよく長くはいていただきたい逸品です。

さて、では本題に。


近づくと写真の下の写真のような感じ。
これはちょっと、来てるなと一瞬不安になりました。

どういう状況かと言うと、おそらくこちらの靴、乳化性の靴クリームで何度も磨いていただいております。
ですが、履き皺の部分やステッチ沿って黒ずんでいます。
これは、おそらく古いクリームに埃など汚れがつき、しばらくしてから、またその上からクリームを塗って仕上げる、と言う工程を繰り返しているからだと思われます。

という事で、まずはしっかり汚れ落し。
何度かご紹介しておりますがステインリムーバーで全体ゴシゴシ拭いていきます。
すると、思いのほか、しっかり汚れを落とすことが出来ました。
さすが、ステインリムーバー。
繰り返し、靴クリームを塗っているのと、ひょっとすると塗る量が多いのかもしれません。
いかがでしょう?履き皺の周りの黒ずみが落ちて、むしろちょっと乾燥というか、カサカサしそうな雰囲気になっているのがわかるかと思います。
これ、いわゆるスッピンの状態です。

このまま乳化性のいつものクリームを入れても良いのですが、今回は根こそぎ表面の汚れとともに油分もふき取ったので。。
こちらの『デリケートクリーム』を使います。
これの特徴としては、蝋分が入っていないので、つやは出ません。
かなり柔らかなクリームなので、革にしっかり浸透して潤いと柔軟性をあたえます。
ツヤを出す必要の無い革や、凄く柔らかい革はこれだけでフィニッシュできる便利なクリームです。
通常在庫しておりませんが、ご要望があれば、お取り寄せ可能です。
945円です。

デリケートクリームをしっかり入れるとこんな感じ。
明らかに乾いて乾燥していた感じは、なくなりました。
ただ、この靴の場合、もう少しツヤが出ても良いかと思うので、いつもの乳化性のクリーム、コニャック色で全体を仕上げていきます。
触った時のべたつきが無くなる位まで、大きなブラシでゴシゴシブラッシングしてくださいね。
そうすることで、埃なども付きづらくなります!!
そうするとこんな感じ。
4枚の写真を見比べると経過がわかりやすいかと思います。
ちなみに以前ご紹介した、鏡面磨きをこの後入れることも出来るのですが、今回は革の状態を良くして長く履きたい!とのご要望でしたのでここまでで、お客様にご返却いたしました。

シューケア1050円、すっきり綺麗に生き返りますよ!!
お急ぎでしたら、10分程度。
お時間をある程度いただけた方が、クオリティーは上がると思います。

皆様のご来店お待ちしております!!