2014年3月17日月曜日

靴底が剥がれてしまったら。

皆様こんにちは。
西武新宿線、井荻駅南口徒歩1分たらずの靴修理店doekです!!
井荻駅南口を出て、右へ。
みずほ銀行のATMを左へ曲がり、ドラッグストアぱぱす、焼き鳥屋さん、当店となっております。
焼き鳥屋さんと、たこ焼き屋さんの間です!!
環八の側道沿いとなっております。
午前10時~午後8時まで、水曜日が定休日ですのでお気をつけください。
皆様のご来店お待ちしております!!

さて。
今日はこちら。

フェラガモのガンチーニ、ショーツブーツですね。
やはり・・・間違いありません。
もはや貫禄があります。

どうなってしまったかと言うとこちら。
つま先が開いてしまいました。
でこちら、そのまま手で軽く引っ張ると
べりりりりっとカカトの部分まで剥がれてしまいました。
どちらのせよ、こんな時は出来るだけ開いてしまいます。
ちなみに今回逆の足は大丈夫でした。
剥がしたところがこんな感じ。
ミッドソールが見えています。
革のミッドソールを、靴の中から縫い付けてある、マッケイ縫いになっていました。
そして、こちらが古いのりをグラインダーで出来る限り削り落としたところです。
マッケイ縫いの糸を切らないように避けながら削ります。
削りきれないところは、紙やすりでやすったり、カッターで削ったりしながら、接着剤がしっかり着きやすいように下処理をします。
そして、両面にしっかりムラなく接着剤を塗りこんで、乾燥したら貼り合わせます。

市販されている接着剤もそうですが、革用の接着剤などは、両面に塗り乾燥してから圧力をかけて貼り合わせるタイプが多いです。
ご自身で直される方は、説明書をよく読んでから試してみてください。
大体5分から10分程度おいてから貼り合わせるようになっております。
片面にニュ~っと接着剤を着けて、そのままギュッとやっても、基本的には着きません。
特に革面はしっかり塗りこんで、革に染み込ませる様なイメージで接着剤を塗りこみます。
で、両面全体にムラなく接着剤を塗りしっかり抑えて圧力をかけて接着します。

ちなみに写真の状態では乾いていないので着きません。


私は、乾いた後手でずれないように、ギュッと着け最後にハンマーで底面全体をしっかり叩いて接着します。
多少ずれてしまった場合はグラインダーで周りを整えます。
この辺はやはり、専門にしているところじゃないと難しいかもしれませんね。

で、今回はというと、どうしてもつま先をぶつけてしまうと剥がれやすいとの事だったので・・・
バラバラとしておりますが、10ミリ程度のネジです。
これは、もちろん靴の中に出ては困るので、長さをよく確認します。
ゴム部分を突き抜けて、しっかり革のミッドソールに効くようにします。
そして、ビジュアル的に嫌でないように、ギュッギュギュッギュネジを打ちます。
こんな感じで今回は、つま先の部分のみ4本ネジを打ちました。
もちろん、これは両足とも打っています。

上からはもちろん、真正面から見てもネジは見えません。

後は、全体を軽く磨けば完成です!!
今回のお修理、接着525円と、ネジ両足315円。
合計840円いただきました。
お時間は、できれば最短20分程度でしょうか。
どうしても、接着剤を乾かしてから圧着する工程で時間がかかりますので、ご了解ください。

それでは皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております!!