2014年3月30日日曜日

バッグの持ち手補修。

皆様こんばんは。

西武新宿線、井荻駅南口を出て徒歩1分の靴とバッグの修理店doekです!!
南口を左に出ていただき、みずほ銀行のATMの角を環八側道沿いに右に曲がってください。
ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店doekでございます!!
皆様のご来店、お待ちしております!!

今日は一日あいにくの雨でしたね。
雨もさることながら、風もすごかったですが。
当店の、のぼりがちょっと心配なくらいにバタバタ行っていました。
外を歩いている人も、傘を諦めているかた多く見かけました。
暖かくなったとはいえ、インフルエンザもまだ流行っているようなので、お気をつけください!!

さて、今日はこちらのバッグ
どうなってしまったかと言うと・・・
ハンドル部分が上の写真のように剥がれてきてしまっています。
こちらの素材、合皮の黒い持ち手でした。

合皮で考えられる最悪の事態はというと・・・何度かご紹介しておりますが、『加水分解』です。
加水分解の場合、合皮全体がベタベタする、もしくは粉末状になって崩れていくといったパターンが多いです。
今回に関しては、持つ部分のみ写真のような状態で、それ以外の部分に関しては、特別劣化しているような症状はありませんでした。
と、いうことで、今回は劣化と言うよりも磨耗による症状となります。

これが、経年劣化で加水分解を起こしているようだと、手紐全体を作り直さなくてはなりません。
ですが、今回は磨耗という事で、磨り減っている部分だけに革を巻いて仕上げる方法をとりました。

まず、縫い糸を革をかぶせる分より、やや長めにほどいていきます。
糸をほどくと上の写真のような感じで、中の白い芯材がのぞいています。
この開いた、もともとの合皮に薄く漉いた革を巻きつけて元のように形を整えていきます。
こんな感じですね。
あまり薄いと、すぐ擦り切れてしまいますし、かといって革が厚すぎると不自然に太くなってしまいます。
そのあたりは、感覚で仕上げていきます。
そして、中央をできるだけ曲がらないように慎重に縫った仕上がりがこちら!


つなぎ目も概ね目立たないかと思います。
ちなみにつなぎ目をアップにすると。。。
いかがでしょう?全くわからない!!とはさすがに言いませんが、普通に使っていたら違和感がないかと思います。


こちらのお修理、4000円と消費税をいただいております。
お時間、1週間程度見ていただきます。
色の合う革が無い場合2週間程度いただきますので、ご了解ください。


あっという間に3月ももう終わりますね。
当店、今年の1月7日にオープンしているので、もうすぐ3ヶ月です。
まだまだ、私も店も、未熟なところが多くあると思いますが、引き続き皆様に喜んでいただけるよう、できる限りの努力をしていこうと思っております!!
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!